チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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同級会 その2

2009年02月28日 | チエの玉手箱
 若くして独り立ちし、美容室を経営しているトモ子は、長い睫毛が印象的なポチャッとした色白美人。
50歳を越えても、可愛らしい。
 2年前、彼女は大腸癌の手術を受けたのだとアッケラカンと告白しました。

 えーっ!検診で見つかったの?

 ううん、最初は何もしてないのに、急に痩せてきたのよ

 それで、喜んでいたのだと言う。
姑の介護と店の経営で、目が回るほど忙しく、それで疲れているのだろうぐらいに考えていたそうだ。
そのうち、どうにも身体がだるく、起き上がれない日々が続いたのだが、私がやらなくて誰がやると、頑張った。
ある日、娘が作ってくれた天ぷらが美味しくて、パクパクと食べた。
しかし、突然、気分が悪くなり、吐き気を催してしまった。
あんなにひどい嘔吐をしたのは、未だかつて経験したことが無かったと彼女は振り返る。

それで、翌日ちょうど美容室が休みだったので、病院に行ったのだということでした。

 あたしは運が良かったのよ。まだ、癌がリンパに入ってなかったから
 でもね、まだ、安心はできないの、5年間はね・・・


つづく