ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

「ドラクル」@シアターコクーン

2007-09-15 11:15:57 | 観劇記&鑑賞記
長塚圭史の描く‘ドラキュラ’で、出演は海老蔵&宮沢りえ。
他にも勝村さん、永作さん、にゃかやまさん、明星さん…と
豪華な面々が出演、ってことでチケット購入。
んが。
ネットでの劇評を読むと、頗る不評・・・
少々不安な気持ちを抱えながら行って参りました。

        

え~、一言で言うと、無駄に長い。
セット凝り過ぎでしょ?!
どんだけ転換に時間かけんねん、って感じ。
暗転暗転の連続で妙に間延びしちゃって、2F席だったせいもあってか
いまいち集中できず。
1幕と2幕とで大掛かりな転換があるせいで、休憩は20分。
ってわけで、上演時間は3時間10分となっていたわけですが、
転換減らして休憩短くして、2時間半くらいで終わってよ、
と思ってしまいました。

作品もねー。
特に前半はあまりに淡々と進んでしまうので、
なんだかぼんやりしてしまいました。
コクーンでは厳しくないですかねぇ。
円形とか、新国の小あたりなら緊迫感のある作品になったかも?などと。
まぁこれも、こちらが2F席で観てるせいかもしれませんけどね
えびぞー演じる吸血鬼・レイが、前半はほぼ骨抜き状態、
後半ガツンと見せてくれるかと思いきや、
うだうだしてる間に、あっさり捕らえられて灰となって消えてしまって
大いなる肩透かしを食らった気分でした。

宮沢りえちゃん演じるリリスは透明感があって良かったです。
レイに対する「自分のためだけにあなたに手を差し伸べた」の告白は
イマイチ納得できなかったんですけどね・・・
ものすごく聖人ぶってたけど、実は自己中女だった、ってこと?
それともわざと嘘をついてるの?
「手を握ってくれ」とえびぞーに言われて、
恐怖心からか、ものすごくためらっていたから
レイに対しては愛情は無かったの?
最後の最後に、あれれ?この人って???
って感じになってしまった気がします。
私の理解力が低いせいかもしれませんが・・・

実は初えびぞーだったのですが。
声の通りは良いし、滑舌も良いし、棒読みではないし。
1幕のレイは長いこと人の血を吸ってなくて、
ヨロヨロしてたからこんなもんかな~?と。
最後の怒りの形相が歌舞伎ちっくだったのも、
まぁアリでしょ、と。
 
ところがですねぇ。
段々と鼻についてくるというか・・・
ものすごーく上っ面で芝居をしてるように見えちゃうんですよねぇ。
「こういう風に言えば悲しそうに見える」
「こうすれば怒ってる感じになる」
みたいな。
気持ちが伴ってない感じがしちゃって、伝わってこないんですよね。
な~んだ、って思っちゃいました。

              

脇役は豪華でしたね~。
勝村さん&永作さんは2幕からしか登場しない、という贅沢な使い方。
山本さん&明星さんは逆に1幕で死んじゃうし。
あ、山本さんの身のこなしの軽さはさすがでしたね

芸達者な出演者に救われた公演だった、って感じですかねー。
Comments (2)
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