コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

わかっているふりをしない

2016-03-28 06:50:55 | Weblog
質問されると相手は、考え、気づき、決意を固め、
自分を励まし、行動へとすすんでいきます。

人に「やる気」を教えることはできませんが、
質問によって、
人のやる気を引き出すことはできます。
「やる気」は誰の中にもあるものですが、
外から「やる気を出せ」と言って、
やる気を引き出すのは難しいものです。

言われた人が言った人に対し、
さまざまな反応をするからです。

たとえば「うるさいなー」
「何か下心があるのか」
「わかってるよ」などなど。
しかし質問をされることによって、
自分が、自分の内側から引き出したやる気は
確かなものなのです。

相手に質問するときの注意点、
やる気を引き出す質問の仕方、
「わかっているふりをしない」です。

昔は、
その仕事に関しては上司がもっともたくさんの知識を持ち、
部下はその上司の知識をいかに吸収してゆくかというかたちで
部下指導が行なわれていました。
しかし、
社会がこれだけ変化してくると、
上司よりもむしろ部下のほうがたくさんの知識を持っている
ケースも多くあります。
上司にとっては、
その知識をいかに引き出し、
活用するかが組織強化の要となります。

相手の知識を引き出すために上司として大切なことは、
「わかっているふりをしない」
ということです。

松下幸之助氏は、
人からよく「何で成功することができたのですか」という質問に対して、
必ず「学歴がなかったから」と答えました。

すなわち、
「学歴がなかったから誰にでも聞き、
教えてもらうことができた。
人に尋ねることに恥ずかしいという気持ちはなかった」
ということです。

「わかっていない」ということが
周囲にはわかっているのに、
「わかっているふり」をすると軽蔑されるだけです。

まさに「聞く」は一瞬の恥、
「聞かぬ」は一生の恥なのです。