第5話
『過去との再会・初めての告白』
槙との関係がこじれたままの柚木はオッサン化が加速。
今回は夜中に行われる高射隊訓練の取材。
説明がないと分からないという阿久津に、
昼間の訓練の取材も出来るか確認するとリカ。
仕事に前向きになったリカを見て、いい顔してると阿久津。
「仕事は楽しめ。 その方が人生得だぞ。」
その時、空井から電話がかかって来た。
「付き合ってくれませんか? プライベートで。」
一瞬うろたえたが今までのパターンから、
リカは別の意図があるのではないかと・・・
空井とリカはそれぞれ槙と柚木を飲みに誘う。
しかしまた喧嘩になってしまう槙と柚木。
「残念だけど、どう足掻いたって
俺には先輩は男には見えません。
アザラシみたいに転がってたって、
どんなにガサツに振る舞ったって、
俺はあなたを女としてカウントするんです。 絶対に!!」
けどその言葉は柚木に届かず・・・
槙は柚木は女として見られたくないんだと。
それを望んでるならそうするしかないと。
外へ出た柚木を追ったリカ。
巻き込んで悪かったと帰って行く柚木。
槙も帰り、空井が1人でいると藤枝が店にやって来た。
藤枝は空井と話をする。
「空井さんってどんな人がタイプなんですか?
例えば・・・稲葉とか?」
動揺し目が泳ぐ空井。
リカが店に戻ると空井はおらず、藤枝がいた。
誰かに会ったか聞くリカに、誰にも会ってないと藤枝。
柚木は鷺坂に自分は痛々しいかと聞くと、
鷺坂は自由にやれと。
そんな柚木に今度ある機動展開訓練の補佐に
槙が志願したと教える鷺坂。
昔、柚木の隊にいて指示を聞かなかった古賀という隊員が
訓練の参加メンバーの中にいたから心配した槙。
だが柚木はそれを拒否。
そして訓練が始まり指揮を執る柚木。
リカもカメラと共に現場へ。
柚木が高射訓練の説明をしてくれる。
高射群は航空自衛隊の最後の要。
全ての攻防を突破された場合、
他国のミサイルなどを迎撃出来るのは高射隊のみ。
戦争なんて起こってはいけない。
だが、それでも訓練はする。
いざという時、守るために。
高射隊はチームワークがなければならないという。
技術だけではダメ。
高射は団結力が強いと言われている。
「私はそのチームに入れなかったけどね。」
夜の訓練が始まる。
他のマスコミも取材のため駆けつけた。
訓練で基地を移動中、
公道で車の接触事故を起こしてしまったと!!
柚木に報告にやってきた隊員は古賀だった。
古賀に状況確認をする柚木。
隊内での事故で部外には影響はないとのこと。
ただ事故を隠すことは出来ないから、
報道向けに発表する指示を出す柚木。
事故の発表をした際、1人の報道人が
接触したのは発射台とミサイルでしょうと。
安全性をそんな簡単に確認して、
訓練とはいえ再開してもいいのかと詰め寄る。
柚木が確認した上での再開だと言っても、
ガツガツ聞いてきて全然話を聞かない。
その時、リカがフォローに入り、
柚木がミサイルは全てダミーだと確認してみせる。
「このミサイルを投げて見せましょうか?」
柚木の言葉に報道陣たちから笑いが起き、会見は終了。
柚木はリカに感謝する。
リカは少し前の自分を見てるようだったと。
無事に到着したミサイルと発射台。
隊の指揮を執っていたのは女性だった。
女性隊員の中嶋は柚木に挨拶し迷惑を詫びた。
仕事はどうかと聞く柚木に、やりがいを感じていると中嶋。
その言葉に安心した柚木。
柚木は古賀の元へ。
「あの、あの頃は・・・」
「あの頃の私は、仕事も出来ないのに
肩肘ばっかり張っている小娘でした。
お互い少しは変わったってことですね。
彼女、のびのびやれてるみたいだし。」
「自分のくだらない自尊心で、
組織を停滞させることが二度とあってはならない。
そう考えました。
柚木三佐。 本日はお疲れ様でした。」
「ご苦労様でした。」
お互い敬礼をする。
目が潤む再会。
「感動だったんですか?」
「まさか。 後悔と後悔のぶつかり合い。
でも、私がテストケースになったんだとしたら、
ハゲ作った甲斐もあったかな。
キレイだね~。 あいつにも見せてやりたかったな。」
空を見上げて言う柚木。
空はキレイな朝焼けだった。
その頃、広報室で同じ空を見ていた槙。
リカと空井も2人で空を眺めていた。
「空井さんが雲の上から見ていた空は、
もっとキレイなんでしょうね。」
「雲の上の、もっともっと、もっと上です。
高度が上がるほど段々青が濃くなって深くなって。
この先に宇宙があるんだって感じられる。
静かで澄んだ世界です。」
「大違いですね。 地上とは。
ゴチャゴチャしてて揉め事ばっかりで。」
「だから楽しいんじゃないですか。 こっちの世界は。
色んな人がいて、色んな気持ちがあって、
キレイな朝焼けを一緒に見たいと思える人がいたりして。」
翌日、高射訓練の様子が無事放送された。
なんと柚木の記者会見でのミサイル投げましょうかのシーンが
クローズアップされていた!!
それを見ていた広報室では唖然・・・
でも、柚木らしいとみんなが拍手を送る。
お帰りなさいと出迎えてる槙だったが、
さっきの会見はガラが悪すぎるとクレームも忘れない。
負けじと柚木も槙は顔が怖いと言い返す。
2人の仲は元通りに。
それに見て安心する空井。
報告書を提出した柚木に今日はもう帰れと鷺坂。
緊張して最近寝てないことをお見通しだったよう。
そして「良くやった」と笑顔で言う鷺坂に、
引き抜いてくれた時からずっと迷惑をかけたと柚木。
「ありがとうございました。
今度こそ本当に自由にやれそうです。」
笑顔を見せる柚木。
一方、自分の気持ちに整理が出来ないリカは、
思い切って空井に電話をかける。
取り敢えず柚木と槙のその後の和解した話を聞いた。
そして空井がまた4人で飲みに行きましょうと。
リカは2人でも行きましょうと思い切って言ってみた。
「それは仕事ですか? プライベートですか?」
「プライベートです。」
「だったら・・・やめておきます。」
凹んだ様子のリカを見た藤枝が
空井はやめておいた方がいいと。
この前、実は空井と会っていたと話す藤枝。
藤枝はその時、空井の好みを聞いていた。
自衛官だから自分が家にいない間、
家を守ってくれる家庭的な人がいいと言っていた空井。
リカとは正反対の人。
エレメントって言ってくれて嬉しかったんだとリカ。
エレメントとは一緒に編隊を組んで飛ぶ存在。
「それって、どこまで行っても平行線ってこと!?」
うわっ!!
なんだよ空井~。
思わせぶりな発言を散々しておいたくせにその答え!!
まぁ、リカは藤枝と付き合ってると
思ってるからの答えなのかな~?
2人がいい感じになるのはまだ先のようだ。
次回は片山と比嘉のエピ。
2人に一体何があったのか・・・
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■ リーガエスパニョーラ 第35節 ■
エスパニョール(11位/勝ち点43)
レアル・マドリード(2位/勝ち点80)
アウェイ、エスタディオ・コルネジャ・エル・プラットで対戦。
アルベロア 負傷中。
【出場選手】
GK : ディエゴ・ロペス
DF : カルバーリョ、ナチョ、バラン(19分、シャビ・アロンソ)、
アルビオル
MF : エシアン、モドリッチ、ディ・マリア、モラタ(46分、ベンゼマ)
カカ(57分、クリスティアーノ・ロナウド)
FW : イグアイン
【控え選手】
カシージャス(GK)、ディエゴ、シャビ・アロンソ、カルロス、
クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、カジェホン
【結果】
エスパニョール 1-1 レアル・マドリード
【得点】
1-0 23分 ストゥアニ
CKからセルヒオ・ガルシアの折り返し、ストゥアニがシュート。
1-1 58分 イグアイン
シャビ・アロンソのクロスからイグアインがヘディングシュート。
【順位表】 上位5位まで
1 バルセロナ 勝ち点 91
2 レアル・マドリード 勝ち点 81
3 アトレティコ・マドリード 勝ち点 72
4 バレンシア 勝ち点 59
5 レアル・ソシエダ 勝ち点 58
【得点ランキング】 上位5位まで
1 リオネル・メッシ(バルセロナ) 46
2 クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード) 34
3 ラダメル・ファルカオ(アトレティコ・マドリード) 28
4 ロベルト・ソルダード(バレンシア) 21
5 アルバド・ネグレド(セビージャ) 20
【次節・第37節】
5/26 レアル・ソシエダ(5位/勝ち点58)
アウェイ、アノエタで対戦。
コパ決勝があるため控え中心のメンバーに。
イマイチかみ合わないというかなんというか・・・
早々にバランが負傷交代するハメにもなり・・・
ドローで試合終了。
レアルがドローだったためバルサのリーガ優勝が決定。
残念だが仕方がない。
コパ決勝頑張って欲しい。