この23日(水)に受講して居るNHKの朗読講座で1年間の締め括りである朗読の発表会が行われました。
プログラムはまず最初「外郎売り」ウォーミングアップで全員で、一部の数行を割り当てられた人が読みます
「世界は一冊の本」 長田 弘 作の詩です
「蜘蛛の糸」 芥川龍之介 作 皆さんがご存じの名作です
「お辞儀」 向田邦子 作 留守番電話と入院中の母を見舞う、少し笑える短編
「あらしのよるに」「あるはれたひに」 木村裕一 作 オオカミとヤギが嵐の夜に真っ暗な洞窟で過ごす物語
「生きる」 谷川俊太郎 作の詩です
「サイロの詩」 北海道の児童詩です。北海道土産で有名な六花亭と坂本直行氏も関係あり
「ルース氷河」 星野道夫 作 「旅する木」から日本の子供達とオーロラを見た話
この中で私の出番は 「お辞儀」の向田さんの父が留守番電話に出る部分と、「あらしのよるに」「あるはれたひに」の一場面をオオカミ役として出ました。
「お辞儀」は数行でしたが私の前が女性なのでその音質とリズムを壊さない事と、もともと私は読みがせっかちなので噛まない様に練習して結果当日は落ち着いて読めました。
問題は「あらしのよるに」「あるはれたひに」です。これはただの朗読で無く動きもある朗読劇? でしたので練習に半年ほど費やしました。
最初は台本を持って動きますが何せ素人ですからどんなアクションをしていいやら? ヤギとの会話もあるからテンポも必要だし全く様になっていません。
それを講師や劇団の経験者が私の練習を永い目で見て頂きました。でも発表会前の3回目の練習から台本を取り上げられセリフを空で言う事になりました。
この一ヶ月間、セリフを暗記するのに必死でした。でもやれば出来るものですね、当日は大したトチリも無く動きも自分なりに出来たと思ってます。
この年齢になって大変貴重な経験が出来た事と、未熟な私を支えて下さった皆様に感謝でした。
「生きる」では一部 ”生きていると言う事、いま生きていると言う事”を繰り返し群読しましたが東北の大震災を思い出し目頭が熱くなり、この声が春風に乗って被災地に届くといいなぁと思わずに居られませんでした。