昨日、この地方の劇団「はぐるま」の夏のミュージカルを観劇して来ました。
夏休み中と言う事でお子様連れのお母さんを始め沢山の愛好家で、開場前には列が出来座席は満席でした。
演目は松谷みよ子さん原作の「龍の子太郎」です。
あらすじは、龍の子太郎は貧しい小さな村でおばあさんと二人で暮らして居ます。その村では水飢饉で村人が困っております。
母親は太郎を懐妊中に村の掟を破って龍になってしまったのです。
その母を探しに相撲相手のクマを連れ村を出ます。途中で三人の赤鬼に出会い戦ってこの鬼も仲間にします。
そして毎年村人から人身御供(若い娘)を要求する悪い黒鬼にも出会い、赤鬼の加勢を受けやっつけて千尋の谷に落とします。
やっと、母親である龍が住む湖に到着して、自分が強く立派に育った姿を見せようとしましたが、その龍には両眼がありません。太郎が生まれた時に両眼が母乳の代わりとして与えられたのです。
龍になった母が人間に戻るには、何か人間の役に立つ事が必要なんです。いま太郎の住む村では田畑に水が無く折角の作物が枯れそうなのです。
太郎は両眼が無い龍の目になって湖の堤を壊して湖水を下の村に流すように母(龍)に働きかけ、龍は自分の身体を包みに打ちつけ壊します。湖の水は村まで流れ落ちました。
そこへ人身御供を担いで登って来た村人に出会い、悪の黒鬼を退治した事や村の田畑に水が行き渡る事を知って大喜び。
村人に良い事をした事で龍になっていた母は人間の姿に戻り失明した目も治り、太郎と抱き合います。
あっ、忘れていました、あやが居ました。あやも母親を亡くした横笛を吹く綺麗な娘で太郎を助けるんですよ。
幕が開くと舞台に村人全員が集まり豪快な和太鼓の音に合わせて雨乞いの風景でこの民話の世界に観客は難なく入り込めました。
劇中では太郎の遊び相手としてぬいぐるみを着たクマ・そしてキツネ・サル・ウサギの森の動物が人形遣いの方により演じられ観てる子供達にも楽しかったのでは。
そして、村の子供役として児童も出演してますので観客のお子様にも親近感があったのではないでしょうか。
暑い夏の午後、2時間あまりをミュージカルで愉しむ事が出来ました。