猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

サバイバル・イン・ザ・ルーム

2021-08-20 22:41:41 | 日記
2009年のアメリカ映画「サバイバル・イン・ザ・ルーム」。

夜道で車を走らせていたジャニーン(サニー・ラ・ローズ)は、うっかり
脱輪させてしまう。車がほとんど通らない田舎道のため、ジャニーンは
レッカー車を呼ぶことにする。しばらくしてレッカー車がやって来るが、
ジャニーンは運転手(ロバート・プラルゴ)に話しかけるも、彼は舌がな
く喋ることができなかった。運転手は作業服の胸の「アール」という名
札を見せ、ジャニーンの車をレッカー車につなぐとジャニーンを助手席
に乗せて走り出す。やがてジャニーンは車内で免許証を見つけるが、ア
ールの写真が別人だったため逃げ出そうとする。しかし運転手はジャニ
ーンに襲いかかり、彼女は男の家の納屋に閉じ込められ、電流の流れる
首輪を取り付けられてしまう。

監禁もののスプラッター・ホラー。よくある変態男が女性を監禁する話
かと思っていたが、ラストにどんでん返しがあって結構おもしろかった。
ジャニーンは納屋の地下室で数人の女性の遺体を見つけ怯える。男は紙
に「お前は30日だ」と書いてジャニーンに見せる。男が口が利けない
のが余計に不気味。逆らうと首輪に電流を流されてしまうので、ジャニ
ーンは男に従うしかない。そして殺される30日以内に何とか逃げ出す
方法を必死で考えていた。
ジャニーンは監禁されている間にも他の女性が拉致されてくるのを目撃
する。そしてその女性はその場で拷問を受け、殺害されてしまう。かと
思えばジャニーンは数日後に男の自宅に食事に呼ばれるのだが、そこに
は別の若い女性が監禁されていた。男は女性をすぐに殺したり、納屋に
監禁したり、自宅に監禁したりと方法がバラバラである。何が基準で分
けているのかわからないが、とにかく男にとって犠牲者たちはオモチャ
のようなものなのだろう。気まぐれにやっているのだと思われる。
しかし男は女性たちに性的な行為を要求してこないのが不思議だと思っ
た。ただ監禁して逆らえば暴力を振るうだけである。何が目的なのだろ
う。最終的に殺すことだけが楽しいのだろうか。ジャニーンの方も時々
彼女の見る悪夢のような妄想のようなシーンが挟まれるのだが、これが
何を意味しているのかよくわからなかった。悪夢にはいつも彼女の妹?
のような女性が登場するが、彼女たちの会話の意味がわからない。ゾン
ビのような父親も登場するが、これはわかった。直接的なシーンはない
がジャニーンはこの父親のせいでトラウマを抱えており、それがラスト
への伏線になっている。
ジャニーンは途中で手錠を外されるが、何故か逃げようとしない。首輪
は付いているもののある程度自由になったのに逃げないのは、男に反撃
しようと思っているのだなと思った。やっぱりアメリカの女性は強い。
ラストのどんでん返しはおもしろい。あーそういうことだったのね、と
納得する。ある意味とても怖いラストかも。痛いシーンが多いのでそう
いうのが苦手な人は観る時注意が必要な映画である。




映画評論・レビューランキング

人気ブログランキング
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする