猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

グラディエーター

2013-09-02 03:37:05 | 日記
2000年のアメリカ映画「グラディエーター」。
ローマ帝国時代。ローマ軍将軍マキシマス(ラッセル・クロウ)は勇士として兵士たちの信頼を
得ていた。時の皇帝アウレリウス(リチャード・ハリス)に呼び出されたマキシマスは、次期
皇帝になって欲しいと言われる。息子コモドゥス(ホアキン・フェニックス)のことを尋ねると、
アウレリウスは息子は皇帝の器ではないと言う。アウレリウスは戦いの愚かさを説き、国を
共和制に戻したい、それにはマキシマスの力が必要だと請うた。マキシマスは考えさせて欲し
い、と言って部屋を出た。次にコモドゥスがアウレリウスに呼ばれた。皇帝になる気はあるの
かと聞かれ、勿論だと答えるコモドゥスだが、マキシマスを後継者に考えていると言われ、
ショックを受ける。コモドゥスは、アウレリウスが昔から自分を愛してくれていなかったこと
を責め、殺害してしまう。
アウレリウスの死は病死だと伝えられるが、マキシマスは見抜いていた。皇帝の座についた
コモドゥスは、マキシマスを死刑にせよとの命令を下す。処刑のために連れ出されたマキシマ
スだが、兵士たちと戦い、処刑を免れる。馬を走らせ家に戻ったが、家は焼き払われ、妻と息子
は惨殺されていた。マキシマスは泣き崩れ、絶望と疲労のため気を失った。
気がつくとマキシマスは、奴隷商人に捕らえられ、奴隷市場で売られていた。マキシマスは
剣闘士(グラディエーター)として売られるが、生きる力を失ったマキシマスは、無気力に従った。
しかし命がけの戦いの中で勝ち抜き、剣闘士として名をあげていく。一方皇帝になったコモ
ドゥスは,廃止されていたコロッセウム(大闘技場)での剣闘を再開した。

アカデミー賞受賞のリドリー・スコット監督作品。おもしろかったー。すごい迫力。時代が時代
だから仕方ないが、あまりにも人が殺されるのは少しきつかったが。
あの時代、庶民たちは闘技場で人(奴隷)が殺し合うのを見て、大喜びしていたんだなあ。人間
ってなんて業が深い存在なんだろう。コロッセウムでの戦いはもちろん知っていたけど、映画で
見ると本当に残酷で非人道的。当時の人たちはなぜこういうことが出来たのかなあ。
立派な軍人でありながら運命に翻弄されるマキシマスがかわいそうだった。ラッセル・クロウは
アカデミー主演男優賞を受賞したが、それも納得の熱演。この人かっこいいんだろうけど私は
あまり好きではない。役にはすごく合っていたと思うけど。
それにホアキン・フェニックスの皇帝の憎憎しいこと。でもこの人も良かった。主演のラッセル
・クロウに1歩も引けをとらない迫真の演技。この人はこういう癖のある役がうまいと思う。
物語もキャストも良くて、とても見応えのある映画だった。