コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

ペーシングで相手に合わせる

2019-07-23 06:39:02 | Weblog
ペーシングとは、
相手にペースを合わせることを意味します。
親密さをつくるための基本的なスキルです。

なぜ相手に合わせることで
親密さを創り出せるのでしょうか。

たとえば、
高級ホテルに入るときはきちんとした服装をします。
外国に行けばその国の習慣に合わせます。
周囲の人が礼儀正しく振る舞っていれば、
自分も言葉遣いに注意を払ったりします。

どの場合も、
なるべく周囲の人に強い防衛意識を持たせず、
受け入れてもらおうという気持ちの表れです。

その場に合わない身なりや言動をしている人に対しては、
たとえ平気なふりはしていても、
どこかで強く防衛を働かせるものだからです。

相手に合わせることで、
相手の防衛意識を弱め、
相手との間に親密さを創り出すことができます。

ペーシングは次のように行います。

1 視線を軽く合わせる。視線の高さを合わせる。
相手が立っていれば立つ。すわつていればすわる。

2 同じ速さ、同じ声のトーンで話す。

3 共通の話題について話す。

4 相手の話を途中でさえぎらない。

5 相手の言葉をオウム返しに繰り返す。

6 同じものを注文する。同じものを飲む、食べる。

7 自分の環境や気持ちを話す。
「少し緊張しています」「あなたに会えZ嬉しいです」など、
目の前にいる人に、まず自分から、
思っていること、感じていることを伝えていきます。
つまり「わたしたちは同じことを感じていますね」ということです。
それが、相手の緊張を解き、
同時に自分の緊張も解くために効果がります。

日常的にペーシングを繰り返すと、
親密さが増し、こちらの伝えたい情報がスムーズに相手に入り、
こちらの聞きたい情報がスムーズに相手から
出てくるという状態が作り出せます。

自分が相手とは違う意見を言いたいときも、
ペーシングが役に立ちます。

相手の意見が、
たとえ自分と違うものであっても、
まず「そうかもしれないね」と、
その可能性には承認を与えた上で、
自分の意見を言うことです。

ただし、
「そうかもしれないね、でも・・・・・・」
ではなくて、
「そうかもしれないね。
それから・・・という考え方もあると思う」
というように言葉を順節で繋いでいきます。

そうすると、
「わたしの言うことのほうが正しいよ」というメッセージを
相手に与えずにすみます。