岐阜の画廊 文錦堂

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私の一押し作品!!≪その他編/鈴木 大弓 陶展より≫

2016-11-18 16:42:40 | 工芸
皆様、おはようございます。

今日も岐阜は、朝から爽やかな青空が広がっています。

それでは、今日も「私の一押し作品!!」と題して、先の「鈴木 大弓 陶展」から会期中ご紹介出来なかった逸品をご紹介致します。
今展では、ご紹介してきた粉青沙器以外にも多種多様な高麗作品が数多く出展され、来場者の目を楽しませてくれました・・・。

注:粉青沙器(ふんせいさき)
朝鮮半島で、李氏朝鮮時代の前半、15世紀を中心に作られた磁器の一種。 本来は、粉粧灰青沙器の略語。
灰青や灰黒色の素地に白土で化粧掛けして焼成した焼きもの。 代表的なものに「三島」・「刷毛目」・「粉引」などがある。




   鈴木 大弓 作「井戸ぐい呑」 H 5.9×D 5.1cm (売約済

注:井戸(いど)
高麗茶碗の一つで最も格が高いとされ、大井戸・青井戸・小井戸・井戸脇などに分類される。
外側にまわる轆轤目、貫入の生じた枇杷色の釉、高台まわりの梅華皮、高台内の兜巾などが見所。



   鈴木 大弓 作「柿の蔕ぐい呑」 H 5.0×D 5.2cm (売約済

注:柿の蔕(かきのへた)
高麗茶碗の一種。 全体の形や色、あるいは高台の作りが柿の蔕に類似していることからの名称。
鉄分を多く含む黒褐色の土に薄く釉薬が掛かり、腰部がやや高いのが特徴。



   鈴木 大弓 作「御器盃」 H 4.8×D 7.8cm (売約済

注:御器(ごき)
高麗茶碗の一種で、御器、五器とも書く。 形が椀形で、禅院で用いる飲食用の木椀の御器に似ていることからの名称。
一般に、大振りで、見込みが深く、丈が高く木椀形で、高台が高く外に開いた「撥高台(ばちこうだい)」が特色。
素地は堅く白茶色で、薄青みがかった半透明の白釉が掛かる。



   鈴木 大弓 作「金海盃」 H 5.7×D 6.5cm (売約済

注:金海(きんかい)
高麗茶碗の一種で、朝鮮の慶尚南道の金海窯で焼かれたとされる。
金海の名前は、慶尚南道金海で焼かれ、「金海」、「金」の文字が彫られているものがあることに由来する。
素地は磁器質の堅手質で、釉は乳白の土見ずの総釉で、かなり高温で焼かれ、金海堅手の一種とされる。
作行は薄手で、腰のあたりにふくらみのある椀形、口縁は桃形、州浜形、小判形が多い。
高台は、外に強く開いた撥高台が多く、さらに切込みを入れて割高台にしたものが好まれる。



   鈴木 大弓 作「御所丸ぐい呑」 H 7.2×D 5.6cm (売約済

注:御所丸(ごしょまる)
高麗茶碗の一種で、名称の由来は御所丸という名の交易御用船によってもたらされたからといわれる。
慶尚南道の金海付近で焼かれたと推測され、織部の沓形に似た半筒で歪めたものが多い。
素地は、堅く焼き締まった磁器質で、高台は多角形。 白無地や黒釉を刷毛塗りし白釉を掛けたものなどがある。
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