老いのひまつぶし

東海地方に在住の80才の男性です。
日常の喜怒哀楽を綴って行きます。

「ほっとする禅語70」

2011-09-25 09:42:22 | 日記

しばらく更新が遅れて済みませんでした。いつもここに来て下さる方々有難うございます。
これは先日行った「薬師寺展」の会場で買い求めた本です。監修 渡会正純・書家 石飛博光・発行所 二玄社のものです。
本の題名通り沢山の禅語に解説がついて載っております。すでに私達が知っている禅語、知って居ても本来の意味と違って居る物、全くちんぷんかんぷんな物。
でも、読めば全てが「うん、うん」と頷ける言葉ばかりでした。 もう少し若い時期に読んで居たら迷う事悩む事が少なくて済んだのにと思った次第です。

著作権の侵害になるかも知れませんが一部をここに書いて見ます。

喫茶去(きっさこ) 「よくいらっしゃいました。お茶でも召し上がれ」貴方は嫌いな人が来てもお茶を出せます
我逢人(がほうじん) 人と逢う事から全てが始まる。人と逢う事を大切に、逢える場を大切に、逢う姿を大切
無功徳(むくどく)  善い行いを言いふらすな。善い行いは両刃の剣、打算や見返りを求めれば功徳では無く
            なる。

他不是吾(たはこれわれにあらず) 邪魔しないで、貴方は自分がやろうと決心して始めた事、周囲の助言に
                      耳を貸さない
本来無一物(ほんらいむいちもつ) 心を曇らせて居るのはあなたの妄想。あなた自身が作った雲に青空を
                      奪われて仕舞わない様に
喝  (かつ) 自分にも言ってみますか。叱りつける時・迷いや妄想を断ち切る時、仕上げは「喝!」です。
一期一会 (いちごいちえ) 人には丁寧に会ってこそ。もう一生会えないかもと思ってその人と接する。

難しい禅語もこうしてやさしく手解きを受けると身近な言葉に感じられますね。

薬師寺展へ

2011-09-12 16:13:33 | 日記

岐阜市歴史博物館で開催中の「薬師寺展」に行って来ました。10月2日(日)まで開催して居りますよ。
お目当ては断然あの聖観音菩薩さまです。薬師寺へは3回訪ねて居りますが今回はあの立像を間近に拝めると言う事で見学者で混むであろう8月を外して行きました。

聖観音菩薩立像はやはり凛々しいお姿でかつ優しさの在るお顔でした、背面に回ると肩から背筋に柔らかな曲線そして背骨に当たる部分は窪んで居ります。
側面から見ても美しいお姿です、本来薬師寺に安置されてる立像は黒塗りの厨子に納められていて背面は全然見る事が出来ません。その場で数十分間たたずんで居りました。
また背面に在る金色の光背も有りませんでした。間近に見られて良かったけれどやはり安置されてる場所に在ってこそその神々しさがありますね。

薬師三尊像である薬師如来坐像・日光菩薩立像・月光菩薩立像は今回は絵図で展示されて居りました。
吉祥天女像の絵図も有りました、大変ふっくらとしたお顔で正に福徳豊穣の守護神らしさが感じられます。

今回の展示会が岐阜で開催されたのも薬師寺の山田法胤管主を始め安田暎胤長老・村上太胤執事長さん等が共に岐阜市とその近在のご出身と言う事と、そしてあの壬申の乱に美濃の豪族の活躍があったと言う事で縁が深いのだそうです。
また、近い将来に再度薬師寺へ訪れたいものと思った次第です。