2012年のアメリカ映画「ゴッド・ブレス・アメリカ」。
社会に不満を抱いているバツイチ中年男のフランク(ジョエル・マーレイ)を、立て続けに不運が
襲った。娘から面会を拒否され、セクハラと誤解されて会社を解雇され、医師からは脳腫瘍で余命
わずかとの宣告を受けてしまう。自暴自棄になり拳銃自殺をしようとしていたフランクだったが、
テレビのリアリティ番組でわがままなセレブ女子高生・クロエを目にして、考えが変わる。フランク
は隣家のスポーツカーを盗んでクロエのもとに行き、射殺した。その様子を、同じく人生にうんざり
していた女子高生・ロキシー(タラ・リン・バー)が目撃し、興奮した状態でフランクに新たな殺人を
持ちかけた。
痛快なブラック・ユーモア・バイオレンス映画である。殺人はいけないことだが、社会に巣食うバカ
どもをフランクとロキシーが殺していく様子は、単純におもしろい。この、さえない中年男と女子高生
のコンビで殺人の旅をしていくところがいい。
冒頭でフランクを悩ませていたのは、隣家の赤ん坊。しょっちゅう大声をあげて泣き、太ってて醜い。
フランクはこの赤ん坊を殺す妄想をするのだが、ほんとに殺せばいいのに、と思った。
クロエみたいなわがままセレブ女子高生というのがアメリカ映画にはよく登場するが、ああいう子は
ほんとに多いのだろうか。金持ちで美人だから人が寄ってきているだけで、本当の友情や愛情を
わかっていない。映画の中だけのキャラクターならいいのだが。
映画を観ていて、私がフランクに1番殺して欲しかったのは、フランクの娘だ。フランクは娘を溺愛
しているから殺すわけがないが、とんでもないわがまま娘である。どうしてあんな風に育ったのか。
結婚していた時、フランクが相当甘やかしたんじゃないだろうか。あれではクロエ以上に手のつけ
られない娘になるだろう。元妻の再婚相手が気の毒だ。
バイオレンスだが、ほろ苦い映画だった。
人気ブログランキングへ
映画(全般) ブログランキングへ
社会に不満を抱いているバツイチ中年男のフランク(ジョエル・マーレイ)を、立て続けに不運が
襲った。娘から面会を拒否され、セクハラと誤解されて会社を解雇され、医師からは脳腫瘍で余命
わずかとの宣告を受けてしまう。自暴自棄になり拳銃自殺をしようとしていたフランクだったが、
テレビのリアリティ番組でわがままなセレブ女子高生・クロエを目にして、考えが変わる。フランク
は隣家のスポーツカーを盗んでクロエのもとに行き、射殺した。その様子を、同じく人生にうんざり
していた女子高生・ロキシー(タラ・リン・バー)が目撃し、興奮した状態でフランクに新たな殺人を
持ちかけた。
痛快なブラック・ユーモア・バイオレンス映画である。殺人はいけないことだが、社会に巣食うバカ
どもをフランクとロキシーが殺していく様子は、単純におもしろい。この、さえない中年男と女子高生
のコンビで殺人の旅をしていくところがいい。
冒頭でフランクを悩ませていたのは、隣家の赤ん坊。しょっちゅう大声をあげて泣き、太ってて醜い。
フランクはこの赤ん坊を殺す妄想をするのだが、ほんとに殺せばいいのに、と思った。
クロエみたいなわがままセレブ女子高生というのがアメリカ映画にはよく登場するが、ああいう子は
ほんとに多いのだろうか。金持ちで美人だから人が寄ってきているだけで、本当の友情や愛情を
わかっていない。映画の中だけのキャラクターならいいのだが。
映画を観ていて、私がフランクに1番殺して欲しかったのは、フランクの娘だ。フランクは娘を溺愛
しているから殺すわけがないが、とんでもないわがまま娘である。どうしてあんな風に育ったのか。
結婚していた時、フランクが相当甘やかしたんじゃないだろうか。あれではクロエ以上に手のつけ
られない娘になるだろう。元妻の再婚相手が気の毒だ。
バイオレンスだが、ほろ苦い映画だった。
人気ブログランキングへ
映画(全般) ブログランキングへ