ある街の摩訶不思議な骨董店。店主は、
元刑事の経歴を持つ変わり者の男・美堂橋梓。
類稀なる美しい容姿を持つ皮肉屋の彼は、
自らの美意識にかなう品物に囲まれ、優雅に暮らしていた。
しかし突如居候としてやってきた天然女子高生・百合のおかげで、
骨董店は毎日トラブルの連続。
そんな中、元同僚の刑事・関戸により新たな事件が持ち込まれる。
それは美術館から盗まれた、とある絵画の捜索依頼。
でも事件の裏には、美堂橋の悲しい『ヒミツ』が隠されていて—。
シリーズ第2弾。
前作で時々現れる問屋が気になっていたが、
こうもズケズケと登場されるとそれはそれでイラつくかも(‐∀‐;)
美堂橋は相変わらず優雅な日々を送れてない(笑)
絵画の謎解きは結構面白く読めたかな。
美堂橋と百合の距離が縮まった。
なんだかんだ言ってるが、
美堂橋には百合みたいな人間が
近くにいるのが丁度いいのかもしれないね。
最終話
『その医療は、正義か罪か』
立花のAi画像を見て何かに気づいた
白鳥とグッチーは碧翠院へ急ぐ。
碧翠院へ行くとすみれから美智が螺鈿の部屋へ入ったことを聞かされ、
すぐに螺鈿の部屋へ向かう2人。
そして巌雄を呼び止める。
巌雄とすみれの前で加賀のAi画像を見せ
看取りのからくりが分かったと告げる。
螺鈿の部屋に入った患者は
みんな本当に安らかな表情だったと答えるグッチー。
しかし白鳥はその安らかな表情というのに引っかかった。
全員が安らかな顔なんてありえないと。
安楽死へ導くための薬剤か何かをマスクか点滴から
含ませているのではないのか・・・
そこで加賀のAi画像が登場。
そこには特殊撮影でしか映らない真っ赤な画像が映しだされた。
『キセノンガス』
麻酔作用があるキセノンガスが加賀の体内に充満していた。
マスクでガスを吸わせ、点滴で筋弛緩剤を投与し
安楽死を行っていたのではないかと白鳥。
白鳥の言う通りなのかと巌雄を問い詰めるグッチー。
「Aiがあなたたちのやってきた
殺人行為の全てを証明するんだよ、巌雄先生!!」
「どうしてですか?
巌雄先生には医師としての知識も経験も充分すぎるほどあるのに。
患者さんからも、あんなに信頼されてるのに。
なのに・・・どうしてこんなことを。」
「苦しいから楽にしてくれと頼まれましたか?
もしそうだとしても、その苦しみを取り除くための
懸命の治療をすることが医者の仕事だ!!」
「患者を解放したかった~。
肉体的精神的、経済的、終末期に伴う様々な苦しみからなあ。」
「それで殺したって言うんですか。」
「確かにほんの少し早く旅立たせた。
法に背いていることは否めん。
けどなぁ、罪を犯してでも患者を解放したかった。
死の恐怖にある患者を救いたかった。」
「救う? 神にでもなったつもりか!!
人の命の長さを決めるのは医者じゃない!
あなたがやってきたことは、医療の名を借りた独善だ!
あなたはもう、医者でもなんでもない。」
巌雄は娘たちは知らない、独断でやったと言う。
が、すみれは知っていたと、知っていたが黙っていたと言う。
反対したけど自分ではどうにも出来なかった。
螺鈿の部屋以上の安らかな死を迎えさせることは出来ないからと。
「父を裁くなら、私も同罪。」
その頃、螺鈿の部屋にいた小百合がモニターを見て、
白鳥や巌雄たちの現場を目撃。
何かを察した小百合は螺鈿の部屋の内側から鍵をかける。
白鳥とグッチーは螺鈿の部屋に入っている美智を連れ出すため、
螺鈿の部屋へ向かったがドアに鍵がかかってて開かない。
ドアを開けるよう促す白鳥とグッチー。
小百合は美智が望むなら約束を果たすと、最後の意思確認を始める。
グッチーは中にいる美智にこんなこと間違っていると訴える。
しかし美智は何が罪なんだと、
先生たちは本当に手の施し様が亡くなった時、
安らかに人間らしく死なせてくれると約束してくれたと。
「どうしてそれが罪なんだい。
死に方くらい、自分で選んだっていいじゃないか。」
「僕もこんな風に死ねたらと思いました。」
でも違う。
1日も長く足掻いて、やれることやって、
そして死を迎える方が人間らしい死に方だとグッチー。
「生きてさえいたら、何か変わるかもしれないじゃないですか。
お孫さんと会えたように。」
思わず写真を見つめる美智。
「残された時間は、大事な人たちと、
きちんとお別れするために残された時間なんじゃないですか?」
美智は小百合に孫の写真を見せ、孫の卒業式が見てみたいと話す。
それを受け入れた小百合は鍵を開けた。
螺鈿の部屋へ来た巌雄に美智は謝った。
自分が頼んだのにと涙ながらに言う美智に、
謝る必要なんかないと巌雄。
「これだけは覚えておいて。
巌雄先生がいたお陰で、生きてこれた。
みんな、あんたのお陰で、死の怖さが減った。
誰がなんと言おうと、あんたは私たちにとって最高の先生だ。」
巌雄は笑顔で頷く。
その様子を見て迷いが生じたグッチー。
美智にとって大切な主治医を奪うことになってしまうと。
白鳥は巌雄の行為は延命に励む現場の思いを踏みにじる
絶対に許されない行為だと。
警察が来る前に華緒の様子を見にやって来た巌雄。
終わりが来たと、螺鈿の部屋を閉じることになったと告げる。
「じゃあ、最初に決めた通りに。」
華緒は笑みを浮かべて言った。
その話を聞いていた葵。
葵は天馬を呼び出し、自分の分もちゃんと医者になってと、
医学部へ戻るよう言う。
「葵、また何処かへ行くつもりなのか?」
「遠くに行く。・・・・・さようなら。」
姿を消した巌雄と華緒。
手紙を見つけ小百合はすみれと急いで螺鈿の部屋へ。
巌雄は螺鈿の部屋に灯油を撒いていた。
そこに葵がやって来て、一緒に連れて行ってと。
葵の願いを受け入れた2人。
そこへ小百合とすみれ、グッチーが駆け込んで来た。
巌雄の手にはライター、そして部屋中にまかれた灯油。
今でも夢にうなされると巌雄。
痛みに苦しむ父の姿。
そんな姿をもう誰にもさせたくないと。
「死んで終わりなんて、そんなのズルイですよ!!」
「ガッカリさせてすまん。
君とは、もう少し・・・ゆっくりと話をしたかった。」
巌雄はライターを手放した。
すぐに火が上がり燃え広がる
病院の外へいた白鳥と小幡。
その時、螺鈿の部屋が爆発。
すぐに螺鈿の部屋へ駆けつけた白鳥。
すみれと小百合が助けようと中へ入ってしまう。
このまま死なせる訳にはいかないと、
なんとかしてみんなを助けようとするが、
小百合とすみれを助けるのがやっとだった。
火傷と煙を吸い救急車で運ばれるすみれ。
小百合はすみれに渡して欲しいと巌雄の手紙をグッチーに託す。
「今までずっと父の言う通りにしてきました。
最後くらい、自分の好きにしてもいいですよね。」
自ら出頭し、安楽死に関わったと告白する小百合。
螺鈿の部屋での事は、全部持って行くと書かれていると。
誰かに安楽死を暴かれたら最初からこうすると決めていたよう。
そこまでの覚悟でやっていたのだろうと白鳥。
あんなに近くにいたのに止められなかったと落ち込むグッチーに、
誰にも無理だったと思うよ、と白鳥。
「間違ってたかもしれないけど、
僕は巌雄先生を嫌いにはなれません。
人としても、医者としても。」
「それでも僕は認めないけどね。
今この瞬間も、新しい治療法や薬を開発しようと
懸命の努力をしている人たちがいる。
生きることを簡単には諦めない。
その先には必ず希望はある。 僕はそう信じてる。」
「生きてて欲しかった。 みんな・・・」
今回の件で記者に囲まれている白鳥は、
安楽死と尊厳死の違いは分かるかと問う。
高齢者社会になり、
医者任せの終末期医療は限界を迎えると訴える。
これからはどういう人生の最期を迎えたいのか、
それを考えなければならない時代が来たのだと。
それを考えなければ、安楽死を望む患者、
それをほう助する医者またが現れてしまうと。
その時、護送されて行く小百合と目が合う白鳥。
小百合は何も言わず去って行く。
すみれは大火傷を負いながらもなんとか助かったが、
心を閉ざしてしまったよう。
グッチーはすみれの病室へ。
碧翠院は別の医者を派遣し存続させる方向になった。
天馬は医学部へ戻り、将来碧翠院で働くと言っていると教える。
グッチーはすみれに巌雄からの手紙を読み聞かせた。
それを聞いたすみれは「酷い父親」と。
「もっと巌雄の下でもっと働いてみたかった」と言うグッチーに、
「私も」とすみれ。
『小百合、すみれ、お前たちを誇りに思う。
どうか、幸せになってくれえ。』
東城医大へ転院した美智。
グッチーと話をしていた所へ、心配した娘と孫が訪ねて来た。
会えて良かったと、沢山話したいことがあると美智。
美智は孫と娘と3人で話をする。
グッチーのところへまた手伝って欲しいとやって来た白鳥。
どんなミッションも手伝うと言うグッチーに
白鳥はグッチーの名刺を渡す。
その名刺を見たグッチーは新しい長い肩書きになっていて驚く。
2人へ次の現場へ。
終わったけど・・・納得行かないところもチラホラ。
結局、立花の遺体はどうなったの?
併設されていた火葬場で燃やされちゃったってことなの?
巌雄と華緒が罪を被って死ぬのは勝手だけど、
残された娘たちのことをちゃんと考えたのかね。
あんな手紙で告白したからって、
はいそうですかって娘たちが解放される訳ないし。
小百合は罪を告白して捕まったけど、すみれはどうなるの?
美智は死ななくて良かったよね。
娘と孫と残りの人生過ごせるんじゃない。
ドラマは終わったけど映画へ。
映画は多分観に行かないと思う。
レンタルになったら見てみようと思う。
グッチーの肩書き気になるし(笑)
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