チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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同級生のよしみ

2009年02月01日 | チエの玉手箱
スーパーで思い出したんですけどね、高校の同級生に家業がもやし屋の息子がいたんです。

その子、中学浪人をして、年齢は1コ上だった。
私たちの頃、男子はどこの中学も校則で丸坊主だったんです。
だから、高校の入学式は少し伸びた坊主頭だったのに、その子だけ、長髪。
それで、たちまちの内に、年齢がひとつ上だってことが知れ渡ってしまったの。

でね、入学式の翌日だったかなあ、いきなり、
「チエ、おまえさあ・・・・」と話しかけられ、
私は、カチンときましたよ。
まだ、出会って間もないのに、いきなり呼び捨てとおまえ呼ばわりされる覚えはな~い。
その子、クラスの誰に対してもそういう生意気な態度だった。3年間ずーっと。

男子には、それなりに認めてもらってはいたけれど、私は3年間、いやなヤツだと思って過ごした。

それなのに、いつも行くスーパーにアイツんちのもやしが出てるの。
他にも、2・3種類のもやしがあるのに、
くやしいけれど、アイツんちのもやしが一番良いもやしなの。
太くて、揃っていて、丁寧にひげ根もとってあるの。

しょうがない。同級生のよしみで買ってやらぁ!

心の中で、そっとつぶやいて、もやしを買っています。
もやしに罪はないんですけど。

アイツ、1コ年下に舐められたくなくて、あんな態度とってたのかなあ。