なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

太陽の力

2024-11-18 | 
謎の暖かさの土曜日は仕事だった。
仕事日の晴れ間を、悔しい思いで建物の中から眺めた。
そして、翌日の日曜は雨。
悲しく過ごす。

休日振替の今日は、気温が低い。
だが、アヨロ予報はピカピカだ。
ほらね。

アップで『オレンジスラブ』と『シャコ』
いつものことだが、シャコは登り切れない。

いつまで経っても登れない『ぬりかべ』
先に到着していたKGさんは、既登だ。
教えてもらいながら、しばし『ぬりかべ』に勤しむ。
とりあえずスタンスは確定した。
でも多分忘れる。
3ターンで終わり。
右手も左手も同じところばかり使うから何度もできない。

奥の浜にまたクラックをやりに行く。
太陽の力は偉大で、陽が当たるところは15℃を越える。
お昼時は、20℃近くを示した。
最高気温予想3℃なのに、太陽の力は偉大だ。

3本ならぶ無名クラックの真ん中を攻略にかかる。
まず、先々週登った仮称『波打ちワイド』を登る。
4番カムがないので、スタートをワイドではない右寄りから登る。
このスタートだと、無名真ん中と同じになる。

登りきるとそのまま、少し右に移動する。
すぐに真ん中仮称『くねくねフィンガー』の終了点がある。
波打ちワイドを回収しながら、くねくねフィンガークラックを探る。
これで、TR化に成功。

ひとまず、昼食。
海を眺めながらわかめがたっぷり入ったラーメンを食べる。
時折小雪が舞うが、太陽の力は断続的に続いている。
この昼食時に先程の20℃を記録した。

クラックに戻り、遊ぶ。
KGさんと2人してヒーヒー、ウヒウヒ言いながら悩む。
ワイドの真横、右上フィンガークラック部分が難しく、リードできないようなムーブしか組み立てられない。
これはリードにはほど遠い。

2時半を過ぎると、太陽が低くなり急激に気温が下がる。
それでも予報よりは暖かい5℃程度はあった。
先週、INさんが初登した『命のカンテ』に手を出す。
小雪のせいか、カンテがぬめる。
高さもあるし、ぬめるからすぐ終わり。
気温はぐんぐん下がり、予報に近くなった。
この時期は3時ごろにはやめないとね。

アヨロクラックはまだまだ続く…

2024-11-10 | 
夜は寒かった。
が、無事に日の出を迎えた。
この寒さの中、海に出る漁師の皆様に頭を下げる。
早朝散歩は、蘭法華岬。

ボルダーがゴロゴロしているが、やはりここは波がけっこうかかるようだ。

早めにアヨロに着き、待つが、KGさんもすぐに現れた。
そして『留萌の春』のクラック掃除を始めた。
ちょうど、そのうちやりたい『江差の春』の下地草刈りをしておきたいと思っていたので、地べた散髪と若干の通路整備。
これぐらいまで寒かったが少し暖かくなってきた。
奥の浜に本拠地を構え、この秋3度目の『渚から来た者』。
KGさんも続く。
この後、見事リード完登。

タッシーは、前回そそのかした『命のファイヤー』トライ。

下地が上がったので命は削られなくなったが、そこそこ難しい。
でも、こなしてしまいましたね、この方。
さすが!

さて、クラック話。
『楽園』の更に奥に3つの終了点がある。
写真の赤丸が終了点位置。
一番左は前回やった、波打ちワイド。
名前が分からないので、勝手に呼んでいる。
右端の指クラックを試そうと『楽園』を登りTRをかける。
指がぎりぎり入るギザギザクラック。
痛いし中間から上は指が入りきらないところが多い。
最上部の傾斜がなくなるところはクラックは埋まり、ホールドはない。

それに黒い色はよだれのような泥かこけの乾いたやつ。
滑る、削れる、で、登れない。
これは対象外ということで、ゴボウして終わり。
中央は、今度来た時の楽しみに取っておく。

夕暮れも近くなって、タッシーがまた何かやり始めた。
けっこう高いのによくやります。
INさんは、カンテを使った課題を見い出した。
ちょっと触らせてもらう。
これは、けっこう楽しいかも…、
と思っていたら、その後のトライでINさんが完登した。
命名『命のカンテ』。
また、新たなラインができる瞬間に遭遇できた。

ポカポカ木漏れ日輝く義経岩

2024-11-09 | 
9日土曜。
ONさん&HYさんコンビが義経岩へ行く情報を聞きつけ、向かう。
晩秋香る…、
輝く岩。

ONさんとともに『ジュスティーヌ』を探る。
が、しかし、毎度のことながら子ジュス終了点からのハング越えができない。
アンダーが苦手なのは重々承知。
解決を探るためにはアンダーに耐えるしかない。
初春と晩秋しかやらないから、進展がない。
学ぶべき何かを学ばなければ解決がない…。
くじけず、その先を少しやってみる。
上もまた、甘い、甘い。
ムーブで解決できるのか、パワーをつけねばらならぬのか…。
う~ん、ジュスティーヌ。

木漏れ日の中、HYさんのビレイも楽しい。
暑さで上着を投げ捨てる姿が素敵だ。

帯広勢と『スペシャルランチ』トライの熱を感じつつ…、
気付けば夕暮れ。
朱に染まる。

この日はどこぞで車中泊。
翌日のアヨロに向けて、飲んだり食べたり…。
一人静かに寒さに震えた。

挟まれて落ちない1日

2024-11-03 | 
サンロードが輝くアヨロに、また来た。
快適環境でクラック練習がしたい人にはうってつけだ。
2週間前に『渚から来た者』の終了点ロープを替えたが、少し短くて残置ビナが岩と干渉する。

なので取り換え便。
実は今までRPしていなかった。
最上部のクラックが広がるところに土が詰まっていて、ヌルっとしていた。
いつもそれを掃除して上がっていたので、RPできていなかった。
今回は2週前に掃除していたので、難なく抜ける。
レイバック~ちょい怖トラバース~フィンガークラックと多様でおもしろいルートだと思う。

続いて『楽園』

2週前にPP。
ここのジャムには完全に慣れたので労せずRP。
狭めのレイバックからハンド&フットジャムに切り替えるところがおもしろい。
久しぶりのT田さんも、初触りにもかかわらずRP

素晴らしい天気が全員の高揚感を演出する。

クラック体験祭りに参加するタッシーに『すきまチムニー』を勧める。
レイバック風の動きやスラブ足置き、チムニーっぽい動きが体感できる。

なんと暖かい1日だろう。
こんな場所で1日過ごせることは、本当に幸せだ。

『楽園』の奥に、ワイドチムニーがある。
トポにはないルートだが、これも終了点がある。
T田さんがでかいカムを持っているので初触り。
上部はチムニー内にフィンガークラックを確認していたので0.75とか1番で対応できる。

青空に抜けるように完登。
後でT田さんも楽しんでいた。
タッシーもKGさんもそれぞれがそれぞれの割れめ体験を楽しむ。

夕暮れが近付いて、駐車場そばに移動。
タッシーとT田さんに『風よけクラック』を勧める。

2人とも1撃。
すごいわ、みなさん。
その場にいた方々と『クロイダー』・『マントライザー』談議。
クロイダーは難しいなあ。

珍しくあちこち立ち寄りながらのんびり帰宅。
立ち寄った古本屋でありがたい本を見付けた。
スティーブハウスには悪いけど、350円で引き取った。
暖かい海岸で幸せに過ごしたので、脳内だけでも厳しい山岳の世界に親しもう。