現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

児童文学の同人誌における長編の合評について

2016-11-19 09:33:02 | 考察
 児童文学の同人誌の合評会には、短編が提出されることが多いです。
 特に、月例で合評会をやっている場合には、短編を同人に評価してもらって、それを書きなおすなり、次の作品に生かすなりして、筆力を向上させていくのは、特に初心者にはうってつけです。
 それでも、時には、合評会に長編が提出されることもあります。
 その長編が一括して提出される場合は、それも短編と同じように評価でき問題ない(読むのは大変ですが)のですが、時には、長編の一部(ほとんどの場合、冒頭の部分)だけが提出されることがあります。
 提出する方は完成前に同人の反応が知りたいのでしょうが、読む方は全体像が分からないので評価が難しいことが多いです。
 提出者がその長編を完成させられるようにうまくコメントができればいいのですが、合評会に出したために同人の批評に迷ってしまい、かえって書き続けることが困難になる場合もあるようです。
 そんな時は、提出者が長編の全体を示すシノプシスを一緒に出せば、読み手の方もより的確な批評ができ書き手にとって有益かもしれません。
 ただ、人によっては、シノプシスを書くと、それだけで満足してしまって、肝心の作品の方が書けなくなる場合があるので注意が必要です。
 
児童文学の書き方
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ポプラ社
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オープンテスト

2016-11-19 09:07:11 | キンドル本
 主人公は、友だちの付き添いで、大手進学塾のオープンテストをうけます。
 オープンテストとは、塾に通う子たち以外にも開放されているテストのことです。
 主人公のテストの結果は信じられないほどよく、全国でも上位に食い込んでいます。
 そのため、授業料免除の特待生に選ばれてしまいます。
 一方、主人公は、少年野球チームでは、レギュラーの座が危なくなっています。
 下級生のライバルに追い上げられているのです。
 おかあさんの勧めで参加した塾の説明会で、いくつもの塾に特待生として入って、塾からお金までもらっているプロの受験生の存在を知ります。
 一緒に話を聞いていたため、主人公も塾からお金をもらえることになりそうです。
 でも、塾に入ると、曜日が重なるので、チームの自主練に出られなくなってしまいます。
 週末の正式練習の日は試合が多いので、自主練は実力をあげるための大切な時間です。
 自主練に参加できなくなれば、レギュラーのポジションは、下級生のライバルに奪われてしまうでしょう。
 一方で、塾に通って勉強すれば、日本中のどんな中学校でも合格できることを太鼓判を押されています。
 塾と少年野球、主人公の最終選択は?

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オープンテスト
クリエーター情報なし
平野 厚


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