チーム・バチスタ４～螺鈿迷宮 第９話

第９話

『地下迷宮トリック』





碧翠院では患者があまりにも理想的な死を迎えていることに

疑問を感じる白鳥とグッチー。

螺鈿の部屋で安楽死が行われているのではないかと・・・



グッチーは巌雄のことを聞こうと東城医大の藤原に電話し会いに行く。

巌雄は２０年前に外科医として働いていたが、

過剰な延命治療に反対し上司とぶつかっていたと。

そしてその上司だった加賀と病院で会った。

今は患者として病院へ通っているよう。



その頃、姿を消した葵と華緒を捜す白鳥は、

小幡と共に碧翠院の地下通路を探索。

するとある通路を発見し通ってみると砂浜へ出た。

そこには車椅子の車輪の跡とボタンが１つ落ちていた。



藤原はグッチーに何かあったのかと聞く。

それとなく安楽死について話をするグッチー。

尊厳死は消えゆく命を自然に任せる死で、

安楽死は医者が薬などで患者の命を断つ行為だと。

藤原は安楽死は許せないと言う。

何故そんなことを聞くのかと・・・

まさか巌雄が？と驚きを隠せない藤原。



グッチーは院長室へ行き、お客さんを連れて来たと。

一緒に碧翠院にやって来たのは恩師の加賀だった。

加賀は末期の肺ガンを患っていると言う。

自分は延命こそ医者の仕事だと思い続けていた。

だが自分が患者側に立ったら、医者に求めるものが変わったと。

巌雄に頭を下げた加賀。


「私の最期を看取ってくれ。」


巌雄は了承し、加賀の入院を決め小百合を紹介した。



グッチーは美智を見かけ声をかける。

娘に手紙を書こうとしていたが上手く書けないよう。

加代から仲直りするよう言われていたと美智。

美智の旦那もガンで亡くなったと。

末期で旦那本人の希望もあり、

人工呼吸器を入れずに安らかに眠らせたという。

しかしそれを知った娘が美智に冷たいと罵り、

美智が父を殺したと責め、それっきり絶縁状態とのこと。

でも孫にも会いたいしと連絡を取ることを躊躇う美智に、

グッチーは一緒に考えてあげるから手紙を書こうと言う。



その後、手紙を受け取った美智の娘が碧翠院へ来た。

そのことに喜ぶグッチーだったが、

美智の娘は今更どういうつもりかと、

娘でも母でもないと言ったのはお母さんの方だと責め、帰って行く。

娘が帰った後、魔が差したと手紙を破る美智。



グッチーはすぐに美智の娘を追いかけ話を聞く。

娘はどんな形でも父には生きてて欲しかったと。

それは美智も一緒だったのでは？とグッチー。

介護を続けて、ずっと苦しんでいる旦那さんを見て来たから、

本当は生きていて欲しかったけれど、

最後の願いを聞いてあげようと思って

美智は延命をしなかったのではないのか？言う。



その夜、白鳥が実験するとグッチーに告げる。

戸山と同じ重さの大木を抱え、あの地下通路を通り浜へ出る。

そこへその大木を海へ。

翌朝、なんとその大木は戸山の遺体が発見された場所へ！！

これで戸山は地下通路から出た砂浜から遺棄され

あの場所へ流れ着いたのではないかと。



グッチーは気になっていたことをすみれに聞く。

何故すみれは螺鈿の部屋へ入らないのか。

担当じゃないからと苦しい言い訳をするすみれ。

そこへ白鳥が現れ、みんなを集めるよう言う。



今度はなんだと巌雄。

白鳥は地下通路を出た砂浜で見つかった車輪の跡、

そしてそこに落ちていたボタンのことを言う。

ボタンは戸山が遺体で発見された際着ていた服の物だったよう。

葵が犯人なのではないかと言う白鳥だが、みんな葵を庇う。

だが、現段階で一番容疑者に近いのは葵であることは事実だと。

そこで白鳥はある条件を告げる。

螺鈿の部屋での看取りを見せてもらうと。

白鳥は病院の関係者ではないからと拒否する巌雄たち。

しかし安楽死の疑いがある以上、

螺鈿の部屋に何か仕掛けがあるのではないかと思った白鳥。

自分が入るのが無理なら、

碧翠院の医師でもあるグッチーなら問題ないだろうと。

それを了承する巌雄。



翌日、美智のところへ孫が訪ねて来た。

娘は近くで待ってるとのことらしい。

美智を覚えているという孫は美智を労り、頑張ってねと声をかける。

ありがとうと涙を流す美智。



加賀は自分の様子を見に来た巌雄に、

螺鈿の部屋とは何かと聞く。

極楽へ繋がる部屋だという話を聞いた加賀は、

自分もそこへ入れるかと。

加賀は延命を行っていた医者だったが、

息子に迷惑をかけたくないから延命はしないで欲しいと頼む。

「時が来れば」と巌雄。



その様子を見ていた白鳥は巌雄に声をかけた。

次に螺鈿の部屋に入るのは加賀かと。

好きなだけ調べろと巌雄。


「俺は、俺の患者の為に働くだけだ。」



その頃、葵は華緒と一緒にどこかの部屋へいた。


「ねえ。 どうして？

なんで僕を死なせてくれなかったの？

その方がいいのに。」


その時、雷鳴が鳴り響いた。

その音に驚いた葵は、発作を起こし暴れ出し、

そんな葵を必死に宥めようとする華緒。





安楽死が行われてるのは間違いないと思うんだけど・・・


殺しはホントに葵の仕業なのかしら？


ん～・・・でも葵しかいないよな～。


真相が気になって仕方がない。


今回、美智が螺鈿の部屋に入っちゃうかと思った。


けど次回は入るっぽい？





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