読者のみなさん、お久しぶりなのだ
前回の更新から約一ヶ月なのだ
無更新にも関わらず連日多くの読者にご訪問いただいていたのだ
本当に有り難いことだと思う
何だかんだと多忙な日々を過ごしていたのだがギターは欠かさずに弾いていた
空き時間をみつけると少しギターを爪弾くという感じなのだ
そんなこんなでアコギという環境がとても都合が良いのだ
最近の私はアコギにハマっているのだ
本当の意味でギターの楽しさを再認識したという感じなのだ
エレキがつまらないということではないのでお間違いなく・・
アコギはエレキ以上にギターとの一体感を感じることができる
最良の響きを探す作業がとても楽しい
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一万円チョイの安いアコギの使用頻度が高い
変則チューニングなどでペグをグリグリ回しても気にならない
廉価ギターの最大の魅力だと思う
最近はピック弾きにハマっているのだ
ガシガシとピックを指板に叩きつけるようなスタイルがお気に入り
カッティングを極めると指板のエンド部分がピックで削れる
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これはエレキでも一緒なのだ
読者の皆さんもご自分のギターを観察してみていただきたい
指板が削れ、ピックを持つ人差し指の爪も激しく削れる
正しくピックが握れている証になる
プロには爪の削れを防止する為にマニキュアを愛用する人もいるそうだ
私は指先の爪がボロボロになっているのだ
爪が無ければ皮膚が硬くなる
人間の身体は良く出来ていると思う
環境に適応するのだ
このアコギはかなり使い込んでいるのだ
購入直後に指板のインレイ風のペイントを剥がした
白髪染めで指板の着色したのだ
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経年で色が褪せることもなく良い感じなのだ
マットな表板は経年と使用で良い感じになってきた
レリック加工と使用頻度のバランスが悪い人がいる
初心者にヘビーレリック加工のギターは似合わないということ
個人的に鑑賞するならば良いと思う
人前で演奏する機会がある人は自分とギターのバランスを考えた方が良い
巷のギター弾きは意外にもそういう細かい部分が気になるのだ
そろそろ本題に入ろう
読者の皆さんはレッドツェッペリンがお好きだろうか?
私にとってはバイブル的な存在なのだ
バンドとしてのアンサンブルやアレンジもとても勉強になる
ペイジ氏の存在はロック史において多大な影響を与えていると思う
ジミヘンとは違った意味で最重要な人物だと思う
共通している点は天才であるということ
演奏技術もさることながら発想が奇抜であり尋常ではない
特にペイジ師匠のアコギプレイはプロも絶賛するほど
氏の代名詞は変則チューニングなのだ
先人のブルースマンも変則チューニングを愛用していた
所謂、オープンチューニングなのだ
指一本で何かのコードになっている
ブルースマンご用達のボトルネック奏法で活きてくる
詳しくは動画サイトなどで検索してみていただきたい
ペイジ氏はさらに一歩踏み込んでいるのだ
独自に開発したチューニングを多用するのだ
押弦を簡易にするという発想とは一線を画する
氏のアプローチは音の響き優先ということ
むしろ、弦の押さえ方が複雑になるケースも多々ある
レギュラーチューニングですら演奏が覚束ない人が踏み込む領域ではない
氏はエレキでも変則チューニングを多用する
ファンには常識のこの事実も一般的にはあまり知られていない
エレキの場合には響きに加えて音の厚みや重厚さを増す効果が期待できる
私は氏が開発したC6というチューニングが大好きなのだ
三枚目のアルバムに収録されている『FRIENDS』という曲が特に好きなのだ
無国籍な響きが独特なのだ
良い意味で変態的な感じが最高なのだ
私には逆立ちしても浮かばないアイディアの宝庫なのだ
聴いたことがない方は検索してみていただきたい
賛否が分かれる曲調だと思う
言い過ぎかもしれないがこのセンスがツボにハマらない人はギターの本質が理解できない気がする
特にアコギは向かないと思う
逆にこんな感じに惹かれる人には是非ともアコギを弾いていただきたい
このチューニングのキモはオクターブ構成
Cという音をオクターブ違いで配置しているのだ
特に弦のテンションがダルダルの6弦の仕事が大きい
興味ある方はエレキでお試しいただきたい
ダルダルのダウンチューニングはコントロールが難しい
ピッキングの力加減と押弦のバランスが難しいのだ
この曲ではベースのジョンポールが演奏するシンセが重ねられているがギターの低音域とユニゾンになっている部分がポイントなのだ
アコギ一本でも十分に成立するところがペイジ氏のアレンジの凄さだと思う
まさに天才なのだ
氏の存在がなければ、多彩な変則チューニングの世界は生まれなかった
氏のプレイはアコギ弾きにもエレキ弾きにも多大な影響を与えた
先に述べた三枚目のアルバムでは収録曲の半分以上がアコギ曲
ファンの間でも賛否が分かれるところなのだ
本当のペイジファンはアコギの道も避けては通れない
有名曲『天国への階段』でもアコギが良い仕事をしているのだ
氏はライブなどではエレキで代用することも多いが・・
やはり、あの曲はアコギで聴きたい
壮大で荘厳な世界観が最高なのだ
ベタなセレクトだが外せない曲だと思う
ギター弾きとしてはあの冒頭部分の有名フレーズは体得しておきたい
「何か弾いてくれない?」
という時に対応できるようにしておきたい
「このリフはねぇ あのねぇ 有名な曲のアノ部分なんだよね」
ギターが弾けない人に面倒臭い説明は無意味なのだ
上手いギター弾きのプレイには説得力があるのだ
音に重みと深さが感じられる
ギターを知らない人を納得させられれば一人前だと思う
今回の曲はアコギ一本で弾いているのだ
変則チューニングの独特の世界観をお楽しみいただきたい