DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ベリュー、3度目の正直(WBCクルーザー級)

2016年06月06日 00時43分09秒 | 世界ボクシング
先週29日・日曜日、英国で行われた試合結果です。
WBCクルーザー級王座決定戦:
トニー ベリュー(英)TKO3回1分20秒 イルンガ マカブ(コンゴ/南ア)

*身長191センチとクルーザー級でも大柄の部類に入るベリュー。リングで対峙すると、183センチと同級では決して小柄ではないマカブが一回り小さく映りました。

ベリューにとって今回が3度目の世界挑戦。これまでの2度の世界挑戦はそれぞれ一つ下のライトヘビー級で行っていますが、体格が規格外だったためでしょうか、王座奪取に至りませんでした。

英国特有のサッカー会場のような雰囲気の中で行われたこの一戦。ベリューがその体型を生かしながら先手を取ります。丁寧な左ジャブを中心にした攻撃で初回を有利に終えようとした瞬間、マカブが攻勢に転じ左ストレートであっという間にダウンを奪います。ベリューからダメージは感じられませんでしたが、英国人にとって安易な一戦ではない事が実証されてしまいました。

2回、そして最終回となった3回とベリューが慎重に攻め、マカブガそれを迎え撃つという同じような展開が続きます。その3回、ロープ際で左フック、右ショートとそれに続く有効打でマカブを追い詰めるベリュー。最後は再び左フックからの連打でマカブを失神状態に追い込みました。危険を察したレフリーが試合をストップしたために、結果は英国人のTKO勝利。しかしもし主審がカウントを数えていたとしても、アフリカ人が10秒以内に立ち上がることは不可能だった事でしょう。

3度目の正直で念願の世界王座獲得を果たしたベリュー。現役13人目の英国人世界王者となっています。

さて、その13人の英国人世界王者を挙げてみましょう。

IBFバンタム級:リー ハスキンス
WBAバンタム級:ジェームス マクドネル
IBFフェザー級:リー セルビー
WBOライト級:テリー フラナガン
WBAスーパーライト級:リッキー バーンズ
IBFウェルター級:ケル ブルック
WBOスーパーウェルター級:リーアン スミス
WBOミドル級:ビリー ジョー ソーンダース
IBFスーパーミドル級:ジェームス デゲール
WBCクルーザー級:トニー ベリュー
IBFヘビー級:アンソニー ジョシュア
WBA/WBOヘビー級:タイソン フューリー

階級はバンタムからヘビーまでの広範囲に渡り、それぞれのチャンピオンのスタイルも様々。しかもその階級では中々の実力者ぶりを発揮している選手ばかりですね。大英帝国の選手層の厚さがヒシヒシと感じられますね。
コメント
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