昨日も年末の忙しいなか、多くの読者の方々にご訪問いただいたのだ
訪問者数1,200人台で安定しているのだ
感謝!
昨日は連休初日ということで目覚まし時計をスルーしてダラダラと過ごした
特に疲れが抜けたというわけでもなく、結果的には時間を無駄に過ごした気がしたのだ
ということで今日からは心を入れ替えて規則正しい生活に戻すのだ
年齢を重ねると眠りが浅くなる傾向が見られるようだ
夜中に目が覚めるとなかなか寝付けないことも多い
そんな時につい傍らのギターに手が伸びてしまう
私の悪い癖なのだ
しかしながら、この悪癖のおかげでギターを深く知ることになった
暗闇でのブラインドプレイは指板の位置関係を指に覚え込ませた
生音で弾くことで各弦のバランスなどを感じることが出来た
つねにこんな感じで枕元に二本のエレキをセットしているのだ
気分でアコギに置き換えることもあるのだ
アコギはうるさい?
これは弾き方によると思う
深夜にアコギを爪弾くことで繊細なタッチを指先に感覚として覚え込ませることが出来る
指板の上から下まで縦横無尽に動き回る『DEE』もブラインドプレイで完結させた曲なのだ
人間は暗闇で感覚が研ぎ澄まされるのだ
相変わらず前置きが長いが・・・
読者の皆さんは楽器を購入する際には新品派だろうか?中古派だろうか?
私の知り合いには両方のタイプがいるのだ
面白いことに両者を混在させる人は少ない
私は新品派なのだ
過去には試験的に中古楽器を何度か購入したことがあるのだ
ギターも何本か買った、アンプを含む周辺の機材も買ったことがある
個人的には中古楽器にあまり良い印象を持っていない
中古楽器を好む人はどんな気持ちで買っているのだろうか?
「中古の方が値段が安いからお得じゃね?」
という人が多いようにも感じる
以前に某メーカーのレスポールタイプの中古エレキを買ったことがある
何年も前の話なのだ
某楽器店での購入なのだ
行きつけの楽器屋さんではない
仕事で訪れた先の楽器店での衝動買いだった
電車で持ち運ぶので遠方でも特に気にすることはなかった
とにかく、その値段が破格だった
相場よりもかなり安く販売されていたと記憶する
しかも、有名ブランド製のハードケースがセットになっていた
そもそも、この楽器はブログのネタとして購入したのだ
ちょっとした流れでボディを切断するタイミングが訪れた
レスポールにコンター加工を加えようという大胆な試みだった
なにせ格安で買った中古なのだ
そこに躊躇や後悔の念はない
ギターの改造は慎重にギターの加工は大胆にが私の流儀なのだ
このギターは両方の作業を併せ持っている
指板は元々のプリントを剥がし、白髪染めで大胆に染色した
ピックアップは廉価な製品だが取り付け位置と内部配線の取り回しを繊細に行った
ピックアップの取り付けは知り合いに腕利きリペアマンに依頼した
廉価アコギなれど綿密に作業計画を打ち合わせた
結果として唯一無二の素晴らしいアコギが完成したのだ
このギターを気に入った私は後にペグなども交換したのだ
弄った時点で売却はできないと覚悟するのだ
特にアコギの場合にはその傾向が顕著なのだ
話が脱線したが・・・
大胆にボディを削ったエレキは驚くべき結果だった
ソリッドボディを謳っていたにも関わらず内部は完全な中空だった
ギブソンなどの『チーズ穴』とも違う
トップの見える部分だけにそれっぽい木材を使い内部はベニア材だった
試奏の際に特に軽いという印象を受けなかったのが不思議なのだ
色々な意味で謎が多いギターだった
それでも特に音が悪いとか弾き難いということもなかったように感じる
所謂、普通のギターなのだ
不思議なことに中古で買ったギターにはまったく愛着が湧かない
どんなに使い込んでもその気持ちは変わらない
”他人が先にてを付けた・・・”
昭和生まれの特有の古い概念だと思う
今時の若い人には笑われてしまうと思う
しかしながら、人の気持ちはそう容易くは変えられない
変えるつもりもない
それ以降、懲りずに何本か中古のエレキを買ったみた
ピックアップを社外製に交換したり、内部配線やポットなども弄った
劇的に音が良くなることも弾き易くなることもなかったと記憶している
後に行きつけの楽器屋さんでも中古エレキを買ったことがある
仲良しの店員さんはあまり良い顔をしない
商売なので中古でもそれなりに利益は出る仕組みになっている
私が格安の中古ギターを買うことに意味がないと言うのだ
私がブログのネタの為に購入すると伝えると納得してくれた
”廉価のエレキに改造の価値はあるのか?”
当ブログでも過去に取り上げたような気がする
ギターを中古で安く買ってその差額で改造パーツを購入する人も多い
額面上は帳尻が合っているような感じだが・・・
ギター弾きとしてパーフェクトな選択なのだろうか?
繰り返しになるが私には中古というワードが引っかかる
これは私の持論だが人間は良い楽器は手放さない
読者の皆さんも手持ちの楽器をイメージしていただきたい
気に入っている楽器を二束三文の金額で売却するだろうか?
希に訳ありの良い楽器が流通することもある
遺品整理などで楽器を売りにくる遺族もいるという
楽器を弾かない人には相場など分からない
相手の言い値で売ってしまうのだと思う
「すべてまとめて10万円で如何でしょうか?」
という感じだと思う
売却の経緯が気にならない人にとってはお宝的な楽器に出会えることもある
しかしながら、繰り返しになるが流通している楽器の多くは微妙な感じ
「なんか弾き難いなぁ」
「期待していた音じゃない」
楽器を嫌いになる理由は様々なのだ
自分の練習不足を棚に上げて音が悪いと愚痴る人が手放したギターも場合によっては買いということもある
まぁ、そのレベルの人がギターに大枚を叩く可能性は低いと思える
中古楽器を買う時にはそんな部分にまでイメージを膨らませることが出来ると良いと思う
廉価な価格帯の中古楽器を買う人はそこまで考えないと思う
中古楽器と言っても様々で今では手に入らないヴィンテージ系の楽器もある
読者の皆さんや私にはあまり関係がないディープな世界だと思う
楽器に詳しくない人は気軽に手を出さない方が良いと思う
知り合いの楽器屋さんが勢いでヴィンテージギターを買ったという話がある
「予約制で結構緊張しましたよ」
「買わないで帰れないっていうか」
「雰囲気に呑まれちゃったって・・」
実際に買ったエレキギターを見せて(弾かせて)もらったことがある
特に感じるものがなかったと記憶している
『汚いギターだなぁ・・』
『使い方と管理が雑だな』
が私の心の中の声なのだ
勿論、その場は愛想笑いをうかべてお世辞を言ってきた
社交辞令として差し障りのない対応をしたつもりのだ
大枚を叩いてそれを買った相手の気持ちになって対応すべきだと思う
「やっと結婚できたんですよ~」
「子供が生まれました!可愛いでしょ?」
も同じような対応が求められる
大人は色々と難しいものなのだ
脱線したが・・・
廉価のギターなれど新品は別物だと思う
少なくともそのギターの素を感じることができる
廉価のギターだと分かって買っていることも重要
廉価のギターに多くを求める人がいるだろうか?
一年間ハードに使い倒した黒テレなのだ
「ん? このギターってイイんじゃない?」
というのがファーストインプレッションなのだ
そもそも、試奏もなくネットで購入したのだ
ネットでの購入は運を天に任せるしかない
販売店を信じるという気持ちが大事になってくる
検品もしないで出荷するような業者は避けたい
どんな販売店が良いのか?
見極めは技術力にあると思う
価格だけで決めるのは超絶な初心者だと思う
技術力とは?
出荷時のセットアップなのだ
弦高調整やネックの状態など
錆びた弦をそのまま出荷する販売店も配慮が不足している
とにかく、抱えた時に弾き易くセットアップされているか?
これが大事なのだ
調整が出来るスタッフを抱える業者はそれなりにギターを見極める力があると判断できる
購入者を大切しているという気持ちを少なからず感じたい
「安物のギターを買うような初心者なんかどうでもいいわ」
という業者は避けたいところ
このギターはピックアップやブリッジ、内部配線、ロックペグ
極めつけは自己流のレリック加工なのだ
プロである楽器店からもお墨付きをもらった
どんな順番で加工したのか?
どのくらいの時間を費やしたか?
その辺りの記憶が曖昧なのだ
商売としてレリック加工を請け負うプロは凄いと思う
素人の私にとってのレリック加工は『偶然の産物』なのだ
同じものを再度作ることが不可能だと感じる
このギターもフレットがかなり磨り減ってきた
さらに磨り減りが進んだ先をイメージすることがある
フレット交換をするか?
本体価格をこえる作業をする必要があるのか?
悩みどころでもあるのだ
今のところはビリつきや音詰まりが生じることはないのだ
ブルース好きの私は基本的に高めの弦高を好む
普通のエレキ弾きは違和感を感じるかもしれない
ネックは僅かに順反っているのだ
そんな状態を好む
名手レイヴォーンのセットアップに多大なる影響を受ける
極太弦に極端な順反り・・
普通はダメなギターに分類される
しかしながら、そのギターが生み出すトーンは極上なのだ
”ギターの音は弾き手しだい・・”
という事だと思う
ギターという楽器がアナログたる所以なのだ
何となく雰囲気で楽器を買い揃えても希望する音は出ない
ギターという楽器の楽しい部分でもあり難しい部分でもある
楽器業界の最大の課題であり悩みでもあるのだ
「ギター買ったけど楽しくないや」
「ギター飽きたわ なんか面倒臭い」
このような層にどのように対処するのか?
正直な話、私にも解決策が分からない
実際のところ、ギターを趣味とする層も微妙
残念ながら本気でギターと向き合っている人に出会ったことがない
他にやることがない
趣味にお金がかけられない
一緒に遊んでくれる人がいない
とりあえず、ギターを持っているから
etc・・・
ネガティブな理由は数え挙げればキリが無い
前向きな発想でギターと向き合っている人は少ない気がする
読者の皆さんは如何だろうか?
お知り合いの方はどんな感じだろうか?
「三度の飯よりギターが好きだぜ」
という人には出会ったことがない
ギターという楽器は甘くない
むしろ、甘くない部分が好きなのだ
ギター上達は少々のセンスと努力の賜だと思える
話は最初に戻るが・・
本気でギターを始めたいならばやはり新品を手に入れるべきだと思う
特にギターをよく知らない人こそ新品楽器で始めるべきだと思う
楽器のデフォルトを知ることは重要なことだと思う
私の知り合いにとにかく中古好きな人がいる
新品で楽器を買ったのは遠い昔だと豪語しているのだ
本人は楽器を1円でも安く買ったという事実に酔っているのだ
中古楽器はスーパーの野菜に近いと思う
それがお買い得なのか?の判断は難しい
「あっちのスーパーの方がキャベツが安いわよ」
産地やグラム数など判断基準は難しい
中古楽器の価値に対する判断基準も曖昧なのだ
仮に同じメーカーの同じモデルでも単純に比較はできない
その個体のコンディション(外装に傷やフレットの残りなど)に差がある
正直な話、お買い得な中古楽器を選ぶにはそれなりの経験が不可欠だと思う
経験は一朝一夕には身につかない
楽器店にとって中古楽器は意外にもドル箱だというのだ
「中古楽器って結構儲かるんですよね」
仲良しの店員さんの弁なのだ
中古楽器の値付けはお店しだいなのだ
相場などもあるのだろうが曖昧な事が多い
競合店が多いエリアでは価格が低く、競合店が少ないエリアは割高
楽器以外にも当てはまる商売の法則に思える
私は個人売買が嫌いなのだ
面倒臭いトラブルが面倒臭い
梱包などの手間なども面倒臭い
不要な楽器は楽器屋さんに売却するのだ
二束三文でも構わないと思っているのだ
中古の楽器を売って得をしようという考えはない
こんな言い方はアレだが・・・
粗大ゴミの処分代がかからない程度で構わないのだ
楽器の売り買いでそこそこの出費をした気がする
それもこれも経験だと思う
経験にお金を払っているという感じなのだ
ギター道においては失敗もある種の肥やしになる
ギター弾きには意外にも生粋のケチ気質の人が少なくない
とにかく、お金を使いたくないという
一見すると間違いがないように感じるが経験値が低いのだ
ギターも中古、エフェクターも中古、アンプも中古、弦は格安弦
余計なお世話だがこんな状態で良いプレイが降りてくるはずもない
フレットが磨り減った草臥れたギターにワクワクを感じるのだろうか?
私にとっては初めての海外製のギター
すでに10年以上使ってきた
購入のエピソードを当ブログでも何度も紹介している
とにかく思い出深いギターなのだ
新品時のパール色が記憶に新しい
現在はほぼゴールドという感じに黄色みが増えているのだ
中古で買ったならば、新品時の初々しいルックスを知らない
ブリッジの支柱などにも空回りを防ぐ為に接着剤を注入しているのだ
ブリッジの高さ調整が出来ない状態なのだ
まぁ、このギターを手放すことはないが・・・
「そこまで入れ込むギターじゃないだろ?」
という声もチラホラ聞こえてきそうだがそれこそが思い出
新品ギターと共に歩んできた思い出なのだ
中古ギターの磨り減った経緯も知らない
ボディに残る無数の擦り傷の経緯も知らない
新品ギターは一緒に作り上げていくもの
新品のストラトのブリッジ
6弦のイモネジが緩み易い
新品だから分かる固有の特徴なのだ
それなりに対処すれば良い
現在はまったくネジが緩むことがない
調整したくなればネジは回るのだ
ちょっとした弦の振動では緩まないというレベル
個体の癖を知れば、その後の扱いや対処の仕方も変わってくる
ギターには弾く意外の楽しみがある
”ギターを育てる楽しみ・・・”