日本映画「渇き。」を観にいった。
深夜、コンビニで店員を含む3人が惨殺される事件が発生した。事件の第一発見者
である警備会社の男が警察で取り調べを受けていた。
男の名は藤島昭和(役所広司)。数ヵ月前、妻の不倫相手への暴力事件を起こし、警察を
退職、そして離婚。警備会社に再就職するも、自暴自棄な生活を送っている元刑事。
汚れきった1人暮らしのアパートに帰宅すると、別れた妻の桐子(黒沢あすか)から電話
が入る。高校生の娘・加奈子(小松菜奈)が失踪したという。
藤島はかつて家族3人で暮らしたマンションへ向かう。加奈子のカバンから見つけた
のは、優等生だった娘からは想像もできない薬物や神経科の薬袋だった。藤島は
加奈子の捜索を始める。
あまりおもしろくなかった。とにかく暴力シーンが多く、疲れてしまう。原作が
そういう物語らしいのだが。結局なんだったんだろう、という感じになる。
突然失踪した高校3年の娘、その真相を追う元刑事の父親の話なのだが、なんだか
とても大仰な感じがして、登場人物の誰にも共感できない。それにこの藤島という
男、短気で暴力的で、人間的にとんでもない奴だから余計にだ。
どんなにひどいことをされても、みんなが加奈子を好きでいる理由もよく理解でき
ない。加奈子は自分のことを、「落ちた穴が深過ぎて、ずっとずっと堕ちつづける」と
表現しているが、確かに家庭環境に問題はあったものの、ああまで堕ちるものだ
ろうか。昔「黒い家」という映画を観た時(これは原作の方が圧倒的におもしろい)、
「この人間には、心がない」というキャッチコピーだったのを思い出した。加奈子は
殺人はしないのだが。
それに藤島、強過ぎだろう。あれだけ暴行されて脚を撃たれて、何故死なないのか。
ジョン・マクレーンかあんたは、と言いたくなる。
ただ役所広司の演技は圧巻。暴力的で反社会的でろくでなしの元刑事という男を、
見事に演じきっていた。見どころはそれくらいかな。いかれた父親といかれた娘の
物語。
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深夜、コンビニで店員を含む3人が惨殺される事件が発生した。事件の第一発見者
である警備会社の男が警察で取り調べを受けていた。
男の名は藤島昭和(役所広司)。数ヵ月前、妻の不倫相手への暴力事件を起こし、警察を
退職、そして離婚。警備会社に再就職するも、自暴自棄な生活を送っている元刑事。
汚れきった1人暮らしのアパートに帰宅すると、別れた妻の桐子(黒沢あすか)から電話
が入る。高校生の娘・加奈子(小松菜奈)が失踪したという。
藤島はかつて家族3人で暮らしたマンションへ向かう。加奈子のカバンから見つけた
のは、優等生だった娘からは想像もできない薬物や神経科の薬袋だった。藤島は
加奈子の捜索を始める。
あまりおもしろくなかった。とにかく暴力シーンが多く、疲れてしまう。原作が
そういう物語らしいのだが。結局なんだったんだろう、という感じになる。
突然失踪した高校3年の娘、その真相を追う元刑事の父親の話なのだが、なんだか
とても大仰な感じがして、登場人物の誰にも共感できない。それにこの藤島という
男、短気で暴力的で、人間的にとんでもない奴だから余計にだ。
どんなにひどいことをされても、みんなが加奈子を好きでいる理由もよく理解でき
ない。加奈子は自分のことを、「落ちた穴が深過ぎて、ずっとずっと堕ちつづける」と
表現しているが、確かに家庭環境に問題はあったものの、ああまで堕ちるものだ
ろうか。昔「黒い家」という映画を観た時(これは原作の方が圧倒的におもしろい)、
「この人間には、心がない」というキャッチコピーだったのを思い出した。加奈子は
殺人はしないのだが。
それに藤島、強過ぎだろう。あれだけ暴行されて脚を撃たれて、何故死なないのか。
ジョン・マクレーンかあんたは、と言いたくなる。
ただ役所広司の演技は圧巻。暴力的で反社会的でろくでなしの元刑事という男を、
見事に演じきっていた。見どころはそれくらいかな。いかれた父親といかれた娘の
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