2000年作品。最初のゴジラ出現以来、大きな被害を受け続けた挙げ句、いつの間にか首都を大阪に移してしまったという設定のドラマ。つまりは無理矢理に“昭和29年の第1作目「ゴジラ」の続編”にしてしまったわけだ。
この力技には呆れるやら感心するやら。そして現代とは別のパラレルワールドの話にしてしまったのも“なんかズルい”と思ったりする(笑)。でもそのためにブラックホール砲みたいなトンデモ兵器にも違和感がなくなったのは確かだ(人工衛星が物理法則を無視して垂直に落下してくるのには笑ったけど)。
CGデジタル合成はけっこう成功していて、ゴジラと実写の東京の街がそれほど違和感なくひとつの画面に治まっている。メガギラスとのバトルの段取りも悪くない。しかし、ゴジ公の縫いぐるみが安っぽく見えるのは難点だ。
初代ゴジラのそれを忠実に再現したという話だが、あれはモノクロだったし、監督の演出力もケタ違いに上だったからサマになっていただけだろう(本作の演出は手塚昌明が担当)。緑色した合成樹脂っぽい縫いぐるみがウロウロしているだけでは絵にならない。せめて夜間のシーンを増やしてアラを隠すぐらいの芸は見せてほしかった。
人間関係のドラマは、以前と比べてだいぶん改善されてきたものの、やっぱり平成版「ガメラ」あたりに比べるとかなりいい加減。対ゴジラ戦闘組織(?)のアジトがヘンに小規模で貧乏くさいのも興醒めだ。田中美里や谷原章介、伊武雅刀といったキャストは可も無く不可も無し。
この力技には呆れるやら感心するやら。そして現代とは別のパラレルワールドの話にしてしまったのも“なんかズルい”と思ったりする(笑)。でもそのためにブラックホール砲みたいなトンデモ兵器にも違和感がなくなったのは確かだ(人工衛星が物理法則を無視して垂直に落下してくるのには笑ったけど)。
CGデジタル合成はけっこう成功していて、ゴジラと実写の東京の街がそれほど違和感なくひとつの画面に治まっている。メガギラスとのバトルの段取りも悪くない。しかし、ゴジ公の縫いぐるみが安っぽく見えるのは難点だ。
初代ゴジラのそれを忠実に再現したという話だが、あれはモノクロだったし、監督の演出力もケタ違いに上だったからサマになっていただけだろう(本作の演出は手塚昌明が担当)。緑色した合成樹脂っぽい縫いぐるみがウロウロしているだけでは絵にならない。せめて夜間のシーンを増やしてアラを隠すぐらいの芸は見せてほしかった。
人間関係のドラマは、以前と比べてだいぶん改善されてきたものの、やっぱり平成版「ガメラ」あたりに比べるとかなりいい加減。対ゴジラ戦闘組織(?)のアジトがヘンに小規模で貧乏くさいのも興醒めだ。田中美里や谷原章介、伊武雅刀といったキャストは可も無く不可も無し。