猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ドランクモンキー 酔拳

2016-01-11 04:31:29 | 日記
1978年の香港映画「ドランクモンキー 酔拳」。
清朝末期、広東の地にある小さな空手道場では、多くの若者たちが修行
していた。その道場の息子フェイフォン(ジャッキー・チェン)は暇があると
悪友たちと街を闊歩していた。師範代に逆らって父の怒りを買ってしまった
フェイフォンは通りで憂さ晴らしをしていた。当日、久々に来訪した父の妹と
娘が、たまたまその場に居合わせたフェイフォンの通りでの乱行を兄の前
で暴露。息子の放蕩ぶりに手を焼いた父は、酔拳の名手スー・フアチー(
ユエン・シャオティエン)に彼の奥義を伝授してもらうようフェイフォンを託す。

「スネーキーモンキー 蛇拳」の続編ということらしく、主人公の師匠になる
じいさんや、その他敵の配役も同じ人が多い。師匠役のユエン・シャオティ
エンが今回もユーモラス。主人公は蛇拳のかわいそうな身の上と違い、
裕福な家庭のドラ息子。修行に身を入れず遊んでばかりいる。それは酔
拳の師匠にしごかれている時も同様で、師匠の見ていないところではサボ
りがち。そのぐうたらな主人公がいかに酔拳の技を習得していくかがおも
しろいところ。
でも「蛇拳」の方がずっとおもしろかったなあ~。ジャッキーのひたむきさや
じいさんとの掛け合いが印象的で、スピード感があり感動的で。もちろん
この映画も良かったけれど。ジャッキーのオネエポーズがおもしろかった。
それにしてもフェイフォンが食い逃げしていた料理、おいしそうだったな~。
ずっと夢なんだけど、叶わないかもしれないけど、香港や台湾に行って
ご飯食べてみたいなあ~。すっごくおいしいらしい。

年末年始、テレビでジャッキー映画が3本も放送されて嬉しかった。ジャッ
キー祭り!\(^o^)/



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スネーキーモンキー 蛇拳

2016-01-08 03:32:46 | 日記
1977年の香港映画「スネーキーモンキー 蛇拳」。
時は清朝時代。拳法の2大流派、蛇形派と鷹爪派が激しい勢力争いを繰り
返す中、シャンカン・イーユン(ウォン・チェンリー)によって蛇形派の拳士は
次々と討ち取られ、その流派は絶える寸前だった。一方、大手道場の下男として
住み込みの生活を送るみなしごのチェンフー(ジャッキー・チェン)は、師範代に
いいようにこき使われ、時には稽古で殴られ役をやらされて傷だらけの毎日。ある
日チェンフーは街で男たちに襲われている老人を助ける。だがこの老人こそ、
蛇形派の長老であるパイ・チャンティエン(ユエン・シャオティエン)だった。
チェンフーの惨めな日常に同情したパイはチェンフーに蛇形拳を伝授、みる
みる上達した彼は一躍道場のヒーローとなるのだが、その技をシャンカン・
イーユンに見られてしまう。

むちゃくちゃおもしろかった!起伏に富んでいて、アクションにキレがあって、
コミカルで、かっこよかった!まだ20代前半のジャッキーがかわいい。私は
昔のジャッキーの映画をほとんど観ていないのだが、こんな雰囲気だった
んだな~と思った。ブルース・リーなどの暗い復讐劇が多かった香港カン
フー映画が、明るくコミカルに変わっていったのはこの頃なんだろうか?
変なじいさんが実は武術の達人で、主人公に技を教える、というのもこの
頃なんだろうか?いつか香港カンフー映画の歴史をじっくり調べてみたい
ものである。
チェンフーとパイの掛け合いが絶妙でおもしろい。オープニングも印象的
だし、ラストもそう来るか!という感じ。よくできている作品だと思う。パイ役
のユエン・シャオティエンってすごい武術家なんだなあ。知らなかった。



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ポリス・ストーリー/レジェンド

2016-01-05 03:21:19 | 日記
2013年の中国映画「ポリス・ストーリー/レジェンド」。
中国公安当局に勤めるベテラン刑事ジョン(ジャッキー・チェン)は、娘のミャオ
からの連絡で歓楽街にある工場を改装したナイトクラブ「ウー・バー」を訪ねる。
長年仕事に追われていたため家族との時間をまともに過ごせず、妻の死に目
にさえ立ち会えなかったジョンは、その事を恨むミャオとの会話もままならない。
そんな時ジョンは突然何者かに背後を襲われ気を失ってしまう。気がつくとジョ
ンは別室で椅子に拘束され、バーは厳重に閉鎖され、中にいたミャオを含む
複数の客も人質に取られていた。事件の首謀者はこのナイトクラブの経営者
ウー(リウ・イエ)。彼は自ら警察に連絡し、ある取引を持ちかける。

香港映画かと思ったら意外にも中国映画。雰囲気は香港映画なのだが。他の
ジャッキー映画と違って、とてもシリアス。ジャッキーの笑顔もない。本格的な
サスペンス・アクションという感じ。
6ヵ月も家に帰っていない娘からの電話を受けた刑事のジョンは、指定された
ナイトクラブへ行き娘に会うが、娘から店の経営者のウーを恋人だと紹介され
る。年上すぎるウーとの交際を反対するが、娘は聞かない。娘は仕事仕事で
必要な時に家にいなかったジョンを恨んでいるのだ。ところがジョンは何者かに
殴られ気絶し、ナイトクラブは店に爆弾を仕掛け、客たちを人質に取っていた。
やがてジョンはウーの目的が、5年前に自分が関わったある事件に関係して
いることを知る。
ウーの犯行動機がなかなかわからず、スリリングに物語は展開していく。もち
ろんアクションもかっこいい。アクションシーンはかなり多く、激しい。しかしウー
の動機は少し無理があるのではないかと思った。作中でもジョンが「それだけ
のためにこんなことをしたのか」というジョンのセリフがあるが、確かにやりすぎ
な感はある。でもウーの犯行の真相は、わかる程に切なく悲惨である。子供の
頃から苦労してきたウー。この人の人生はなんだったのかと、同情も感じる。
アクション映画としてもおもしろいが、親子の再生物語の面もあって、深いスト
ーリーになっているのも見どころ。
それにしても、不良の娘が急に素直になりすぎ。いつのまにか厚化粧も落ち
てるし。その点だけ気になった( ̄ω ̄)



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