第17レース。
プレスタート。
じゃあオマエが代わりにやれよと言われたら
できるわけではないけど、
ディーンの、
ラインに向かうためにスターボードタックに返してから先の、
その位置のプロテクトは、
なんだか、すべてのマニューバーが、中途半端だった。
なんと言うか、手が縮こまっているような。
返した位置が、ラインに近すぎたという最初の小さなミスから、
一連のすべてが始まってしまっているのだけど。
でも、難しいことだよね。
スタート前の加速に入る最終タイミングをはかっているとき、
ディーンの頭は、
第1マークまでに相手を風上突破することで占められていて、
ディーンは正直なところ、
あのタイミングからスピットヒルがラフィングで攻撃してくるとは
思ってもなかったのではないか。
観ている側は逆に、そのことばかりを心配していたのだけれど・・・
スピットヒルの舵輪の動きを
チームニュージーランドのクルーの誰かがワッチする余裕は、
AC72ではないのかもしれないけれど。
ディーンの育ちの良さが
出てしまったような、失敗。
もちろん、
スピットヒルの育ちが悪いとは言ってない。
相手の心理状態をも読み切った、
見事なマッチレース・テクニック。
ディーンがスタート前の加速のことに
プライオリティーを置かざるを得なかった
あのスタートの失敗を裏から見れば、
チームニュージーランドは、
何としてでも第1マークを取らなければ、
その先のレースで希望が見出せない事態に、
陥っていることが見えてくる。
第1マークでのリードを守って
風下ゲートを相手より前で回らなければ
クローズホールドのレグで生き残ることは難しい、
そういう流れが見えてしまっているのではないか。
第18レース。
プレスタート。
バウスプリットがかろうじて
オーバーラップするかしないかまで
追いかけたディーンの、
気迫が勝ったようなスタート。
風下に流される潮の中、
あそこまで追いかけてオーバーラップできなければ、
チームニュージーランドは
とても悲惨なスタートになったはず。
ディーンの気迫に、
スピットヒルも安全策を取ってラフィングに応じ、
スタート以降の勝負に切り替えた。
だけどチームニュージーランドは
スタートに勝っても、
風下ゲートを前で回っても、
レースでミスをしなくても、
負けた。
これは辛い。
少し前、Facebookのコメントかなにかに、
「前半戦は艇の性能コンテスト、
後半戦はセーラー対セーラーの試合になった。」
と書いたけど、
書き足せるとしたら、
「ところがここ数レースは、
再び艇の性能コンテストになり、
その優劣は、前半戦と逆転した」
とするべきだろうか。
34th America’s Cup Standings (first to 9 points wins)
Race 17
Emirates Team New Zealand – 8
ORACLE TEAM USA – 7
Race 17 Performance Data
Course: 5 Legs/10.11 nautical miles
Elapsed Time:
OTUSA – 24:04,
ETNZ – 24:31
Delta: OTUSA +:27
Total distance sailed:
OTUSA – 11.8 NM,
ETNZ – 11.6 NM
Average Speed:
OTUSA – 29.62 knots (34 mph),
ETNZ – 28.63 knots (33 mph)
Top Speed:
OTUSA – 44.02 knots (51 mph),
ETNZ – 46.33 knots (53 mph)
Windspeed:
Average – 16.8 knots, Peak – 20.0 knots
Number of Tacks/Jibes:
OTUSA – 8/6,
ETNZ – 7/5
Race 18
Emirates Team New Zealand – 8
ORACLE TEAM USA – 8
Race 18 Performance Data
Course: 5 Legs/10.11 nautical miles
Elapsed Time:
OTUSA – 22:01,
ETNZ – 22:55
Delta: OTUSA +:54
Total distance sailed:
OTUSA – 11.7 NM,
ETNZ – 11.9 NM
Average Speed:
OTUSA – 31.92 knots (37 mph),
ETNZ – 31.23 knots (36 mph)
Top Speed:
OTUSA – 45.79 knots (53 mph),
ETNZ – 47.57 knots (55 mph)
Windspeed: Average –
19.3 knots, Peak – 21.8 knots
Number of Tacks/Jibes:
OTUSA – 7/7,
ETNZ – 10/6
プレスタート。
じゃあオマエが代わりにやれよと言われたら
できるわけではないけど、
ディーンの、
ラインに向かうためにスターボードタックに返してから先の、
その位置のプロテクトは、
なんだか、すべてのマニューバーが、中途半端だった。
なんと言うか、手が縮こまっているような。
返した位置が、ラインに近すぎたという最初の小さなミスから、
一連のすべてが始まってしまっているのだけど。
でも、難しいことだよね。
スタート前の加速に入る最終タイミングをはかっているとき、
ディーンの頭は、
第1マークまでに相手を風上突破することで占められていて、
ディーンは正直なところ、
あのタイミングからスピットヒルがラフィングで攻撃してくるとは
思ってもなかったのではないか。
観ている側は逆に、そのことばかりを心配していたのだけれど・・・
スピットヒルの舵輪の動きを
チームニュージーランドのクルーの誰かがワッチする余裕は、
AC72ではないのかもしれないけれど。
ディーンの育ちの良さが
出てしまったような、失敗。
もちろん、
スピットヒルの育ちが悪いとは言ってない。
相手の心理状態をも読み切った、
見事なマッチレース・テクニック。
ディーンがスタート前の加速のことに
プライオリティーを置かざるを得なかった
あのスタートの失敗を裏から見れば、
チームニュージーランドは、
何としてでも第1マークを取らなければ、
その先のレースで希望が見出せない事態に、
陥っていることが見えてくる。
第1マークでのリードを守って
風下ゲートを相手より前で回らなければ
クローズホールドのレグで生き残ることは難しい、
そういう流れが見えてしまっているのではないか。
第18レース。
プレスタート。
バウスプリットがかろうじて
オーバーラップするかしないかまで
追いかけたディーンの、
気迫が勝ったようなスタート。
風下に流される潮の中、
あそこまで追いかけてオーバーラップできなければ、
チームニュージーランドは
とても悲惨なスタートになったはず。
ディーンの気迫に、
スピットヒルも安全策を取ってラフィングに応じ、
スタート以降の勝負に切り替えた。
だけどチームニュージーランドは
スタートに勝っても、
風下ゲートを前で回っても、
レースでミスをしなくても、
負けた。
これは辛い。
少し前、Facebookのコメントかなにかに、
「前半戦は艇の性能コンテスト、
後半戦はセーラー対セーラーの試合になった。」
と書いたけど、
書き足せるとしたら、
「ところがここ数レースは、
再び艇の性能コンテストになり、
その優劣は、前半戦と逆転した」
とするべきだろうか。
34th America’s Cup Standings (first to 9 points wins)
Race 17
Emirates Team New Zealand – 8
ORACLE TEAM USA – 7
Race 17 Performance Data
Course: 5 Legs/10.11 nautical miles
Elapsed Time:
OTUSA – 24:04,
ETNZ – 24:31
Delta: OTUSA +:27
Total distance sailed:
OTUSA – 11.8 NM,
ETNZ – 11.6 NM
Average Speed:
OTUSA – 29.62 knots (34 mph),
ETNZ – 28.63 knots (33 mph)
Top Speed:
OTUSA – 44.02 knots (51 mph),
ETNZ – 46.33 knots (53 mph)
Windspeed:
Average – 16.8 knots, Peak – 20.0 knots
Number of Tacks/Jibes:
OTUSA – 8/6,
ETNZ – 7/5
Race 18
Emirates Team New Zealand – 8
ORACLE TEAM USA – 8
Race 18 Performance Data
Course: 5 Legs/10.11 nautical miles
Elapsed Time:
OTUSA – 22:01,
ETNZ – 22:55
Delta: OTUSA +:54
Total distance sailed:
OTUSA – 11.7 NM,
ETNZ – 11.9 NM
Average Speed:
OTUSA – 31.92 knots (37 mph),
ETNZ – 31.23 knots (36 mph)
Top Speed:
OTUSA – 45.79 knots (53 mph),
ETNZ – 47.57 knots (55 mph)
Windspeed: Average –
19.3 knots, Peak – 21.8 knots
Number of Tacks/Jibes:
OTUSA – 7/7,
ETNZ – 10/6