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アズマヤマアザミ・2~花

 高尾山系で良く見られる「アズマヤマアザミ(東山薊)」。キク科アザミ属の多年草で山地の沢沿いや林内に生育している。同属のヤマアザミが九州や四国に分布しているのに対して本種は関東地方に多いことから名付けられた。草丈は1~1.5メートルで大きなものは2メートルにもなる。花期は9~11月で茎に付く葉は細長く羽状に裂けて鋭く尖る。
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ノハラアザミ

 キク科アザミ属の「ノハラアザミ(野原薊)」。陽当たりの良い山野に生育する多年草で草丈は40~80センチ。葉は羽状に裂け縁にはトゲがある。ノアザミの花期が5~8月なのに対してノハラアザミは8~10月に花を咲かせる。頭花は筒状花だけからなり総苞は粘らない。アザミは種類が多く特徴を覚えても翌年には忘れてしまう。そのうち花を見つけても素通りすることが多くなっている。基本に立ち返って一から勉強し直そう。
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ナギナタコウジュ・4~よこやまの道

 “よこやまの道”の道端に群生している「ナギナタコウジュ(薙刀香じゅ※)」。シソ科ナギナタコウジュ属の一年草で10〜11月に花穂の片側に小花を多数咲かせる。草丈は30~60センチになり全草に香気がある。その独特な形状は枯れた後もそのまま残っている
 ※じゅの漢字は草かんむりに需
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オオバウマノスズクサ・7~タカオザウルス出現!?

 『高尾山に恐竜"タカオザウルス”出現!?』 何とも気味の悪い姿だが、これは「オオバウマノスズクサ(大葉馬の鈴草)」の果実。ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属のつる性落葉木本で関東地方以西の低山に分布している。春にサクスフォンのような奇妙な形の花を咲かせ果実は長さ7~8センチの稜のある蒴果になる。写真は果実が熟したもので果皮が裂け種子が"歯”のように並んでいる。
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アキノキリンソウ・5~花

 キク科アキノキリンソウ属の「アキノキリンソウ(秋の麒麟草)」。陽当たりの良い山野に生育する多年草で草丈は40~50センチ。名前の通り秋に茎の上部に直径1~1.5センチの頭花を多数咲かせる。花の中心には両性の筒状花があり周りに雌性の舌状花が並んでいる。
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虫・23~アサギマダラ

 奥高尾"日影林道”で見掛けた「アサギマダラ(浅葱斑)」。タテハチョウ科アサギマダラ属の蝶で、翅の長さは5~6センチ。日本全土から中国やヒマラヤ山脈まで広く分布し長距離を移動する。アサギマダラは10月頃に山から平地に降りてくるので多摩ニュータウンでもたまに見ることがある。
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アキノハハコグサ1・群生

 キク科ハハコグサ属の「アキノハハコグサ(秋の母子草)」。東北地方以南の陽当たりの良いやや乾いた山野に生育する一年草で草丈は50~60センチ。9~10月に茎の上部に淡黄色の頭花を多数咲かせる。ハハコグサも稀に秋に咲くが、それは秋に咲くハハコグサでありアキノハハコグサではない。当地の『由木の植物目録2022』には、2000年代まで長池公園・小山内裏公園の法面草地に生育していたがいずれも消滅したと記載されており、その著者によるとアキノハハコグサは一時期群生を作るが数年後には一株残らず消えてしまうという。私はこの時期になるとどこかに無いものかと探していたが、あまりにも漠然としており半ば諦めていた。ところが先日、地元の愛好家が群生を発見されたとの朗報があり、すぐに駆けつけやっと実物を見ることができた。一目見ただけでハハコグサとは全く別物だというのがわかる。さてここでこれから何年見られるだろうか。
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アレチウリ・2~雌花序

 ウリ科アレチウリ属の「アレチウリ(荒れ地瓜)」。北アメリカ原産のつる性一年草で当地では河川敷や陽当たりの良い野山で勢力を伸ばしている。雌花は直径4~5ミリで雌蕊の柱頭は3裂している。写真の左に見えるのは雄花で直径は1.2~1.5センチ。これは浅川河川敷のもの。
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リンドウ・6~小宮公園

 小宮公園で咲き始めた「リンドウ(竜胆)」。リンドウ科リンドウ属の多年草で北海道~九州の陽当たりの良い場所に生育する。草丈は20~50センチで大きくなると1メートルにもなる。花期は9~11月で茎頂や葉腋に直径2.5~3センチの釣鐘状の花をやや上向きに咲かせる。花冠は5裂し裂片の間には副花冠がある。花冠の裂片には緑色の小さな斑点がある。2年前に岩手生物工学研究センターが、この斑点は成熟した葉緑体を含む表皮細胞で作られており一般的な植物の葉と同じように光合成を行っていると発表した。同センターによると、花びらの光合成で得たエネルギーで花を長持ちさせているのではないかとしていた。
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コシオガマ・7~よこやまの道

 "よこやまの道”の道端で見られる「コシオガマ(小塩竈)」。ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)コシオガマ属の半寄生一年草で陽当たりの良い草地に生育する。草丈は20~50センチで全草に腺毛があり触るとベトベトする。花期は9~10月で花冠は筒状で三角テントのような形になる。コシオガマは環境が合うと群生するが、数年経つと消滅してしまうことが多い。ここでは数年前にはかなり拡がっていたが今は数株しか見られない。小山内裏公園外周でも以前群生地をロープで囲って保護していたが、今年は1株しか生えていない。昨年、大群生が見られた堀之内東山はぐくみの森緑地では今年は全く出現しなかった。
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