第10話
『真犯人の告白』
加賀が螺鈿の部屋へ。
安楽死を疑っている白鳥の指示で加賀の看取りに立ち会うため、
螺鈿の部屋へ入ったグッチー。
一部始終見ていたが不審な点は一切見当たらなかった。
ただ、安らかな死を迎えただけ。
もうやめようと白鳥に言うグッチー。
しかし白鳥は遺族になんと思われようと安楽死を証明して見せると。
真相を確かめるために解剖に立ち会おうとするが、
許されるはずもなく解剖室から追い出された。
解剖を始めようとした時、巌雄の携帯に華緒から電話が。
出てみると葵で動揺していた。
発作が起きて華緒に襲いかかってしまったよう。
その頃、グッチーと白鳥は屋上に。
何か出来ることはないかと考えていた時、
巌雄がタクシーに乗って出かけるところを目撃。
2人は急患が運ばれてくると知る。
これで時間が出来たと白鳥。
巌雄が華緒を連れて来て治療に当たる。
華緒は重傷とのこと。
白鳥は島津を呼び出していた。
トラックの中に設備があり、加賀をAiにかけていた。
グッチーの電話で急患は華緒だったことを知った白鳥は、
葵も戻っているはずだとグッチーに葵を探すよう言う。
探し回るグッチーはとうとう葵を見つけた。
螺鈿の部屋のモニターの前に座っていた葵に声をかけるグッチー。
葵はグッチーのことを華緒から聞いて知っていた。
華緒に何があったのか聞くが、分からないと覚えていない葵。
でもきっと自分がやったんだと。
そんな葵に一度話を聞かせて欲しいとグッチー。
「死なせて欲しかった。」
そう呟く葵。
あの事故が遭った時、姉を傷つけた犯人を偶然とはいえ殺してしまった。
だから助けようとした父に願った。
「何もしないで。 僕、人を殺した・・・」
だが巌雄は葵の願いを聞かずに助けた。
しかも死んだことにまでされてしまう。
ずっと罪の意識にさいなまれている葵。
後遺症のせいで発作を起こし暴力的になってしまい、
母親を傷つけてしまうことを苦しんでいた。
ちゃんと治療を受ければ治るかもしれないとグッチー。
自分と一緒に行こうと手を差し伸べた時、
葵を探していた天馬が入って来た。
その時、突然狂暴化してしまった葵。
グッチーに襲いかかっていく。
幸いグッチーは軽い怪我で済んだ。
白鳥は桜宮家に向かい、全員を集め話をすることに。
葵は黙って座っていた。
「助けて。碧翠院は一度入ったら出られない」
と書かれた手紙出して、これを自分宛てに送ったのは葵だと断言。
その後も立花のCT画像を送りつけたり、
ゲームを楽しんでいたのかと問い詰めるも答えない。
医者になりたかった葵はその夢をまだ捨てられずにいたと小百合。
不憫に思った家族は葵にCTを見ることまでは許していたと。
葵は新しい画像が欲しくなったんじゃないかと白鳥。
だから立花を殺した。
そしてその画像を自分に送りつけた。
更にCTを撮っているところを戸山に見られ、
戸山も殺したのではないかと。
「違います。」
黙っていた華緒が声を出した。
自慢の息子だったかもしれないが、
病気とはいえ既に3人の命を奪った葵は、
罪には問われないかもしれない。 が・・・
「今はただの殺人者だ。」
「違う。 私が殺した。」
やっぱりと白鳥。
立花と戸山殺しを認めた華緒。
砂浜に残っていた車輪跡は葵のものではく、
華緒が車椅子で戸山を運んだ時のものだった。
あの日、葵を目撃した戸山が警察に言うと言ったため、
戸山のお茶に睡眠薬を入れて眠らせた華緒。
その後、戸山を運び海へ流したと。
立花は東館にやってきた際に葵に会っていた。
驚いて葵に声をかけた立花。
葵は立花を見た瞬間、発作を起こしてしまい立花に襲いかかる。
2人がもみ合っている時、
華緒は葵を助けようと咄嗟に立花を花瓶で殴って殺してしまった。
何故自分に手紙を送りつけたのかと白鳥。
自分の反応を楽しんで見ていたのか?と。
すると巌雄が葵は白鳥を知っていたと。
葵はバチスタ手術以降、
Aiを推奨していた白鳥の記事をずっと見ていたと。
「君は、葵のヒーローだったんだよ。」
だから、そんな白鳥に助けを求めた葵。
「僕はもう僕じゃない。」
葵の中にもう1人の葵がいるんだとグッチー。
昔のままの葵は、この状況を終わらせてくれる誰かを待っていた。
それがヒーローだった白鳥だと。
けどその一方で、もう1人の葵がCTを撮って画像を送りつけていた。
「隠すべきじゃなかったんです。」
どんな形であれ、事件を起こした事実を
葵を死んだことにして隠蔽してしまった巌雄の判断は
間違っていたと断言するグッチー。
自分のためにごめんと母に言う葵。
「ごめんなさい。」
白鳥は警察に全部話してもらうと。
小幡が来て巌雄にくれぐれも2人を逃がすことだけは
考えないようにと釘を刺す。
分かっていると言った巌雄だったが・・・
その夜。
美智の病室へ行った小百合。
約束を守れなくなるかもしれないと、
巌雄には残された時間が少ないからと言う。
「螺鈿の部屋へ行きますか。」
その様子をすみれが病室の外から見ていた。
美智は螺鈿の部屋へ。
その頃、島津のお陰で加賀のAi画像が手に入った白鳥は、
グッチーの部屋で一緒に見ていた。
その時、白鳥の手が止まり・・・画像を見て驚く2人。
そこに映っていたものとは一体・・・
なんというか・・・微妙?
華緒が立花を殺したってのがなんか不自然じゃない?
別に立花を殴らなくったって、いくらでもやりようがあると思うんだけど。
そして戸山の警戒心はさておき、葵を守るためとはいえ、
一応医者の華緒が睡眠薬使って眠らせて海に流すってのも・・・
無理矢理な感じがしないでもない?
ま、最終回を楽しみにしますか。
加賀の画像には一体何が映ってたんだろうね。
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