第4話
『美女がオッサンになった理由』
『航空自衛官の恋愛事情』企画は
結婚式のお陰で高視聴率だった。
広報室にも好意的な手紙や電話が来たとのことで、
リカも空井も嬉しそう。
リカは次の企画をと張り切る。
そこで女性自衛官を取り上げたいと、
柚木に取材協力を頼むリカだったが、
柚木からは冷たい反応が返ってきた。
「私に女性目線期待するなんてどうかしてんじゃない?」
あのガサツさは一生直らないなとの声が・・・
その時、リカに電話がかかって来て、
何やら合コンの催促をされたよう。
合コンの言葉を聞き、片山が反応。
合コンは開催され、片山は張り切る。
「ヒトヨンマルマルといった時刻の言い方は禁止。
階級呼びも禁止。 民間という表現も禁止だ。」
「まぁ、引かれるわな。」
「自分、逆に言っちゃいそうです。」
「自分も禁止だ!!」
「はい、すいません。」
「明るく優しくソフトな会話。
マッキーはいつもどおりつまらない男全開で。」
「何それ。」
「彼女いるし、数合わせだから当然だ。
空井は珠輝って子以外とはしゃべんな。
その子はお前にやる。」
「やるって・・・」
合コンが開始。
しかし片山が滑る滑るで・・・空回り気味。
一方、槙は硬派な雰囲気が女子たちの興味を引く。
片山と槙、柚木は防衛大の出身で、
卒業するとすぐに一般の隊員よりも
階級が上からのスタートになるそう。
そんな話から空井はリカに提案した。
「一緒に防衛大行きませんか?
僕、航空学生出身なんで、防衛大行ったことないし、
企画の参考になればと。
次の休み、槙さんにくっついて見学しに行くんです。
海も近いし、いいところらしいですよ。」
「行こうかな~。」
「ああ、やった!」
空井に帝都テレビのバラエティ班から連絡が入る。
テレビ局に出向いた空井は大きな企画を持ち掛けられた。
その頃、リカは報道局からヘルプの要請を受ける。
他所の畑は荒らすなと阿久津に釘を刺され、
報道局へ行ったリカ。
原稿を起こし、上司に見てもらうもダメ出しされイライラ。
空井は情報局へ行きリカを捜すが留守で、
珠輝に絡まれる。
リカは食堂でお昼。
珠輝に食堂に連れて来られた空井だったが、
今は邪魔しない方がいいと言われる。
リカの元へ藤枝が来たのだ。
珠輝はあの2人付き合ってると言われ空井は動揺。
そんなこと言われてるとも知らず、リカは藤枝に愚痴を零す。
「女だからって舐められることよくあるけど、
あそこまではなかなかないよ。」
「女が職場で戦うには2つの方法がある。
女を武器にするか、女を捨てるか。」
「その2択しかない社会なら私は絶望する。」
「絶望ときたか。」
空井は広報室へ戻り、鷺坂に報告。
しかしダメだと却下。
戦闘機が罰ゲーム扱いになってると。
「これはダメでしょ。
そこらのジェットコースターやお化け屋敷と同じレベル。
空井、お前にとって戦闘機はそんなに軽い乗り物なのか?」
何も言えない空井・・・
一方、リカは報道局の上司に原稿を逆にして提出。
リカが提出した原稿は直され、相手が提出した原稿はOK。
でも、リカが書いた原稿はOKが出た方。
「思い込みって怖いですねぇ~。」
嫌味をかますリカ。
が、1日で情報局に戻された!!
喧嘩を売ったのではない、ハメただけだとリカ。
広報室へ行き早くも戻って来たと挨拶するリカ。
自分は男も女も関係なく普通に働きたいだけだと言う。
「女を理由にバカにする男がいたら私は出来る限り戦います。
トイレで黙って泣くぐらいなら、
面と向かって理不尽だと言った方がいいと思うんです。
じゃないと、いつまで経っても―」
「幸せなお嬢ちゃんだこと。
まんまと相手をハメて言いたいこと言って、
さぞかし気分がいいでしょうね。
自分はただのヘルプだし。
でも同じ場所でずっと働かなきゃいけない子が、
あなたみたいな軽率なことしたらどうなると思う?
理不尽だって叫べば叫ぶほど泥沼にハマることもある。
自分の知ってる世界だけが全てだって思わないで。」
鷺坂はリカと空井に話をする。
柚木は防衛大卒で、最初に配属された部隊で
正面から部下とやり合い折り合いが悪くなったと。
「男所帯で女たった一人。 そりゃあ孤立するって。
そうなると女性だってことが邪魔にしかならない。」
だから柚木は女を捨てオッサンのようになったらしい。
その方が男の世界で生きるのに楽だからと。
柚木とちゃんと話してみたいとリカ。
防衛大に行くバス停にいたリカの元へ、
柚木がやって来た。
来るはずだった槙と空井は二日酔いで遅れてくるそう。
しかし2人は影から見ていた。
鷺坂が仕組んだよう。
柚木から防衛大の説明を聞いたリカ。
女子の倍率は学部によっては70倍にもなるとのこと。
柚木が入学したのは女子の募集が始まった翌年で狭き門だったと。
つまり女性幹部は今よりも遥かに珍しかった。
そんな中、柚木はお嬢さん扱いされていたと言う。
「初めての女の上司。 お客さん扱い。
どう扱っていいか分かんなかったんだろうね。
噛み付いてやった。
私は上司としてここに来てる。 理不尽な扱いはしないでくれ。
でも、言えば言うほど溝は深まった。
誰もお嬢ちゃんの言うことなんて聞かなくなった。
ストレスで頭にハゲが出来た。
それが隠しきれなくなった頃、
別の高射部隊にいた鷺坂室長に引き抜かれた。
室長がいなかったら、多分そのまま潰れてた。
その後は上手くやってる。」
「女を捨てることで?
そうするしかないんですか?
さっきの子にもそう言うしかないんですか?
女を捨てるのって敗北なんじゃないですか?
私は女を武器にするのも捨てるのもどっちも嫌です。
普通に仕事をして普通に認められたいんです。
柚木さんがいる世界ではそれ無理なんですか?
何か、あの子にあげられる希望みたいなものないんでしょうか。
あの子より2人とも長く女やってるけど、
女も案外悪くないよって言ってあげること出来ないんでしょうか。」
リカと柚木は女子学生が剣道で体力のない自分に
腹を立てて泣いていたところを見ていた。
槙と空井が出て来て、槙が柚木に竹刀を投げる。
柚木は稽古に参加し、次々と相手を倒して行く。
それを食い入るように見ていた女子学生。
柚木は最初は弱かったが、努力し続けたと槙。
4年間道場に通い続けたと。
「訓練は勝ち負けじゃない。
昨日までの自分を越えるものだって。」
「戦うべきは男じゃなくて、自分自身・・・」
槙は柚木に言った。
「やめませんか、もう。 無理にオッサンひけらかすの。
過去のことは越えればいいじゃないですか。
キツイ思いをしたかもしれないけど。」
「どっから聞いてた訳、人の話。」
「知ってました。 ずっと前から。 ずっと思ってました。
いつまで過去を引きずってオッサンの芝居続けるんだろうと。」
「あんたには分からない!!
引かれたことがないあんたには。
『女のくせに』 『だから女は』
私はそれしか言われなかった。 だから私は・・・」
「鷺坂室長はどうなんですか。 広報室のみんなは。
みんな、あなたがオッサンだから仲間として接してる訳じゃない。
なのに1人で引きずってオッサンのフリして滑稽ですよ。
見てて痛々しいんです。
今まで先輩がどんなやつらと接してきたのかは知らない。
だけど俺たちを、俺をそんなやつらと一緒にするな!!」
その頃、リカと空井。
「あの、僕・・・稲葉さんのこと勝手に同志だと思ってて。
夢を失って、でも次に進もうとしてて。
同じだからお互い応援しあえたらなって。
だから、これからも稲葉さんに企画の相談とかしてもいいですか。」
「あっ、はい。 勿論。」
「良かった。
男と女が男と女でしかいられない世界なんてつまんないですよね。」
リカは空井を見て笑った。
「すみません。 僕、なんか変なこと言いました?」
「いえ、ちょっと嬉しくて。」
空井が自分と同じことを思っていたのが嬉しかったよう。
「行きますか。
あ、売店寄ってもいいですか?」
リカはF15がついたボールペンが可愛かったから、
お土産に買って帰ると。
すると空井がそのボールペンを2本取り出した。
「2色買っちゃったんであげます。」
「いいんですか?」
「はい。 僕たちはエレメントみたいなもんなんで。」
「エレメント?」
「最小単位。 2機の編隊をエレメントっていうんです。
互いを近くで感じて五感をフルに使って、
存在を意識しながら同じ場所を目指して飛ぶ。
それがエレメント。 僕と、稲葉さん。」
柚木エピはもう少しかかりそうかな~。
出来れば今回で終わらせて欲しかったかも・・・
リカが言うように、2人上手く行けばいいのにね。
で、柚木よりも男らしいリカですが、
空井の告白まがい発言にドギマギ。
空井は天然なのかちょっと残念な子なのか(笑)
まぁ、そんな行動が可愛かったりする。
段々2人の距離も近くなってきて、見ててドキドキしちゃいます。
珠輝に邪魔されることなく上手く行って欲しいものです。
藤枝のアシストに期待。
第1話 第2話 第3話
■ リーガエスパニョーラ 第34節 ■
レアル・マドリード(2位/勝ち点74)
バジャドリード(3位/勝ち点68)
ホーム、サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムで対戦。
アルビオル 出場停止。
アルベロア、セルヒオ・ラモス、マルセロ 負傷中。
【出場選手】
GK : ディエゴ・ロペス
DF : カルバーリョ、コエントラン、ナチョ、ペペ
MF : ディ・マリア(68分、シャビ・アロンソ)、ケディラ、モドリッチ、
カカ(67分、エジル)、クリスティアーノ・ロナウド
FW : ベンゼマ(71分、イグアイン)
【控え選手】
カシージャス(GK)、バラン、シャビ・アロンソ、エジル、
エシアン、イグアイン、モラタ
【結果】
レアル・マドリード 4-3 バジャドリード
【得点】
0-1 8分 オスカル
カルバーリョへのロングボールをオスカルがカットしシュート。
1-1 26分 OG
2-1 32分 クリスティアーノ・ロナウド
ディ・マリアのクロスからロナウドがシュート。
1-2 35分 ハビエル
オマールの折り返しからハビエルがシュート。
3-2 49分 カカ
こぼれ球を拾ったカカがボックス内左に侵入しシュート。
4-2 70分 クリスティアーノ・ロナウド
エジルのCKからロナウドがヘディングシュート。
4-3 87分 ルイス・サストレ
ルイスがボレーシュート。
【順位表】 上位5位まで
1 バルセロナ 勝ち点 88
2 レアル・マドリード 勝ち点 77
3 アトレティコ・マドリード 勝ち点 69
4 レアル・ソシエダ 勝ち点 58
5 バレンシア 勝ち点 56
【得点ランキング】 上位5位まで
1 リオネル・メッシ(バルセロナ) 46
2 クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード) 33
3 ラダメル・ファルカオ(アトレティコ・マドリード) 26
4 アルバド・ネグレド(セビージャ) 20
5 ロベルト・ソルダード(バレンシア) 19
【次節・第36節】
5/8 マラガ(6位/勝ち点53)
ホーム、サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムで対戦。
今節でのバルサの優勝を阻止!!
けどまぁ、バルサの優勝は決定だろうけど・・・(‐∀‐;)
CLの敗戦からの試合だから
難しい部分もあったかもしれないけど、
勝てて良かったのではないかな?・・・と思おう。
次節は17日にコパデルレイの決勝があるため、
第35節を飛ばして第36節を前倒し開催。