札幌街中、うちの近所は12℃まで気温が上がった翌日、
樽前山に向かう。
冬はほとんどスキーで登る。
まだバックカントリーという言葉が周りから聞こえてこない頃からスキーで登っているので、滑る道具という感覚は薄い。
北海道でその辺の山の中で行動するのに最も適した登行用具はスキーだ。
ウロウロステップソール板にしてから、さらにそう思う。
求めるのは滑りではなく、歩きと眺めと変化。
週末の遊びでは重要な要素だと思う。
滑りは変化に含まれる。
何より下りが楽だし…。
で、変化を求めて多峰古峰山登山口から樽前を目指す。
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多峰古峰方向に向かわず、地図の点線を詰める。
支笏湖周辺の針葉樹林は深くていい。
道なりに行くと苔の洞門に出た。
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なにやらゲートがある。
多分昔、苔の洞門が観光コースだった頃、通っているのに覚えていない。
そのまま苔の洞門内を進む。
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時々、倒木があったりするが、積雪がしっかりあり歩きやすい。
さらに進むと古い標識があって、バス停かと思いびっくりした。
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バス停を越えて、洞門から外れる。
目指すは725mの尾根。
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少し上がると、溶岩ドームが見えた。
ふり返ると青空の下、支笏湖が輝きだす。
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下からはわかりにくかったが、顕著な尾根だ。
700mを越えると、傾斜が増すとともに樹林がなくなる。
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ガリガリの急斜面。
踏めば少し沈むので、ぎりぎりシール登行ができた。
同行Uは、後半シートラ。
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板の違いか、シールの違いか…。
急斜面に入ったころから暴風。
幸い気温は低くないので、大きな岩の陰にブロックを積んで、
ドームを眺めながら昼食タイム。
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雪がついたドームが美しい。
今日もカップラーメンとおにぎりです。
近いのは西のピークだが、今シーズンはあまり1000m越えていないので越えたい。
だから本峰を目指す。
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写真は幸せそうに見えるけど、それなりに暴風。
ピーク。
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羊蹄が遠望できるまで晴れた。
ガリガリ斜面を目指して戻る。
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滑ってはいるが、向かい暴風なのでスピードが出ない。
眺めはよいので、ゆっくり堪能。風不死岳はかっこいいね。
ただ、ぼーっと眺めていると足元に出た小石で板をこする。
最近、どんどんウロコと関係なく凸凹になっていく。
ドーム台地のふちから、800mぐらいまではアイゼンシートラで下った。
ガリガリ急傾斜は怖い。
その後も堅雪でボーゲン下り。
苔の洞門の横は、見通しがよい緩斜面。
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踏んだら沈むからいちいち転びそうになるので、やっぱりボーゲン。
やがて樹林に突入する。
緩斜面だが堅雪なので一応滑る。
登りは4時間越えで、下りは1時間半くらい。
滑りはまったく期待できないルートだと思うが、変化の多い眺めと地形を歩き回れて、楽しい山スキーコースでした。