Happyday of LUCKY

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今度の茶話会はとてつもなく速い

2014年01月25日 | Photography


去年おわったはずの「SIGNの写真茶話会」が約8ヶ月ぶりに再開した。その名も「写真茶話会RR」。(RRはダブルアールとよむ)
「RR」ってなんだろう。
それは鉄道(railroad)でも尊師(right reverend)でも後輪駆動(rear engine rear drive)でも、はたまた逆噴射ロケット(retro rockets)でもない。
バイク乗りならだれでもわかるロードレーサー(Rord going Racer)の略語で、要するに「とてつもなく速いぞ」ってことを形容し強調するために車名のうしろに付ける称号のようなものである。
新しい写真茶話会はとてつもなく速いのだ。

なにが速いったって、4年もかかってやっとブック1冊をつくりあげた以前の写真茶話会と比べたら、たった10ヶ月でグループ展をやろうという企画なのだ。
初回に参加費を徴収し、それをギャラリーのレンタル料などに当てるというアイデアもスピード感があっていいと思う。
お金を払ったかぎりは是が非でも作品を仕上げなければならないからね。



写真茶話会を再開するにあたり、その趣旨説明をSIGN氏がのべる。
じつは、わたしは去年の時点ですでに聞いていたので、なんの疑問も違和感もない。すなわち、これまで自分の内面に焦点を当てて作品制作をしてきたけれど、一旦そこから離れて(またはそれだけに固執せず)、作品を見る人に喜びや快楽をあたえるような表現を研究してみよう、という提案である。
それを彼のことばでいうと「励まし」というテーマになる。

考えてみたら、写真にかぎらず音楽でも演劇でも映画でも小説でも、なにかを表現するという行為は、つねにそれを鑑賞する相手があってはじめて成り立つものだ。観てくれる人や聴いてくれる人がいなければ、それがいくら素晴らしい作品であっても成立しない。
なので、作品制作において鑑賞者の受け止め方、つまり第三者の視線を意識するということは、しごく全うな提案だし、あたりまえのことでもある。
要は自分の感情から完全に離れて純粋に美しいものや楽しいものを撮るのか、あるいはやはり自分の気持ちも残しつつ見る人を楽しませるものをつくるのか。そのあたりのさじ加減というかバランスが、人それぞれちがってくるように思う。

たとえば広告写真は見る人を楽しませ、さらに購買意欲や物欲を刺激するが、それを撮っているカメラマン自身はその商品を本心からほしいわけではない。ただ仕事だから撮っているのである。
自分の感情を完全に排除して、見る人の感情だけを考えて撮った写真だといえる。
わたしの場合、仕事の写真はもちろんお客さま本位であるが、お客さまは物ではなく人間なので、ある程度の感情移入はある。たとえば幼稚園児のかわいい姿を撮ってあげようと思うのは、わたしの素直な感情だ。いくら仕事でも無感動では撮れないのである。
さらに自分の写真となると、リアルな感情がないと作品にはならないと思うので、見る人を楽しませる写真だといっても、自分の感情の部分はなくならないと思う。



はてさて、4月からはじまる写真茶話会RRにはどんな顔ぶれがどんな作品をもって集まってくるのか、いまからワクワクしている。
わたしはこれまで撮らなかったものを被写体にして、見る人に「癒し」をあたえる作品をつくろうと考えている。
おたのしみに。

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