1994年のフランス映画「イヴォンヌの香り」。
ヴィクトール(イポリット・ジラルド)は12年前を回想する。1958年、夏。30歳の彼は
兵役を逃れてフランス、スイス近くの湖畔に滞在していた。ホテル・エルミタージュで
彼は若く美しいイヴォンヌ(サンドラ・マジャーニ)と出会う。彼女は50歳くらいのゲイ
の医師ルネ・マント(ジャン・ピエール・マリエル)と一緒だった。彼はレジスタンスの
地下組織員という秘密の顔があるようだ。ヴィクトールは自分をロシア人の伯爵で
あると嘘をつき、イヴォンヌは女優だと言う。2人はすぐに愛し合うようになる。
パトリス・ルコントの恋愛映画であるが、あまりおもしろくなかった。期待していただ
けに、「え…」という感じだった。簡単に言うとロシア人の伯爵だと偽ったフランス人
男性と、美しい女優とのひと夏の恋愛を描いた映画である。でもなんというか、ゲイ
の医師ルネはともかく、主役2人にあまり魅力を感じなかった。ヴィクトールは兵役を
逃れるために豪奢なホテルで本を読んでいるだけで、お金あるんだなー、暇なんだ
なー、と思ってしまう。イヴォンヌはとてもスタイルがいいのだが、顔にちょっとクセが
あるのが気になった。
でも高級ホテルは素敵だし、湖畔の風景はきれいだし、イヴォンヌのファッションは
かわいいし、目の保養にはなった。逆に言うとそれだけの映画って感じ。大体ゲイ
のルネとイヴォンヌは年もかなり離れているし、どういう関係なんだろう?お友達?
ルネはイヴォンヌのことをとてもよく知っているようだった。
そしてどうしてこの人がここで死んじゃうの?というシーンの謎。フランス映画には
「どうしてここでこの人が死ぬんだろう、自殺するんだろう」と思うシーンが時々ある
が、それはそれであまり深く考えなくていいのだろうなと思う。12年経ってもイヴォ
ンヌの幻影にとらわれている、情けない男の物語である。イヴォンヌ役の女優も、
他の映画にはほとんど出演していないみたいだし、すぐに女優をやめてしまった
のだろうか?
この映画、ルコントにしてはちょっと微妙だと思った。
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ヴィクトール(イポリット・ジラルド)は12年前を回想する。1958年、夏。30歳の彼は
兵役を逃れてフランス、スイス近くの湖畔に滞在していた。ホテル・エルミタージュで
彼は若く美しいイヴォンヌ(サンドラ・マジャーニ)と出会う。彼女は50歳くらいのゲイ
の医師ルネ・マント(ジャン・ピエール・マリエル)と一緒だった。彼はレジスタンスの
地下組織員という秘密の顔があるようだ。ヴィクトールは自分をロシア人の伯爵で
あると嘘をつき、イヴォンヌは女優だと言う。2人はすぐに愛し合うようになる。
パトリス・ルコントの恋愛映画であるが、あまりおもしろくなかった。期待していただ
けに、「え…」という感じだった。簡単に言うとロシア人の伯爵だと偽ったフランス人
男性と、美しい女優とのひと夏の恋愛を描いた映画である。でもなんというか、ゲイ
の医師ルネはともかく、主役2人にあまり魅力を感じなかった。ヴィクトールは兵役を
逃れるために豪奢なホテルで本を読んでいるだけで、お金あるんだなー、暇なんだ
なー、と思ってしまう。イヴォンヌはとてもスタイルがいいのだが、顔にちょっとクセが
あるのが気になった。
でも高級ホテルは素敵だし、湖畔の風景はきれいだし、イヴォンヌのファッションは
かわいいし、目の保養にはなった。逆に言うとそれだけの映画って感じ。大体ゲイ
のルネとイヴォンヌは年もかなり離れているし、どういう関係なんだろう?お友達?
ルネはイヴォンヌのことをとてもよく知っているようだった。
そしてどうしてこの人がここで死んじゃうの?というシーンの謎。フランス映画には
「どうしてここでこの人が死ぬんだろう、自殺するんだろう」と思うシーンが時々ある
が、それはそれであまり深く考えなくていいのだろうなと思う。12年経ってもイヴォ
ンヌの幻影にとらわれている、情けない男の物語である。イヴォンヌ役の女優も、
他の映画にはほとんど出演していないみたいだし、すぐに女優をやめてしまった
のだろうか?
この映画、ルコントにしてはちょっと微妙だと思った。
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