インドで神の使いとして大事に扱われているハヌマンラングールというサルは、一夫多妻制の群れを構成しています。
クーデターなどで群れを乗っ取った新しいオスは、その時群れにいた赤ん坊猿を皆殺しにするそうです。
目的は、赤ん坊がいなくなると、メスが発情して交尾ができるからです。
クーデター時に妊娠していてその後に生まれた赤ん坊猿は殺されないので、自分の血を伝えるためではなくたんなる性的衝動が理由のようです(他の種類のサルでは、その後に生まれる赤ん坊猿も殺されるので、種類によって異なるそうです)。
このような子殺しは、サルの間では一般的に行われているようなので、生殖と性行為が分離されていないのが理由のようです。
その点、人間は生殖と性行為が分離されているのでそのようなことが起こらないように思えますが、最近の男親(時には女親も)による虐待行為の多さを見ると、先祖がえりしてしまっているのかもしれません。 この場合、義理の子どもだけでなく実子に対する虐待も多いので、自分の血を伝えるためではないでしょう。
クーデターなどで群れを乗っ取った新しいオスは、その時群れにいた赤ん坊猿を皆殺しにするそうです。
目的は、赤ん坊がいなくなると、メスが発情して交尾ができるからです。
クーデター時に妊娠していてその後に生まれた赤ん坊猿は殺されないので、自分の血を伝えるためではなくたんなる性的衝動が理由のようです(他の種類のサルでは、その後に生まれる赤ん坊猿も殺されるので、種類によって異なるそうです)。
このような子殺しは、サルの間では一般的に行われているようなので、生殖と性行為が分離されていないのが理由のようです。
その点、人間は生殖と性行為が分離されているのでそのようなことが起こらないように思えますが、最近の男親(時には女親も)による虐待行為の多さを見ると、先祖がえりしてしまっているのかもしれません。 この場合、義理の子どもだけでなく実子に対する虐待も多いので、自分の血を伝えるためではないでしょう。
サル学の現在 (上) (文春文庫) | |
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