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コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

人だけは「人間」と言う表現を使うのか?

2018-07-17 06:00:01 | Weblog
なぜ?
人だけは「人間」と言う表現を使うのか?
不思議に思ったことはありませんか。
犬は「犬間」、猫は「猫間」と
聞いたことがありません。

まず、
語源を考えてみます。

もともと「人間」という語は日本語ではなく、
中国から入ってきた仏教用語です。
インド仏教では、
人の心を境地を
「地獄界・餓鬼界・畜生界・人界・天界…」などの10個に分類しました。
この人界を表すサンスクリット語で
manusya-loka(マヌシャ・ローカ)と表現されます。
manusyaは「考える」という意味で、
中国の僧侶が漢字を当てはめて『人間界』と漢訳したもののようです。
つまり日本に伝来当初は人間という語には
「ヒト(human)」の意味はありませんでした。

つまり、
人間というのは社会的な生物なので
単独では生きていけません。
他者との関わり合い、
社会との関わり合いによって初めて人間であるわけです。

同様に、
私たちはよく「自分」という言葉もなにげなく使います。
もともと「自分」というような「もの」、
「もの」としての「自分」、などというものは存在しません。

もちろん体は、
あるいは脳は個体として存在しますが、
体や脳が「自分」の存在にとっていかに不可欠であっても、
それがそのまま「自分」だとは考えられません。
自分というのは、
むしろ体を使い、
脳を使ってものを考えたり、
感じたりしている働き、
すなわち「魂」のことです。

人が生きていく上で、
コミュニケーションが必要と言われますが、
結局は人が生きていくには、
この「魂と魂の関わり合い」がとっても重要なことです。
それを「人間」という言葉で、
日本語が生まれた時代から大切にされてきたのでしょう。