現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

ネタバレにご用心

2016-11-08 09:29:53 | 考察
 児童文学の世界では、現実世界だけでなく、空想世界がよく扱われます。
 そうした作品の中では、現実世界と空想世界の接点が問題になります。
 例えば、動物が人間に姿を変えて、現実世界に現れるような作品があります。
 そうした時に、初心者が犯しやすいミスがネタバレです。
 その動物らしい雰囲気を出すために、つい人間になった時の名前にその動物を連想させるようなものをつけてしまいがちです。
 そうすると、作品の途中で、その人間がある動物の化身であることがばれてしまい、せっかくの作品のオチが台無しになることがあります。
 ネタバレご用心です。

ファンタジー、空想の比較文化
クリエーター情報なし
新水社
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児童文学における食べ物の取扱い

2016-11-08 08:59:23 | 考察
 児童文学において、食べ物の取り扱いは重要です。
 もっとも、これは児童文学に限らず、一般文学でも同様かもしれません。
 私が子どもだったころは、日本はそれほど豊かではなかったので、外国児童文学に出てくるまだ見ぬ食べ物は、どんな味なんだろうと想像力を掻き立てられました。
 例えば、「楽しい川辺」でモグラがカワネズミに初めてボートに乗せてもらうシーン。
 バスケットに入れたおべんとうのコールドタン、コールドハム、コールドビーフ、キュウリの酢漬け、サラダ、フランスパン、サンドウィッチ、肉の缶詰、ビール、レモネード、ソーダ水。
 どれも、食べたことも見たこともありませんでした。
 読んでいる自分も、モグラのセリフと同様に「胸がいっぱいだ!」と言いたくなりました。
 それほどのごちそうでなくても、「連隊の子」のアツアツの肉のスープにたっぷり砂糖を入れた紅茶、「金時計」のこれもアツアツの肉まんじゅう、「ドリトル先生航海記」のあぶったソーセージなどは、今でも忘れられません。
 最近の児童文学では、パン屋さんやスイーツなど女の子の読者が好きそうな食べ物屋さんを舞台にした作品がたくさん出ています。
 そうした表面的な取り扱いでなく、家庭料理、給食、ファストフード、コンビニの食べ物、逆に贅沢な食べ物などをうまく使えば、現代の格差社会に生きる子どもたちを描くために、有効なツールになると思われます。


たのしい川べ (岩波少年文庫 (099))
クリエーター情報なし
岩波書店
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ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガール

2016-11-08 08:25:07 | キンドル本
 転校してきた主人公は、なかなか学校になじめません。
 でも、少年野球チームで知り合った男の子と友だちになります。
 そんなある日、学校で理想の女の子と出会います。
 主人公は、なんとかしてその女の子と友だちになりたいと思います。
 一方、学校の裏山にある秘密基地では、クラスの男の子たちが秘密の冒険をしています。
 主人公はその仲間に加わる一方で、あの女の子とも付き合いたいと思っています。
 念願がかなって、主人公は女の子と初めてのデートをします。
 学校をさぼって、二人でディズニーランドへ行ったのです。
 でも、さぼりがばれて、周囲から迫害されます。
 クラスのみんなとは仲直りして、彼らのおかげで、二人は結婚式をあげます。
 そして、先生たちとの最後の戦いが始まります。

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ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガール
クリエーター情報なし
平野 厚
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