プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

●ニュージーランド旅行心得帳

2005-11-11 11:29:54 | 旅行記
 ニュージーランドへこれから旅行する人のために注意事項の最新版をお届けしよう。一つは、為替レート、二つ目は、入国時の持込み品の厳重チェックだ。

 インフレ進行中のニュージーランドの為替レートは、日々変動すると思っておいた方がよい。出発する11月1日現在で、1NZLドルが86円(関空両替所)だった。私は、翌2日、オークランド空港の銀行で両替したのだが、レートは84円。11月6日には82円になっていた。 娘が昨年11月に出掛ける時には、74円。今年6月、長女が成田空港で両替した時は、80円だったという。わずか、3年前の2002年5月当時、1ドル58円だったことを思うと、この間の変動幅の大きさに驚かされる。いずれにせよ、日本で両替するよりも、向こうへ着いてから両替した方がレートは有利に思える。

 次に、入国時に一番気をつけたいのが”検疫”。自然を大切にする国だけに、日本のような検疫レベルではすまない。食べ物は、ペットボトルやみかん1個程度なら大丈夫とは思わないことだ。見つかったら没収は勿論のこと、罰金200ドルを覚悟しておく必要がある。

 娘達から手荷物検査の厳しさを聞いていたので、日本の食材をお土産に持っていくのが億劫だった。そこで、知恵を絞って持ち込み品のリストを作成し申告することにした。品名を英語と日本語の対訳、更に量まで一覧表にして持参した。検疫の担当官にリストを示したら、that's good ideaと誉められ検疫はあっけなく終わった。

 梅干・切干大根・高野豆腐・鰹節・乾燥ワカメ・出汁の素・ふりかけ等々、15品目に及んだが、現地では入手困難(或いは高価)な物ばかりで、父親の評価は若干上がったようだった。隠し持つよりも正直に申告した方が良いのは、何処の国でも共通のことだが、うっかりでは許して貰えないお国柄だと心しておいた方が無難だ。


●ニュージーランドのお国柄

2005-11-10 09:26:38 | 日記・エッセイ・コラム
 ニュージーランドと日本とのお国柄の違いを2,3ご紹介したい。
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 EPSN0111写真(クリックで拡大)は、クライストチャーチ市内を走るトラム。何の変哲も無い電車だが、走っている軌道が面白い。アーケードになっている商店街を走り抜けるのだ。電車が来ると、アーケードの扉が開き、電車が入ると自動的に閉まる。電車の軌道脇には、オープンカフェが並んでいるので、電車はテーブルの横を通過することになる。昼食をとっていたら、私のテーブルの横で電車が止まった。ビールのジョッキを見て、「Good Luck!」と、陽気な運転士の笑顔が飛び込んできた。

EPSN0141NZLといえば羊。正確な数字が把握出来ないというが、その数8000万頭とも。人口400万人だから羊に市民権を与えてもよさそうだ。私の干支でもあり、クライストチャーチ郊外のビクトリア・パークを訪ねた際、ご機嫌伺いに立ち寄ったのだが、ナント!犬が走り回っていた。牧羊犬ではなく、家庭で飼っている犬を遊ばせているのだ。柵の看板を見ると、「DOG EXERCISE AREA」との表示。日本では到底望めぬ空間を提供していることに軽いショックを受けた。

 オークランド市内から空港に向かう道路脇に、色々な種類の草花が一塊の模様のように見えた。「ワイルド・フラワー」と呼ぶプロジェクトがあって、沿道を花で彩っているのだそうだ。。ワイルド・フラワーとは、開花時期の違う種類の花の種を一緒にまくことで、通年できれいな花を楽しめるという仕組みだ。日本では、同じ場所に季節毎の花を植えかえているが、試行してみる価値があるアイディアだと思う。


●ニュージーランド概観

2005-11-10 09:09:43 | 日記・エッセイ・コラム
 ワーキングホリディや海外ロングステイ先として人気が高いニュージーランド。EPSN0094これからワーホリやロングステイを検討する人は、ハウツー物の本や色々なサイトで調べた方が良いだろうが、全体的にはあらゆる面で良好といえる。ただ、基本的な知識として、現在インフレ進行中の国だということを忘れないことだ。
 だから、物価は決して安いと思わない方が無難だ。物により差があるが、日本と大差無いと考えておいた方がよい。住宅事情も同様で、建築費用が10年間で60~70%高くなっているそうだ。住宅ローンが7~9%だから家を新築するのも大変な負担になる。また、電気代が高いことも心しておいた方が良いだろう。何せ、自然を大切にする国なので80%が水力発電。原子力発電をやらない珍しい国だけに、生活の仕方次第で電気代が家賃よりも高くなる可能性もある。

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EPSN0044自然を大切にするお国柄を物語る一例をご紹介しよう。ロトルアといえば、観光客が必ず訪れる温泉と間欠泉で有名な北島の名所。市内のいたるところで白煙が立ち上っている。自家温泉を利用している家も多いとか。しかし、日本なら常識化しているスーパー銭湯とか温泉施設は、公営以外には無い。自然を利用したビジネスが法律で禁止されているからだ。

 いずれにせよ、あるがままの自然をこよなく愛し、人生を楽しむステージがそこにあることだけは確かな気がする。


●ガーデンシティ~外観~

2005-11-09 14:27:35 | 旅行記
 EPSN0016”ガーデン・シティ”と呼ばれるクライストチャーチは、今まさにその名のとおり色んな花が咲き乱れている。ニュージーランドの面積は、日本の3分の2で人口400万人だから、いかに自然豊かな国か想像がつくというものだ。その人口の70%以上が北島に集中しているので、30数万人のクライストチャーチは、南島で一番大きく経済・文化の中心地でもある。

EPSN0021イギリス以外で最もイギリスらしい町と評する向きもあるようだが、歴史の重みを感じさせる建造物は余り無く、緑あふれる美しい落ち着いた町との印象だ。市内を流れるエイボン川を中心にグリーンゾーンが広がる。川幅はそれほど広くないが、水は透きとおり、両岸の木々や草花が水面に影を投じる景観はまさに癒しの空間だ。今は、シャクナゲの最盛期で濃いピンク色が目にまぶしい。バラも咲き始め、更に彩りを添えている。

EPSN0008私が何よりも驚いたのは、町の中心部から徒歩数分にあるハグレー公園の広大さ。面積182ヘクタールは、日比谷公園の約15倍で、エイボン川が園内を縫うように流れ、市民の憩いの場になっている。観光地というよりゆっくり滞在して、時の流れと花々を楽しむ町だといえる。滞在中、ハグレー公園でジョギングを楽しんだが、周囲の景色に目を奪われ何度もコースアウトした。娘が永住したいと言うのを我がままと叱ってきたが、幾分その気持ちが理解出来た。