猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ディストラクション・ベイビーズ

2016-06-17 05:08:16 | 日記
日本映画「ディストラクション・ベイビーズ」を観にいった。
愛媛県松山市西部の小さな港町三津浜。海沿いの造船所のプレハブ小屋に、2人
きりで暮らす芦原泰良(柳楽優弥)と弟の将太(村上虹郎)。日々ケンカに明け暮れて
いた泰良は、ある日を境に三津浜から姿を消す。しばらく経ち、松山の中心街。強そ
うな相手を見つけてはケンカを仕掛け、打ちのめされても食い下がる泰良の姿があっ
た。街で野獣のように生きる泰良に興味を持った高校生・北原裕也(菅田将暉)。彼
は「俺とおもろいことしようや」と泰良に声をかける。2人の危険な遊びが始まった。
やがて車を強奪した2人は、そこに乗り合わせていたキャバクラで働く少女那奈(小
松菜奈)を後部座席に押し込み、松山市外へ向かう。その頃将太は、自分を残して
消えた兄を捜すため、中心街へとやってきていた。

とにかくケンカ、ケンカ、ケンカ。物語の9割はケンカのシーンではないだろうか。観る
人を選ぶ映画かもしれない。泰良、将太の兄弟は小さい時に母親が家を出ていって、
その後父親も死んで、子供だからかわいそうだからと、造船所のおじさん(でんでん
)が面倒を見ている。でも、一応学校へ通っている弟と違い、兄はろくに働きもせず
ケンカばかり。おじさんも「あいつは駄目だな」と見放している。兄の泰良がどうして
まともな暮らしをしないのか、その理由は描かれていない。まあ、そういう子なんだろ
うな。
兄を捜して松山市の中心街に出てきた弟は、兄と知らない誰かが無差別に暴力事
件を起こしていることを知る。テレビでも放送され、インターネットでも情報が流れて
いる。絶望的な気持ちになる弟。
後半は「ここまでやる?」というような展開になる。思春期の少年たちのやり場のない
怒りや不満、そういったものを取りあえず描いているんだろうな、という感じ。泰良に
も裕也にも裕也の友人たちにも那奈にも、同情は全く感じない。バカな少年たちの
お話、という感想しかない。松山って本当にあんなに不良が多いのだろうか?
注文をつけるならば、柳楽優弥と菅田将暉の髪型を逆にして欲しかった。



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