老いのひまつぶし

東海地方に在住の80才の男性です。
日常の喜怒哀楽を綴って行きます。

住民基本台帳カード

2011-06-29 14:25:51 | 日記

私の妻は自動車免許を取得して居りません。したがって自分を証明できる物は健康保険証になります。
最近は諸施設の入場料がシルバー料金として割り引いて呉れる施設が増えた事もあって携帯するには便利な住民基本台帳カードを申請するよう以前から妻に薦めて居りました。

昨年秋に「じゃあ誕生日に写真を撮って申し込んで来るわ」と言いながらものびのびに。
3月の震災で被災された人達がその後の生活で預貯金の払い戻し・印鑑証明の発行やその他の申請に自分を証明する物が無いと不便だと聞いて 「私も行って来なくちゃあ~」と
先日のニュースで別人が本人になり済まし不正に住民基本台帳カードを取得した事を妻に話し 「もう誰かが取って居るかも?」と脅し掛けました。

すると 「明日、美容院を予約したから済んだら写真を取りに行くから付き合ってね」「ん?」要は一人であの証明写真コーナーで撮影するのが不安だったのか。
撮影した写真を持ってその足で市役所住民課に同行。申請後、後日郵送で発行に必要な書類を送付するからそれを持って本人がカードを取りに行く事になりました。
当日、本人だけで受け取りに出掛けました。窓口で被って居た帽子を取る様に言われ写真と本人を確認し渡されたそうです。

やはり本人を証明する大事なカードですから役所でも慎重に発行業務をして頂け安心しました。
これで、施設の入場料シルバー優待だけでなく何らかの事情で自分を証明する場合に使用できるようになりました。

つばめのヒナ

2011-06-21 20:58:53 | 日記

我が家の玄関の真上に数年前からツバメの巣があります。
でも一昨年・昨年とツバメが飛来し巣の修理をするものの、そこに住みつく事は無かったのです。
何故なら我が家から15~20m先に在る電線にカラスがよく止まって居るので、ツバメには営巣し難い状況なのでしょうね。
今年も春先から2ペアーのツバメが住居観覧に来訪でしたが、お気に召せない様で空家になっていました。

ところが先月下旬頃から大きなツバメ一羽が頻繁に飛来しており、妻と「あのツバメまだ一人身で婚活中かなぁ」と言って居りました。
先週、朝に玄関に出ると足元が沢山の糞で汚れていて気が付くとチッチッと小さな泣き声が聞こえました。
「おいおい、ヒナが生まれてるよ」と妻に報告。「あれあれ知らない内に~、何羽居るの?」「まだ判らん」朝から愉しい会話です。
そしてここ数日はヒナが何羽居るかと気になる事しかり、最初は二羽を確認その後三羽に、そして今日四羽になりました。多分これが正解。

今は親鳥から餌を貰う時のみ、巣の端に黄色の大きな口ばしだけが下から確認出来ます。
前の電線には相変わらずカラスが居ますが、今回のツバメは身体が大きいのか度胸があるのかカラスの視線をもろともせず餌をせっせと運んでます。
玄関の開け閉めや足元の糞には少し迷惑して居りますが、このまま上手く成長して四羽共巣立って呉れる事を願っております。

震災での行方不明者を

2011-06-18 20:25:10 | 日記

東日本大震災からもう100日経ったのですね、被災者の方にこの日数が永かったか短かったのでしょうか。
まだ、行方不明者が8,000名弱も居られるんです。その家族の心情を思うと胸が痛み早く家族の手許に抱かれる事を願うばかりです。

そしていま、この行方不明者を死亡として認めるか否かでご親族の心が揺れ動いていると知りました。
この事を知り遠い過去の母親の気持ちをふと思い出しました。
私の父は戦争末期に中国大陸で現地召集を受け一兵卒として終戦を迎え、ロシア軍に捕虜となってシベリアに抑留されました。

母と姉と私達は辛うじて一年後の翌年に本土へ帰還出来ましたが、父親は行方不明のままで毎日ラジオで放送される帰還兵の名前を今か今かと祖父母と聞いて居ました。
その後10年父の消息も掴めぬままに経ったある時、当時の厚生省から死亡を認める様に通知が来ました。

母はそれを認める事で夫はいつか帰って来ると言う希望の灯りを消す事になると相当悩んだそうです。
でも祖父母の勧めもあって紙の名札が入った骨壷を祭壇にささやかな葬儀をして心に区切りを付けました。

この震災で親族に行方不明者が居られる家族はきっとそんな気持ちで踏ん切りがつかないと思います。
この迷いは愛する家族だからこそ起きるものです。僅か100日での決別は本当に辛い事ですね。

涙もろくなったのか、それとも・・・

2011-06-12 09:48:17 | 日記

3月の東日本大震災の後、テレビや新聞その他のメディアに因る報道記事を見る度に、毎日と言うほど目頭が熱くなり知らずと涙が溢れて来ます。
その結果かどうか判りませんがそれ以外の事でも直ぐに涙が出ちゃいます。高齢になって少し涙線が緩くなったからでしょうか。

幼児の虐待死やら火災に因る子供の焼死・震災で両親家族を亡くされ孤独になりながらも頑張ってる姿等子供に関わるニュースがあると駄目ですね。
原発事故で外に出られず公園遊びも出来ないからお友達とも一緒に遊べない。やはり子供は元気で笑顔が無くてはいけません。

いま、趣味の朗読教室では斎藤隆介作品の「ベロ出しチョンマ」を練習して居ります。
このお話は昔のお百姓さんが厳しい年貢の取り立てに堪え切れず村を代表して将軍に直訴し、それがばれて首謀者とその妻と子供二人が役人に処刑されるのです。

柱の高い所に縛り付けられた幼い妹が処刑人に槍を突き付けられ悲鳴を上げると、隣の兄が「おっかなくないぞー、みろーあんちゃんの顔を」とベロを出しまゆを下げた顔を見せ妹の気を紛らわすのです。
やがて刑場の跡には村人たちが社を立て、命日に当たる日の縁日ではあの兄のベロ出しまゆ下げの顔を模したお人形が売られる。

この物語を朗読する度に私は声が詰まって目に涙が溢れて来てどうしても読めません。今もブログを書いて居てこぼれる涙と鼻水をティッシュで拭って居ます。
こうした悲しい話が起きない様に為政者は被害者の立場にたってその悲しみを自らが感じて、政争に明け暮れるのでなく真の政治をして頂きたいと願うものです。

義援金はまだ?

2011-06-04 21:00:44 | 日記

もう6月です、あの忌まわしい東日本大震災から3ケ月経ち季節は初春から初夏へと変わりました。

この3ケ月で被災された皆様はいつまでも悲しんではいられないと、あちこちで立ち上がる元気な姿をTVで見るようになりました。
でも、気持ちだけでは限界があります。いくら全国の皆さまからの支援物資が有るとは言え毎日の生活資金や事業資金には不自由が有ると思います。

先日のニュースでは全国民の善意で集まった義援金が2,389億円だそうです。しかしその内被災者の手許に届いたのは287億円だと言います
このニュースを耳にして 「えっ、なにそれっ?」と絶句です。私は微少額ですが義援金募集の翌日に郵便局から振り込みました、少しでも早く被災者に届く様にと。
きっと義援金を送付された皆様もそんな気持ちがあったと思います。被災者が本当に困って居るからこその義援金なのですよね。

今回の場合は津波で全てが流失・紛失して各自治体の住民資料が無く大変な事は判ります。また被災者の被災状況を判定するのも大変な事も重々判ります。
でも本当に困って居られるのは被災者の皆さんです。東京電力が原発事故の被害者に一時金を配布された様に取り合えず被災者に暫定額をお渡しする事は出来ないのでしょうか。

これが多分政府が言ってる「一律金支給方式」の事だと思いますが、国会議員の皆様も今は政局で揉めている場合では無いんです。何とか早く我々の善意が被災者の皆様の手許に届きます様にお願いします。