低気圧の進路が北寄りに変わった。
これなら山もいいと思った日曜日。
赤石山をからめて積丹の稜線を歩く企画。
古宇川林道を行けるところまで車で行く。
車止めから上がりやすいところを上がる、ということで結果的に急斜面を上がることになる。
急斜面をぐいぐい登って何とか604ポコを少し南側から避けて歩きやすい尾根に出る。
3人でなんだかムキになって登るうちにピーク台地が見えてくる。
そしてピーク。
珊内~余別~ポンネなどの積丹主峰群に鉞山など脇を固める役者を眺めるとともに、海と空の青の融合ラインを堪能する。
赤石山ピークには三角点はない。300mほど南に998mの三角点ピークがある。
一応そこにも寄る。
不思議なことにこの三角点名は「珊内岳」というようだ。
ではいわゆる珊内岳の三角点はなんて言うのだろうと思って確認すると、こちらも「珊内岳」。
違いは二等か三等か。
まあ、でもこれで「珊内岳」を2つとも踏んだな、と満足する。
赤石山に戻って昼食。
贅沢な眺めと1000mの無風で平らな場所では、何を食べてもうまい。
さて、稜線歩き。
これがなかなか優しくない。
アップダウンが多いのは地形図で感じてはいたが、いちいち急だ。
ウロウロ板なので、その分、気楽に滑りを楽しめるが…。
眺めは常に最高級だしね。
屏風山が近づく。
海から見て、屏風なのがわかる。
このピークは2度目だが、こちらからはっきり「屏風」状を見たのは初めて。
どっしりした好きなピークだ。
振り返ると来た道が見える。
たった6時間の道のりも振り返ると長い。
当初はガニマナコとか珊内も視野にはあったが、疲れたので下る。
主目的は赤石だったし、この先は既登域だ。
最初に標高差900m越えを登っているので、当然長い距離を滑って戻る。
どこも樹間は広い。
そして眺めはよい。
眺めから人の気配を感じないのもいい。
街並みとか畑などの人工物が目に入らない。
幸せすぎて、もうなんでもいいや、という気持ちで沢に向かって下っていく。
案の定、多少歩きが入るが、ウロウロ板には何の苦労もない。
適当に進むと林道に出た。
幸せ稜線歩き、という感慨ではない。
春のほどよい緊張稜線を楽しむ、と言った感じであった。
春のウロウロ稜線歩きは楽しい。