老いのひまつぶし

東海地方に在住の80才の男性です。
日常の喜怒哀楽を綴って行きます。

宇治の平等院

2011-10-23 09:56:01 | 日記
昨日のニュースで知りましたが10円銅貨が発行されてから60年になるそうです。その銅貨に描かれてるのが平等院の鳳凰堂です。
この平等院へ行って来ました。京都へはもう何度も訪ねるのですが、南の方はモミジの東福寺と伏見稲荷様迄です。

始めて見る鳳凰堂は思っていたより華麗さは無く奈良の古寺の趣を感じられ、前庭の阿字池も想像より小さく感じた。
団体旅行で時間も無く堂内の見学は出来無くてただ外観を眺めるだけで残念です。堂内の見学は別料金になります。
隣接の鳳翔館(ミュージアム)に入り幾つかの展示物を拝観しました。

中には鳳凰堂の象徴である銅製の鳳凰が風に晒され痛まない様に下ろされてここに展示して有ります。
伝帝釈天立像や三井寺・東大寺の梵鐘と並んで三名鐘の一つである梵鐘が在ります。表面には飛天や龍の文様がある。
中でも印象に残ったのは木彫りの雲中供養菩薩像26体です。各菩薩が雲に乗りそれぞれが手に楽器を携えています

堂内に有った時は阿弥陀像を囲む様に南北のなげしの上の白壁に掛けられて居て現存は52体だそうです。
この楽器を奏でる菩薩像はいかにも平安時代の華やかな風景を醸し出して居りますね。
当日は雨の中の見学で時間も限られて居たのでゆっくり見る事が出来無かったからぜひ再訪したいと思って居ます。

余談ですが現在の10円銅貨は周りにギザギザが付いて居りません、昭和26年~31年間迄の物には付いて居ります。
何故無くなったのかと言うと32年に百円硬貨が発行され既存の10円銅貨と同じ大きさなので間違わない為です。
ギザギザは貨幣の高額の物に付ける習わしなので百円硬貨に付けて10円銅貨から外したそうです。
試しに1円や5円硬貨の外周はツルツルですね。古銭商ではこのギザギザの在る10円銅貨に値打ちがあるそうです。

京都の妙心寺へ

2011-10-18 16:09:58 | 日記

先週、私の菩提寺から他の檀家さん達とバス6台で臨済宗妙心寺派の本山である正法山妙心寺へお参りに行って来ました。
私はこれで7回目のお参りになりますが今回は隣人と連れ立っての訪問となります。隣人の菩提寺も同じ妙心寺派と言う事で以前から行きたいと聞いて居たのでお誘いしました。
到着しますとまず花園会館に入り総勢が並んで両側に塔頭(タッチュウ)のある石畳の道を歩き微妙殿に入ります。
この日は総勢210余名でしたが全員が正座出来る広さの畳の部屋です。ここで当寺の高僧の先導に合わせ読経をし各家の先祖代々の供養をして頂きます。その後法話を交え約1時間でした。
次の大広間で全員が精進料理を戴きます、一人の居場所が座布団一枚でその前に御膳が整然と並んでお食事を戴く訳です。
お寺で戴く精進料理と言っても決して質素で無く一般の京料理屋さんの物と変わりません。その種類も10種余とあり、ごま豆腐・湯葉料理から始まって全ての料理が畑の作物から出来て居ります。
食事後約1時間の自由時間がありましたので境内を散策。本来ならお寺の案内で重要文化財の法堂(ハットウ)の内部を見せて貰えるのですが今回は堂内が工事中の為見せて頂けませんでした。
同行の隣人に「行ったら見れるよ」と言ってた天井画、狩野探幽筆「雲竜図」の案内が無くて本当に残念でした。
私は何回も見てるので知って居りますが、堂内のどの位置から見ても龍の目玉がこちらを睨んで居て、また見る位置に因ってはその姿が昇り竜や下り竜にも見えます。
また所定の位置に立ち手を打ち鳴らすとその音が反響して後から耳に届くと言う仕掛けも有ります。
三門・仏堂・鐘楼を外観だけ見て回りました。隣人の彼は樹齢300年の沙羅の木を見たかったのですが花の咲く時期だけの公開と言う事でした。帰りのバスの車中で和尚さんから本山参拝奨励賞とバッジを頂きました。
バスは次の観光地、宇治の平等院へ向かいましたが激しい雨の中の短い見学時間ではなんとも味気ないものです。
そして帰途の途中、彦根のキャッスルロードを散策して帰路に着きました。
平等院と彦根の話しはまた次回ブログに書きたいと思います。

三重県立美術館へ

2011-10-07 09:32:01 | 日記

大変爽やかな秋の日が続きます。 昨日上記美術館で開催中の「藤島武二・岡田三郎助展」を見て来ました。
三重県の津市に在りますが私は津市へは初めてなので心配でしたが、朝日新聞の広告の地図を頼りに行ってみました。
我が家を8時半に出て名古屋から近鉄電車に乗ります、計画では特急で行く積りが30分前の急行に乗車です。
乗車時間1時間5分で10時45分に津駅へ到着、特急と大差なく電車賃が安くて済みました。
津駅西出口から徒歩10分で美術館に到着でした。この辺りは繁華街も無く官庁街?なのか静かな街並みでした。

藤島武二氏(1867~1943)・岡田三郎助(1869~1939)ともに明治中期から昭和初期に創作活動された画家だそうです。
そして共に当時の東京美術学校の助教授になりその後文部省留学生としてヨーロッパに遊学されて居ります。
両者の沢山の絵が展示されて居りましたがその中には女性を描いた物が多く有りました。
藤島作品では「婦人と朝顔」「桃花裸婦」「造花」「女の横顔」等が印象に残りました。そして当時の三越百貨店から依頼を受け制作した「桜狩り」や大阪駅に展示された「もみじ狩り」は大作でした。

岡田作品では「萩」「支那絹の前」このモデルは八千代夫人だそうです、八千代夫人は小山内薫氏の妹だそうです。
「沐浴の前」は裸婦の後姿と景色を描いて居ります。「あやめの衣」これも着物を着た女性の後ろ姿でこの着物の実物も展示されて居りました。
他に「野菊と薔薇」は昭和天皇の御料車の座席の後ろに飾られた物だだそうです。

こうした数々の名作を見て回って2時間半お腹が空いて来たのが気になって外に出ました。館内の案内の人に市の繁華街を訪ねると駅より離れて居るとの事でとりあえず駅正面に回り簡単な昼食をして津を去りました。
心が落ち着く2時間余でしたが、けっこう足が疲れました。