この27~28日に同窓会の旅行で玉造温泉・出雲大社と足立美術館へ行って来ました。
この旅行は2年毎に実施して居りますが、年々参加者も減り貸切バスを調達するには各人の参加費が高くなります。
そこで今回は観光バス会社のツアー旅行に便乗する事にして数種類のコースから玉造温泉コースに決めました。
遠路のツアーですがこのコースを選んだ本音は私がこの美術館に行き横山大観の絵が見たかったからです。
参加案内状には山陰一の玉造温泉・パワースポットの出雲大社、仏のミシュランが認めた日本庭園の足立美術館へと記しました。
案の定、不参加者2~3名から遠過ぎて 「体調に自身が無い」 「何故もっと近場に行かないか」との苦情も。
でも、幸い20名の参加者を集める事が出来実施に漕ぎつけた訳です。
当日7時に当地を出発、岡山美作市で昼食し美術館へは16時少し前に到着でした。
順路の最初は矢張り評判の日本庭園です。苔庭から次は広大な枯山水庭です。硝子戸越しに全景が見れます。
蒜山高原辺りから降り出した雨がここでも振って居ります。
この雨の中3人の庭師さんが雨合羽を着て手入れをされて居ます。こうした毎日の手入れが日本一と言われる庭になったのでしょうね。
次の青松白砂庭は 「生の掛け軸」と呼ばれ床の間の壁が縦長のガラス窓でここから見る滝や松・白砂は本当に一幅の掛け軸でした。
皆さんはこの日本庭園でゆっくり時間を取られますが、限られた時間なので私は目的の大観の絵が在る2階に急ぎます。
最初に目にしたのは 「無我」でした。表題は何か宗教的に思えますが、小太りな少年の立ち姿がなんとも大らかに感じた。
「朝嶺」「暮嶽」「蓬莱山」等は山に掛かる雲や霧(もや)が墨の濃淡や淡い色使いで描かれて居ます。
海を描いた作品では波の一波一波が実に丁寧でその波の表情が読み取れます。「南めいの夜」良かったです。
そして終わりに近付居た所に有名な 「紅葉」観る人を圧倒する大きさで豪華絢爛でした。この絵にも群青の波が細かく描かれて居ます。
僅か一時間の見学では音声ガイドの作品を見るだけで精一杯。好きな絵の前でしばし佇む事も出来ません。
念願の横山大観氏作品が一堂に集められたこの美術館に来られて嬉しかった。時間が多く取れる様に再度来館したいものです。