チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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研修中

2021年05月28日 | チエの玉手箱
ハスラーのオイル交換でカーショップへ行った。
待ち時間を作業ピットが見える待合室の窓辺に陣取る。
もちろん、自分のクルマの作業が気になるからだ。
ピットを覗いていると、背中に研修中と書かれたオレンジ色のビブスを付けている彼に気が付く。
4月に入社した新人君かな? それとも、最近入ったアルバイト君かな?
おばさん(おばあちゃん!?)心が頭をもたげる。
見ていると、その彼はワイパーのゴム交換作業中のようだ。
だが、ワイパーの外し方が分からないらしい。
先輩がやって来て、外し方を伝授する。
なんとか外すことができた。彼は外したワイパーをしばらく眺めていた。
それから、作業台(私がいる窓際のすぐ反対側にあった)にやって来て、袋を破り新しいゴムを取り出した。
時間が掛かったが、ゴムを取り付けることができた。
そして、ワイパーを取り付ける作業に入ったが、ここでまた取り付け方が分からない様子。先輩がまたやって来る。

う~ん、彼は入ったばかりのアルバイト君の可能性が濃厚だね。
私たちの若い頃は、カーショップでアルバイトするような子はクルマ好きと決まっていた。だから、それなりの知識は持っていた。
彼はクルマが好きじゃないのかな? なぜカーショップで働こうと思ったのだろう?

私のハスラーのオイル交換が終了しても、彼はまだワイパーのゴム交換作業を続けていた。
彼が仕事を覚えるまで、先輩は根気強く教えてあげて欲しいと願う。
きっと彼はクルマが好きなんだと思う。私の感覚とは違う形で。
がんばれ!研修中君!