今週の火曜日、各務原市に在る「貞照寺」に行きました。ここは日本の女優第一号と言われる川上貞奴が建立したお寺です。
女優さんが建てたと言う事で芸能人の信仰・参拝も多く、また十数年前にNHKのテレビドラマで放映された頃全国から沢山の人が参拝に訪れました。
市のボランティアガイドさんの説明を受け「金剛山・桃光院・貞照寺」の言われが桃光院の桃はスポンサー?の福沢桃介の一字から貞照寺は貞奴を照らす意味と知りました。
本堂の外壁には自分が災難を受けた時不動明王から助けられた図を一枚の板から彫られた物が嵌めこんで在りました。
その寺から旧中山道を挟んで木曽川沿いに在るのが貞奴の別荘「萬松園」です。ここは貞奴が寺を参拝する時の為の屋敷です。
敷坪1,500坪に25部屋ある書院造りの建物です。中庭を中心にV字に各部屋が配置されております、桂離宮を模して居るそうです。
玄関を入って直ぐが「桐の間」と言われ貞奴が好きだった源氏物語の桐の壺から名づけられているようです。
次は「梅枝の間」ここの襖絵は中国の絵が描かれて居ます。他には中国風の部屋や三方がガラス戸の明るい洋間もありました。
そして驚いたのは便所が水洗であった事、お風呂がボイラーで湯を張って居た事です。貞奴がアメリカ・ヨーロッパと巡業して得た知識を生かしたのでしょう。
ガイドさんに詳しく説明を受けての見学でしたので、ただ素通りして見るのとはやはり違いますね。
隣接した建物は現在の所有者が経営する結婚式場「迎賓館サクラヒルズ」で、この日は2組の新婚さんが写真の前撮りをされていました。
またこの式場のホールでは時々ランチタイムコンサートも開かれて居ます。