<晴海埠頭で出航を待つ「しらせ」煙突から煙が見えます>
昨日、南極観測船「しらせ」が、最後の南極に向けて、東京・晴海埠頭から出航したのでお見送りをしました。
晴海でのお見送りと思っていたら、何とレインボーブリッジの遊歩道からでした。
晴海埠頭に停泊していた「しらせ」が、12時・汽笛の合図と共にタグボートに引っ張られて岸壁を離れ、レインボーブリッジに向かって進んでくる光景は、とてもロマンチックでした。
30数年前に、職場の先輩が南極に越冬したとき、職場の人達と晴海でお見送りした思い出と重なり、今回も感慨ひとしおでした。そして、貴重な体験が出来、有意義な一日でした。
所で、この「しらせ」ですが、新聞記事に掲載されていたように、長期間(25年)航海したので老朽化が進み、やむなく今回を最後に廃船になるそうです。
退役後の保存を望む声が多かったそうですが、展示用の改修費や、維持費があまりにも巨額のため、引き取り手が見つからなかった、とか。
あの立派な船がスクラップになるのかと、考えると寂しい気がしますし、勿体ないな~とつくづく思った一日でした。
再来年、新船が出来るのを待つしか方策がないようです。
写真は、すべて拡大可です。
左の写真は、タグボートに引っ張られて岸壁から離れる「しらせ」と上空の取材ヘリ。
ヘリは、7機飛んでいました。
右・写真の三角屋根の建物は、乗組員家族の待合所だそうです。
レインボーブリッジの遊歩道に近づいてきた「しらせ」。
甲板に、乗組員が小さく写っています。どんな気持ちで、何を思い、何処を見つめているのでしょうか。多分、長い航海になるので家族との別れを惜しんでいるのでしょう。
取材ヘリが、低空を飛んでいたのでタイミング良く大きく写りました。