先日のテレビ番組で、過疎化に悩むある村が、「グルメ・マラソン」と銘打って、エイドに地元特産品やラーメン、おにぎり、おそばに地酒等を並べて、人だかりが出来た映像を報じた。
多くの参加者を集めることで、地域の活性化を図る苦肉の策だが、「走るよりも食べる」ことを目的に参加する人もいて、度を超すと嫌気がさす。
大会前日のカーボ・パーティは、ランナーの士気を鼓舞するし、レース後の振舞いは、疲れた体をいたわってくれるので大歓迎だ。
最近では、エイド・ステーションに、炭水化物を豊富に並べ、沿道の応援や太鼓・バンド演奏等で、ランナーを力づける演出が増え、それを目当てに参加するランナーもいる。
ついては、市民マラソンのスタイルが、ウルトラ・トレイル等のランニング重視型と、イベント満喫型に二極化されつつあると感じる。
以前は、サプリを選ぶことを楽しみ、全力を尽くして走ったので、充実感と満足感に浸ったが、今では、走ること自体が厳しくなり、中途半端なレースが続いている。「金沢マラソン」に参加するかどうかの迷いは、当分、続きそうだ。