
「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」「アメイジング・スパイダーマン2」と、今年はマーベル映画の新作が相次いで公開され、人気のほどをうかがわせているが、その真打ちともいうべき「X-MEN」最新作の登場だ。
2023年の未来でX-MENたちは最大の危機を迎えていた。ミュータントを抹殺するために開発されたバイオテクニカル・ロボット「センチネル」の攻撃により、地球は壊滅寸前に。この危機を救うには、センチネルの開発が始まった1973年にタイムスリップし、その根源を断つしかない。そう考えたかつての宿敵、プロフェッサーXとマグニートは手を結び、時空間移動の能力を持つキティ・ブライドによってウルヴァリンの「魂」を過去に送り込もうとする。2023年と1973年、二つの時代を駆け抜け、人間とミュータントたちとの思いが激しくクロスする。
シリーズ全作に出演しているヒュー・ジャックマンの変わらぬボディに、ウルヴァリンを演じられるのはやはりこの人と思いながら、今回はプロフェッサーXとマグニートを演じた、パトリック・スチュワート=ジェームス・マカヴォイ、イアン・マッケラン=マイケル・ファスベンダーのコンビが印象に残った。パンフレットの表紙でもお分かりのように何と見事な成長ぶり!!
監督に第1作「X-MEN」、第2作「X-MEN2」のブライアン・シンガーが復帰し、懐かしいメンバーが勢ぞろいしたのもファンにはうれしいところ。日本ではついに人口の減少が始まり、感情を感知し、言葉で表現できるロボットが登場した昨今、ぜひこのシリーズを見直し、誰もがみんな平和に共存できる地球について考えてみるのもいいかもしれない。
(HIRO)
監督:ブライアン・シンガー
脚本:サイモン・キンバーグ
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
出演:ヒュー・ジャックマン、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ハル・ベリー、
ジェニファー・ローレンス、イアン・マッケラン、パトリック・スチュワート