2008年6月四国の百名山「石槌山と剣山」に行ってきた。
CTツアー利用、TDは篤(とく)君この時期世話になった一人です。
5月31日初日 今日は石槌山登山口へ移動のみ
羽田空港 =松山空港 =(バス) 面河渓(おもごけい) ⇒白石ロッジ
:面河渓
松山空港からバスで面河渓へ、足慣らしで渓谷散策、雨上がりの新緑がまぶしい。
宿舎の白石ロッジ主人が明日の準備運動を兼ね、石黒山(1759m:裏山になる)へ連れて行ってくれた。
:岩黒山
15:45~18:15 標高差:約250m、約3.5時間の足慣らし(きつくないかい?)
ヒカゲツツジに初めて出会った。
夕暮れの弥山(右)と天狗岳(左)
夕食は肉のない、仙人が食べるようなシンプルなもの。
*
6月1日(2日目) 石槌山に登り、下山後剣山の宿舎へバス移動
白石ロッジ ⇒土小屋 ⇒東稜基部 ⇒二の鎖(バイパス) ⇒三の鎖(挑戦) ⇒弥山(1974m)
⇒天狗岳(1982m) ⇒夜明峠 ⇒八丁 ⇒石槌神社成就社 =山麓下谷
北側から登るのが表参道であろうが、私は南の裏側の面河渓(おもごけい)から登った。
こちらの方が原始的な自然の姿を残している。この道は、頂上近くで、表参道と一緒になる。
露岩に、下から順に、一の鎖、二の鎖、三の鎖とかかっていて、上に行くほど鎖は長くなり
急峻さも増してくる。表・裏の道の合併するのは、その三の鎖の下である。
太い頑丈な環を組んだ鉄の鎖で、いかにも石槌山が古くから民衆の登山の対象であったことを偲ばせるものだ。
鎖の登りきると、弥山と称する岩ばかりの頂上で、石造りの祠があった。
一般参詣者はここを石槌の頂上としているが、四国最高の地に立つためには、更に天狗獄という岩峰まで
行かねばならぬ。ここの方が弥山より約二十米高い。 (日本百名山:石槌山)
5:00目が覚めた、外に出て温度計をみると7℃、部屋にコタツが置かれている意味を理解した。
7:00 出発、山は虫が多いというので急遽「虫除けネット」を購入、備える。
:虫除けネットです
:石槌神社
7:20 土小屋から石槌神社へ、ここから山道になる。
確かに虫は多かったが、歩く障害にはならなかった。
:二の鎖(バイパス)
二の鎖(しっかりした特注?のもの)ほぼ垂直に近い。
鎖は持つこともできるし、足を掛けることもできる。
:三の鎖待ち
9:40 三の鎖を登る、前が空くまで待っている。 パートナーは巻道へ。
:弥山山頂
9:50 三の鎖を登れば弥山山頂。
後ろが天狗岳、弥山からは一旦下り、両側が切れたスリリングな稜線を辿ると天狗岳だ。
:イワ
:アケボノツツジ
稜線にへばりつくように咲いていた花です。
キレットの通行には勇気がいる。(現在のツアーでは天狗岳へ渡ることは禁止していると聞いた)
どちらへ落ちても命はない、風でもあれば自重するようになるだろう。
10:30 天狗岳山頂、稜線はまだ続いている。
南尖峰・矢筈岩の名が示すように、我々が行けるようなコースではない。
晴れてはいるが、薄い霞がかかったようで、西側に見えるはずの瀬戸内海も見えない。
近年こういった状況があたりまえのようだ、黄砂の影響か?とも話していた。
石槌神社・成就社へ下る。
三~一の鎖を経て、夜明峠へ、下りだけだ。
登ってくる登山者が多い、家族連れも目立つ。
花もタンポポ程度しかなかった。
:弥山
石槌神社・成就社から臨む、”神体”弥山です。
12:00 成就社へ、ここで昼食。
:十二単
山頂成就社まで下り、満員のロープウェイで約1000m下り、山麓下谷へ。
ここからバスで徳島県へ移動。
:かずら橋
大歩危、祖谷(いや)のかずら橋を見て、山道を「いやしの温泉郷」へ
今日の日程は無事終了した。
:祖谷(いや)と読ます。通常なら”そや”と読むが、その由来の記憶を引きずり出すと。
ここは平家の落人が多く住んでいた。 その残党狩に外部から人が入ってくる。
その際この字を読ます、大半が”そや”と読む、”いや”と読めば地の人と判断したという。
人間の知恵だ。辞書には祖は”そ”と載っているが、”い”とは載っていない。
「いや」と引くと”祖谷”出てくる、日本語のむずかしいところだ。
(行程:標高差490m、約7時間)
日本百名山 20 石槌山完登
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6月2日(3日目) 剣山に登り、徳島空港から羽田へ戻る
いやしの温泉郷 =見ノ越 =西島 ⇒剣分岐 ⇔次郎笈(じろうきゅう) ⇒剣山
(往路下山) ⇒西島 ⇒見ノ越 =岩戸荘(入浴) =徳島空港 =羽田空港
四国という不整長方形の二つの核心、西の石槌山が山骨稜々として厳父的なのに対し、
東の剣山は豊かなふくらみを持って慈母的である。
しかも双方とも古くから住民に尊崇され、歴史と伝統が山に沁みこんでいる。
石槌山は一九八二米、剣は一九五五米、僅かの差で拮抗しているところも面白い。
高山の少ない西日本で、二千米に近い標高は尊重するに足る。
いずれの点からしても、この二つは名山である。 (日本百名山 剣山)
:シャクナゲ
昨日とうってかわって曇天、予報は昼から、合羽覚悟の山歩きに。
9:00 見ノ越から観光リフトで西島へ向かう、リフト下にはシャクナゲが咲いていた。
今日のガイドさんはパークレンジャーの市岡さん、花に名札を指しながら進んで行く。
植物に造詣が深いようだ。
:熊笹原
剣山分岐を経て、一面の熊笹原を登る。
:次郎笈
10:30 次郎笈へ、山頂には何もなくせまい。
眺望も曇天で、遠くは見えない、晴れていれば石槌山も見えるというが・・・。
:剣山
次郎笈の下りから、気温も下がり、雨がポツポツ落ちてきた。
:剣山
11:30 剣山頂へ、ここで説明を聞いている時に、雹が!!。
昼食をとる予定の「雲海荘」へ走って降りた。
昼食は寒いこともあり、うどんを食べた、久しぶりなので美味しかった。
合羽着用で、往路を下山する。
途中宮尾登美子さんの「天涯の花」で有名になった”キレンゲショウマ”の群落の話を聞いた。
観光客が多く押し寄せうれしい悲鳴だが、保護に手間がかかるし、多くの問題が出ているとも聞いた。
(一度見たい花だ)
帰りは西島~見ノ越まで歩いて下った。
登り標高差205m、下り標高差535m、若千もの足りない登山だった。
「これでも日本百名山?」との声も多く聞いたが、
深田久弥さんは下から登ったことを忘れている。
(行程:標高差205m、約5時間)
日本百名山 21 剣山完登
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やもりくん
:親?
やもりは夜行性、暗くなると出てきます。
色はグレーです(フラッシュを使ったので少し色が違う)
:棲家
ドアーの隙間に隠れています(匹います、解りますか)
この隙間です、ここが気に入ったようです。(ここに「定住」ではないようですが)
やもり(守宮):トカゲ目ヤモリ科の爬虫類の総称。
多くは夜行性・食虫性で、鳴くものもある。
指趾の下面は吸盤様の構造で、これで壁・天井などにつかまる。
夜出て、昆虫を捕食、毒はない。 (広辞苑より)
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