『潜水艦』と呼ばれるボルボ・オープン70

2006年03月02日 | 風の旅人日乗
写真はホーン岬に接近中の、世界一周レース参加艇『ムヴィスター』(スペイン)のデッキ。
ボルボ・オープン70クラスのヨットは、超高速で荒海を突っ走るため、船首から上がってくる海水で、デッキは常に水浸しだ。

だからクルーたちはこのクラスのヨットのことを、サブマリンと呼んでいる。すごい水圧で流れるこの海水に足を取られたら、あっという間に船外に押し流され、大事故に繋がる。

現代に残された最後の冒険、それがボルボ・オーシャンレースだ。

Mar.2 2006 ホーン岬

2006年03月02日 | 風の旅人日乗
3月2日 木曜日。

沖縄慶良間列島座間味島でのサバニ合宿を終えて久々にインターネットを見てみたら、ボルボ・オーシャンレースのフリートは明日にでもホーン岬を回航しそうな展開である。
上のバーチャルスペクテーターの画面の右端に見えているのがホーン岬だ。
2月19日に、ニュージーランドのウエリントンをスタートしたばかりなのに、わずか10日あまりでホーン岬に到達するボルボ・オープン70のスピードに改めて驚く。

子供たちにセーリングの魅力を伝えたり、サバニでのセーリング文化を復活させたり、海洋文化の復興から手を付けて行かなければならない日本と、一方でどんどんセーリング技術を進化させ続けている西欧と、その差の大きさを思うと、つい、ため息が出てくる。 でも、ため息をついていても、物事は進歩しないし、改善されない。その道のりがどんなに遠くても、目標に向って一歩一歩進んでいくしか方法はないのだよね。