岡田准一演じる腕利きの殺し屋が、派手に立ち回って目立ち過ぎた為、1年間大人しく(=殺しはしない)、大阪で一般人になりすまして過ごすところから、物語は始まる。
舞台が大阪なので、関西弁満載で、関西人にはそれだけで馴染みやすい。関東の人が演じる関西人には、かなりの違和感があるが、本作品では、そのポイントを踏み外さず、「いてまうぞ!」とはならず、「まあ、ええんとちゃいますか」という感じで、しっくりきていた。特に、主役の岡田准一が、眉間に指を小刻みに当てて、頭の中を関西モードに切り替えて、関西弁になるシーンは笑えた。必然的に「ひらパー」イメージキャラクターが被ってしまった。
今回は、従来(?)のストイック過ぎる岡田准一演技はなく、肩の力が抜けた演技が絶妙で、とても良かった。物語も単純明快。悪役の柳楽優弥、向井理の狂犬ぶり演技も充分発揮され、また、安田顕も低音ボイスの渋い役柄で貫禄充分。佐藤二朗も持ち前の芸人風演技で笑い所満載と、事前のイメージからは想像出来ない意外な(失礼!)演技合戦であった。
また、後半の銃撃アクションも、細かいカット割りで、飽きることなく、少しくらい辻褄が合わない部分など気にせず、ガンガン攻めて、攻めまくる。ハリウッド映画にも負けない位の勢いがあった。レディー・ガガのノリノリ主題歌「ボーン・ディス・ウェイ」もこの映画に合っていた。
それぞれのキャラクターがしっかりしていて、兄弟愛や親子愛(ちょっと歪んでいるが・・・)といった人情味溢れるエピソードを実力俳優が演じ、カメラワークが軽妙、正に基本に忠実な映画である。宣伝もどんどん掛け、映画館でも予告編を流し、夏休み前に公開され、夏休み中も確実に動員が見込まれ、興行収入できっちり稼ぐ。映画の中身も興行スタイルも、きちんと考えられた真面目な本作品は、真の娯楽映画ではないだろうか。続編も製作されるのでは?
(kenya)
監督:江口カン
脚本:渡辺雄介
原作:南勝久「ザ・ファブル」
撮影:田中一成
出演:岡田准一、木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、木村了、井之脇海、藤森慎吾、宮川大輔、佐藤二朗、光石研、安田顕、佐藤浩市他
舞台が大阪なので、関西弁満載で、関西人にはそれだけで馴染みやすい。関東の人が演じる関西人には、かなりの違和感があるが、本作品では、そのポイントを踏み外さず、「いてまうぞ!」とはならず、「まあ、ええんとちゃいますか」という感じで、しっくりきていた。特に、主役の岡田准一が、眉間に指を小刻みに当てて、頭の中を関西モードに切り替えて、関西弁になるシーンは笑えた。必然的に「ひらパー」イメージキャラクターが被ってしまった。
今回は、従来(?)のストイック過ぎる岡田准一演技はなく、肩の力が抜けた演技が絶妙で、とても良かった。物語も単純明快。悪役の柳楽優弥、向井理の狂犬ぶり演技も充分発揮され、また、安田顕も低音ボイスの渋い役柄で貫禄充分。佐藤二朗も持ち前の芸人風演技で笑い所満載と、事前のイメージからは想像出来ない意外な(失礼!)演技合戦であった。
また、後半の銃撃アクションも、細かいカット割りで、飽きることなく、少しくらい辻褄が合わない部分など気にせず、ガンガン攻めて、攻めまくる。ハリウッド映画にも負けない位の勢いがあった。レディー・ガガのノリノリ主題歌「ボーン・ディス・ウェイ」もこの映画に合っていた。
それぞれのキャラクターがしっかりしていて、兄弟愛や親子愛(ちょっと歪んでいるが・・・)といった人情味溢れるエピソードを実力俳優が演じ、カメラワークが軽妙、正に基本に忠実な映画である。宣伝もどんどん掛け、映画館でも予告編を流し、夏休み前に公開され、夏休み中も確実に動員が見込まれ、興行収入できっちり稼ぐ。映画の中身も興行スタイルも、きちんと考えられた真面目な本作品は、真の娯楽映画ではないだろうか。続編も製作されるのでは?
(kenya)
監督:江口カン
脚本:渡辺雄介
原作:南勝久「ザ・ファブル」
撮影:田中一成
出演:岡田准一、木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、木村了、井之脇海、藤森慎吾、宮川大輔、佐藤二朗、光石研、安田顕、佐藤浩市他