近鉄特急といえばビスタカーやアーバンライナー、伊勢志摩ライナーといった車両を思い浮かべますが
それに対して広範囲に、そして多岐に亘る近鉄特急ネットワークの運用を支える汎用型車両が活躍しています。
その中心となる存在が通称“ACE”と呼ばれる22000系です。
10100系“新ビス”が名阪甲(ノンストップ)特急で活躍の頃、乙(主要駅停車)特急で大活躍した
10400・11400系“エースカー”がその名称の由来です。ちなみにトランプのカードの“エース”が語源だそうです。
12200系を中心としたスナック・サニーカー系列もまだ数の上で大勢力を誇っていますが
バリアフリーに対応できていない点もあり、実際運用では22000系と併結されるケースも多く
既にこの22000系が汎用車としてスタンダードな存在と言えると思います。
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この22000系から特急車として初めてVVVFインバータ制御や交流誘導電動機が採用され
車体もカラーの塗り分けやその車体断面も従来車に比べて大きく変更されました。
この写真でも後位に連結された12200系と22000系とでは大きな違いが有る事がお分かりになると思います。
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こちらは狭軌の吉野線用の16400系です。22000系と同様の車体を持ちますが
電装系に関しては吉野線向けの仕立てになっています。
両路線共に更に新しいAceと呼ばれる新系列が登場していますが数的にはまだまだこのACEが
近鉄特急ネットワーク、特に主要駅を細やかに結ぶ特急の運用を支える中心的な存在として活躍する事でしょう。