第3話
『亡き父に誓った母娘の野望!女で上等よ!!
学費滞納の貧乏部員を救い出せ』
何故かイライラした様子の柚子。
この時期になると毎年そうらしい。
その原因は父親の命日。
柚子が父と母と最後に見た試合が、
13年前にやった青志たちの堂学との親善試合だった。
一方、赤岩はなんと学校に住みついていた。
が、青志にバレ、勝手に作っていた合鍵を没収される。
部活中、着地点にいながらもボールを捕らなかった伊勢田。
捕れる気がしなかったと。
部室でミーティング。
捕ろうとすると捕れないと言う部員たち。
「捕れるとか捕れないとかを吟味する前に
捕る!って決めてかかればいいじゃないか。」
しかし部員たちは・・・
ボールが思っても見ない方向にバウンドするとか言って、
笑いながら話す。
「なんかお前たちはさ、野球の方が悪いみたいなこと言ってるけど、
要はお前たちの予測が外れてるだけだろ?」
「つまりそうです。 こいつらの予測範囲は狭すぎるんだよ。」
「だったら予測の範囲を広げようよ。」
そう言ったのはユニホーム姿の柚子。
何故ユニホーム姿に?
「いつからそんな格好・・・
理由、聞こうか。」
「私、野球がしたいんです。
やらせて下さい! お願いします!!」
「無理だよ。 女子は試合に出れないから。」
頭を下げる柚子に青志はバッサリ!!
柚子撃沈。
楓曰く、柚子はリトルリーグにも入ってたし、
中学はソフト部に入部していた。
ただ、センスがないとのこと。
選手になりたいと思ったきっかけは、
父親と最後に見たあの青志の試合が原因ではないかと言う。
あまりに下手な青志の姿を見て自分の方が上手いと言った柚子に、
父は自分も柚子の試合が見たいと言ったそう。
その場凌ぎの言葉だったのだろうけど、柚子にとってはそうじゃなかった。
おまけに今年はそのきっかけになった青志が帰って来た。
選手になりたいという気持ちは、
今回長引くかもしれないと楓に言われる青志。
赤岩は鍵が没収され泊まる所がなく、
1日だけ亀沢の家に泊めてもらうことにした。
亀沢はボロ屋で一人暮らしをしているよう。
一人暮らしって手もあるな~と言い出した赤岩に、
そんな簡単ではないと忠告する亀沢。
亀沢は実家が貧乏で実家近くの高校に行けば良かったんだが、
東大へ行くためにわざわざ城徳に来させてもらったと。
毎朝朝刊配りをし、家庭教師は週3回。
吹奏楽部の時はまだ良かったけど、
流石に運動部では体力的にもキツイと話す。
練習量を減らしてもらえばと言う赤岩に、亀沢はまだ踏ん張れると。
授業中にも寝てしまうほど疲れている亀沢。
赤岩は青志に直談判。
しかし青志は事情を知りつつも、練習時間は譲らないと言う。
「俺は勝つって決めたんだよ。」
青志は体で理解よりまず頭で理解させようと、
止まっているボールに対し、最終局面を考え拾う動作から入ることに。
「ボールを追いかけながら捕る時は?」
「それはお前たちの場合は例外だ。 捕らなくていい。」
部員たちは何か亀沢に協力出来ないかと話し合い。
滞納してる学費を卒業まで待って欲しいと校長に直談判するが、
それを先延ばしにしても大学資金はどうするんだと言われ撃沈。
結局、みんなで色々持ち寄り亀沢に渡すが、
施しを受けるような形になり亀沢がキレた。
赤岩に「最低だな」と言い出て行ってしまう。
話を聞いた青志は無神経だと呆れる。
亀沢がなんとかして欲しいと頼んだわけでもないだろと。
「そもそもお前に打ち明けたのはあいつのためじゃなくて、
むしろお前のために言ってくれたんじゃないか。」
「えっ? 俺のため?」
「お前、会話のキャッチボールも下手くそなのかよ。」
柚子に自分は家に戻るからマネージャーに戻れと赤岩。
そして自宅へ戻った赤岩。
父から楓に振られたと知らされる。
翌日、青志は守備練習よりもまずコミュニケーション不足の部員たちに
走塁練習に伴いランナーコーチの練習をさせることに。
塁を回るランナーに指示を出す得点に絡む大事な役割だと教える。
そして練習をしていると、増本が慌ててやって来た。
「今、こっちに、あの、有名人が来てる。」
「ナニジンだろうが追い返して下さいよ。 練習の邪魔なんだから。」
そこへ因縁の相手・谷内田がやって来た。
部員たちがザワつく。
増本が柚子にお金を渡し何か買ってくるよう言うが、
青志はお金を奪いそんな必要はないと。
「招かれざる客なんだから!」
谷内田の後ろについて来た璃子もいた。
「あなたが連れて来たんですか。」
「そんな力あるわけない。」
「自主的に来たんだ。 君の野球が見てみたくてね。」
「でしたら残念ですが、ここには、
あなたが思い描くような異常な野球はありませんよ。」
「どちらが異常か、すぐに分かるさ。
さあ、僕に構わず始めてくれ。 田茂監督。」
ザワつく部員たち。
「なんだ? 一体どういうことだ?」
「俺の見る限り、監督と谷内田健太郎は対等だ。」
「底知れぬ人だな。」
「1回表日没コールドなのに?」
青志が監督として認められるようなら、
バッティング位してやると谷内田。
気にせず部活を続けることに。
走塁&走塁コーチャーの練習をする部員たち。
けど走らせるのかストップをかけるのか、
全然意思の疎通が出来ない。
そして遂に亀沢が倒れてしまった。
亀沢は保健室へ。
青志は部員たちを集めて言った。
「お前たちはさ、自分本位なんだよ。
それを言われたら相手がどう思うかって気持ちをまるで考えてない。
走る相手の気持ちを・・・
いや、もっと全体的に人の気持ちを考えろ。
行くべきか止まるべきか、迷う気持ちは良く分かる。
いや、迷っていいんだ。
迷うことは大事なことだから。
ただし決断しろ。
相手のために。 自分の役割のために。
適切なタイミングで決断してそれを相手に伝えるんだ。」
その言葉を聞いていた谷内田はバットを持ち、
部員たちの前でバッティングをしてみせた。
そしてそんな青志の背中を見て柚子も自分の役割を考えたよう。
青志にキャッチボールしようと誘う柚子。
正面からは言えなかったけど青志に「ありがとう」と言った。
一方、部員たちは亀沢の負担にならないよう、
自分たちのランニング序でと言い、朝刊の配達を手伝う。
早く配り終えれば早く上がれるだろうと。
みんなで朝刊配りに出た。
谷内田はなんであんなにも青志に突っかかる?
メジャーリーグまで行った人物が、
因縁?というか、高校時代のしかも親善試合で対戦した青志を
気にする必要ないと思うんだけどね。
まぁ、そんなこと言ったらドラマにならないか(笑)
それより赤岩の家が豪邸で驚いたよ!!
お坊ちゃまじゃん。
そして柚子強すぎ。
ってか部員たちが弱すぎ?
ゴキ退治を柚子にさせるなんて・・・(‐∀‐;)
もうちょっと頑張ろうよ。
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