老いのひまつぶし

東海地方に在住の80才の男性です。
日常の喜怒哀楽を綴って行きます。

朗読発表会を終えて

2011-03-26 15:51:58 | 日記

この23日(水)に受講して居るNHKの朗読講座で1年間の締め括りである朗読の発表会が行われました。
プログラムはまず最初「外郎売り」ウォーミングアップで全員で、一部の数行を割り当てられた人が読みます

「世界は一冊の本」 長田 弘 作の詩です
「蜘蛛の糸」    芥川龍之介 作 皆さんがご存じの名作です
「お辞儀」     向田邦子 作  留守番電話と入院中の母を見舞う、少し笑える短編
「あらしのよるに」「あるはれたひに」 木村裕一 作 オオカミとヤギが嵐の夜に真っ暗な洞窟で過ごす物語
「生きる」 谷川俊太郎 作の詩です
「サイロの詩」 北海道の児童詩です。北海道土産で有名な六花亭と坂本直行氏も関係あり
「ルース氷河」 星野道夫 作 「旅する木」から日本の子供達とオーロラを見た話

この中で私の出番は 「お辞儀」の向田さんの父が留守番電話に出る部分と、「あらしのよるに」「あるはれたひに」の一場面をオオカミ役として出ました。
「お辞儀」は数行でしたが私の前が女性なのでその音質とリズムを壊さない事と、もともと私は読みがせっかちなので噛まない様に練習して結果当日は落ち着いて読めました。

問題は「あらしのよるに」「あるはれたひに」です。これはただの朗読で無く動きもある朗読劇? でしたので練習に半年ほど費やしました。
最初は台本を持って動きますが何せ素人ですからどんなアクションをしていいやら? ヤギとの会話もあるからテンポも必要だし全く様になっていません。
それを講師や劇団の経験者が私の練習を永い目で見て頂きました。でも発表会前の3回目の練習から台本を取り上げられセリフを空で言う事になりました。

この一ヶ月間、セリフを暗記するのに必死でした。でもやれば出来るものですね、当日は大したトチリも無く動きも自分なりに出来たと思ってます。
この年齢になって大変貴重な経験が出来た事と、未熟な私を支えて下さった皆様に感謝でした。

「生きる」では一部 ”生きていると言う事、いま生きていると言う事”を繰り返し群読しましたが東北の大震災を思い出し目頭が熱くなり、この声が春風に乗って被災地に届くといいなぁと思わずに居られませんでした。

石原都知事の「我欲」って

2011-03-18 14:09:20 | 日記

11日に起きた東日本大震災、被災された多くの皆さんの絶望と悲しみはいかなるものかと思います。
刻々と放映されるテレビ画面を観て、日に何度も涙があふれて来ます、特に悲しみを堪えて頑張るお子様の姿は痛々しいばかりです。
そして福島第一原発周辺の住民の方々は地震の被害に増して放射能拡散と言う不安があり避難を余儀なくされてその心配は計りしれません。

しかし、最近のニュース映像からはそうした避難所で皆さんが助け合い少ない食料や生活消耗品を分かち合う話が随所で見られます
本来日本人が持つ互助の精神が自然と出て居るのでしょうね。世界のメディアがこの整然とした秩序に驚嘆と絶賛の言葉を述べて居ます。
そして職務とは言え自分の安全や家族の事を後回しにして行動されてる自治体の方・警察官・消防署員・自衛隊の皆様には感謝のなにものでもありません。

それに引き換え地震発生後の石原都知事の発言は??絶句です。「我欲」「天罰」とても同じ日本人が言ったとは思えない言葉です。
ある意味「天罰」は被災者と取られる発言ですよ、地域社会を大切に「和」を尊ぶ善良な人達に酷過ぎる言葉です。
いま東京都の店舗では食料・生活用品が買占めに因って欠乏してると言います。これこそ「我欲」私だけが困らなければればいいと言う一部の人の行為です。
消費庁の蓮ほう議員が買い控えをお願いするより、都知事が都民にテレビ等で 「我欲を捨てましょう」 と呼び掛け、被災者の皆さんにテレビ画面で謝るべきだと思います。

プレッシャーな一週間

2011-03-10 20:47:43 | 日記

今週の火曜日にジムで習って居る太極拳の試験を受ける為の申請書を講師に提出しました。
試験は来週の火曜日15日に受けます、でも自身が無いのですよ。
教室で皆さんと一緒にやって居る時はスムースに出来るんですが、自宅で一人でやるとどうかすると次の動作に移る時に一瞬忘れちゃうんですよ。
講師にその旨を話したら 「心配無いって、いつも出来てるんだから」 その言葉を信じて先週から必ず毎日一回は自宅で練習です。

もうひとつは、NHK朗読の講座の年に一回の発表会が23日にあります。
昨日最後の通し稽古がありました。今回は朗読劇?みたいに動きが在る朗読に挑戦です。
昨年より週2回の講座の後、メンバーだけが居残って練習して来ました。ある程度動きが慣れて来た所(2月から)で講師から 「台本を持たずにやってみましょう」の提案でした。

セルフが全然頭に入って居りません、そうかと言って今頃投げ出す訳にはいきません。
妻に相手方のセリフを読ませカセットテープに吹きこんで、それを聴いて自分のセリフを言える様に練習です。
でも、昨日の仕上げの稽古では2~3個所つまずきました。講師曰く 「ど忘れしてもそれを顔に出さないでゆこう」です。それでいいんかなぁ心配だ。

自分の年齢ではボチボチ痴呆が始まっても可笑しく無い年です。それが新たな事を隙間の無い脳に何とか納めなくては・・・プレッシャーが掛かります。
太極拳の試験と朗読発表会。どうか納得できる様に後の数日を頑張りたいものです。

美濃市うだつの街並み

2011-03-05 20:31:12 | 日記

先日、「うだつ」と言う言葉で知れ渡った美濃市のうだつの在る街並み散策に行って来ました。
皆さんはもうご存じだと思いますが「うだつ」とは火事で家が延焼を受けない、延焼させない為の屋根に設けられた隣家との境に在る防火壁の一種です。
そのうだつには大小様々あって大邸宅(財産家)は大きくて鬼瓦も凝った物になって居ます。だから財を成した人の家に「うだつ」がある事から「うだつが上がる」と言う言葉が出来たようです。
さてその街並みですが私は数十年前に車で通り抜け、ただその時は「古い街並みだなあ」位の記憶でした。

今回は散策ですので徒歩でゆっくり廻りましたが、以前と違って大変よく整備されて居りました。
うだつの無い町屋・銀行・商店迄もが周りに馴染む様に黒い板壁の純和風に建て替え(改造)してあり、市当局が街並み保存に尽力されてる事が窺えました。これも地方を活性化する為の観光資源ですよね。

少し離れた所に在る「観光ふれあい広場」に駐車してメイン通りへ、まず旧今井家住宅(和紙問屋)を見学江戸時代の商家のたたずまいがそのまま残って居ります。小じんまりした中庭には水琴窟が在り柄杓で水を流すとゆるやかな音が聴けます。そうそうこの時期(4月3日迄)町屋のおひなさまと言う事で各戸にひな飾りがあります。当然ここにも古い由緒ある七段飾りのお雛様が展示されて居ました。

裏手に回って あかりアート館です。昔で言う「あんどん」を現代風アートに仕上げた和の照明が数多く展示されて居ました。毎年行われるコンクールの優秀作品です。
お腹が空いた所で手打ちそば処幸来屋で20食限定のそば定食を頂きました。ここも古い建物です
筋を一本違えて戻ります。「百春」の蔵元 小坂酒造所へ訪ねます。やはり歴史を感じさせる建物でした、展示されたお雛様も江戸時代の物から昭和初期・戦中戦後の物まで展示。

この間、和紙を中心にしたお店があり、それぞれにお雛様が飾って有りました。またちぎり絵等の展示やそれ用の和紙も置いて有りました。
沢山のお雛様を見て 「我が家の嫁いだ娘達の7段飾りもしばらく出して無いなぁ」 と妻と話しながらこの日は何かほのぼのとした気分で帰途に着きました。