前回に引き続き、「いじめ」についてお話したいと思います。
今回は、私なりに「いじめの定義」を語りたい、と。
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質問その1:「いじめとは何か?」と完結に1文でまとめてみてください。
質問その2:「差別」「いじめ」の違いを、説明してください。(辞書的な意味ではない)
という質問があったとします。
質問その1だと、
「かつあげ」とか「暴力」などの身体的な攻撃、「仲間はずれ」などの精神的攻撃、などを
あげられる方もいらっしゃるでしょう。
それも正解の1つです。
でも、それは、多くある具体例の1例でしかありません。
すべての具体例すべてに共通することは何か?を私は考えてみました。
それは
「相手の人権を認めない行為」
だと思います。
「かつあげ」は「相手の財産を持つ権利を認めず、相手の財産を奪い取る」
「暴力」は「相手の「健康に生きる権利」を勝手に奪い取る」
「仲間はずれ」は「相手の「表現の自由(自由の権利)を奪い取る」
と言えます。
どんな人間にも「基本的人権」はあって、それは誰にも侵害されない。
その権利を侵害するのが「いじめ」だと。
「いじめられる側にも非がある」?
いえ、そんなことは絶対ない!
「非はない!」それは間違いない!
「いじめられる側にあるのは、「いじめ」を受けるきっかけをつくってしまった、ということだけで、
その人には何の問題はない。」
私はそう思います。
質問その2 「差別」「いじめ」の違いを説明してください。
これら32に共通するものは「カースト(上下関係)」が存在し、
上位層と下位層の関係および、上位層の行動の仕方、によって、違いが生じる、のだと思います。
「差別」は、社会全体で多数の人が思っているカーストがある、
たとえば、男女差別のように、一定数が「男性の方がエライ!」と思いこんでいる、など。
いじめは「自分は上位層」だと思い込んでいる上位層が、「上位層が下位層だと思い込んでいる人」を攻撃するもの、だと。
「差別」は生まれた時点で「差別する側」「差別される側」が固定されることが多く、
ひどい差別だと、昔のアメリカの「黒人差別」のように、住む場所や生活レベルまで社会に決められてしまいます。
今でも、アメリカの黒人差別は、憲法の上ではなくなりましたが、まだ差別は残っています。
「いじめ」は、
自分たちが「正しい」「自分たちの生き方が世間では素晴らしい」と思いこんでいる人たちが、
そうでない人を攻撃することです。
ここで怖いことは、いじめられる側が、
そのいじめている側の価値観に取り込まれることです。
どういうことかというと、
例えば、ファッションにしか関心がなく、男にモテる女子が、そうでない女子をいじめたとします。
自称イケている女子が、
「マンガばっか読んでいるから、あんたはダメなのよ」とか「こんな風貌じゃ、誰も嫁にもらってくれないね」など
言われたとします。
そこで、「は?男性にモテたから、それが何?」と思うような人なら、まだ良いんです。
怖いのは、「ああ、わたしは、かわいくない。ダメな人間なんだ。でも、ファッションよりマンガが好き、でも、それがいけない、でもファッションは・・・」と
いじめた相手の価値観にそって自分を否定してしまうことです。
良い子、おとなしい子、ほど、
相手を喜ばそう、と頑張ってしまいます。
でも、心の底では拒否をしている状態。いつかはパンクしてしまいます。
パンクしても、いじめていた人は「ばーか」としか思ってくれません。
元々、自分を下位層としか見ていない人と仲良くする必要はありません。
どんなにがんばったって、アナタは馬鹿にされ続けます。
その人たちの価値観にそった人間に変身したとしても、
彼らは「うちらのおかげ」と結局自分をあげることしか考えないし、
もしかしたら、アナタが今度は勝手に下位層と思う人を攻撃する、という悲劇の連鎖を生むだけです。
だから、自分を下だと思っている相手に、価値観を支配されないよう、気を付けなければいけません。
私も、うっかり、そういう状態に陥ったりするので、気を付けています。
ママ友づくりでも、
「あなた、1人しか育ててないから楽ね」という見下してみている人に対し、
2人目をつくらないことに対して罪悪感を持たないことにしています。
その人にとっては、「2人子供を育てる女が、この世のすべて」なので、そんな世の中には入らないことが大切。
他にも、「ファッション」「一軒家」「早期教育」だけに価値観を置く人には、気を付けて接していこうと思います。
そうでない私を、彼女たちが1人の人間としてみないから。
もし、あなたがいじめられたとき、いじめた相手の価値観におかされないで下さい。
相手がどんなにアナタに非がある、と言ったとしても、
アナタが心から納得できないことなら
受け入れないでください。
その人は、自分の価値観を守るために、アナタを攻撃しているにすぎないのだから。
※こちらは私個人の意見です。
おまえはキモイ、間違っている、と言われても、私としてはどうすることもできないです。
申し訳ありません。